[夫婦の妊活]何から始める?チェック項目を妊活の専門家がアドバイス

 

夫婦で取り組む楽しい妊活ライフ

妊活は、夫婦のあり方やライフスタイルを見直すのにぴったりの機会。楽しんで一緒に取り組んでいくことで、家族の絆も強くなるはず。

 

[妊活ライフ その1] 二人で一緒に医療機関でチェック

ブライダルチェックは、生殖機能と、妊娠に影響のある病気をチェックする検査のこと。女性は、婦人科で内診や血液検査、超音波検査を受け、子宮や卵巣の状態を調べます。また、がん検診や性感染症検査も受けるといいでしょう。

男性は、性感染症(血液検査と尿検査)と精液検査(精液量や精子濃度、精子運動率などを調べる)を行います。男性の生殖能力検査は、精液を提出して調べるだけなので負担は少なくなっています(不妊専門のクリニックのほか、泌尿器科でも受けられます)。

また、風疹抗体の検査も、男女ともに受けましょう(妊娠早期の妊婦が風疹にかかると、胎児が影響を受けることがわかっています)。1962~79年生まれの男性は風疹の抗体検査と予防接種が原則無料で受けられます(~2021年度)。

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受けておきたい検査項目

女性の場合

・内診
・超音波検査
・がん検診
・血液検査
・尿検査

 

男性の場合

・精液検査
(精液量、pH、精子濃度、総精子数、精子運動量、精子正常形態率、精子生存率、白血球数)

 

男女とも

・風疹抗体検査
・性感染症検査
(クラミジア感染症、梅毒、HIV、肝炎など)

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[妊活ライフ その2] アプリと専用キットで、セルフチェック

簡単な検査とはいっても、病院に足を運ぶのに抵抗がある人や、忙しくて時間が取りにくいという男性も。そんなときにおすすめなのが、「Seem」というアプリと専用キットを利用した、精子のセルフチェックツールです。アプリが、精液の動画を解析し、精子の濃度と運動率を判定します。結果はその場でわかります(気になる点があった場合は、医療機関へ)。

「Seem」

[妊活の専門家が解説] 夫婦で取り組む妊活ライフ|検査からアプリ、食生活まで

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アプリと顕微レンズなどの専用キットを使い、スマホで精液を撮影。測定結果はWHO下限基準値と比較できます。

また妊娠しやすい時期を知るのに欠かせない生理管理アプリですが、夫婦での情報共有にぴったりなのが、「ケアミー」。生理管理にくわえ、ペアリング機能を使うと、生理日や排卵日が近づいたことを夫にLINEで知らせてくれます。直接伝えるのに抵抗がある場合もこれで安心。忙しい共働き夫婦であるほど、賢く楽しみながら妊活しましょう。

生理管理アプリ「ケアミー」

[妊活の専門家が解説] 夫婦で取り組む妊活ライフ|検査からアプリ、食生活まで

産婦人科医監修のもと開発された、会員登録なしでも使いはじめられる無料アプリ。生理のときの状態を細かく記録できたり、生理周期に合わせたアドバイスがもらえたり、顔認証や指紋認証で画面ロックできたり使いやすさも抜群。

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[妊活ライフ その3] 日常生活を一緒に見直してみる

検査で機能的な問題がわかった場合は、その治療をすることが優先。場合によっては、すぐに高度な不妊治療を始めたほうがいいこともあります。

一方、ホルモンバランスの乱れで排卵日が安定しない場合や、精子の濃度や運動率が悪い場合は、生活習慣を変えると改善する可能性があります。

男女ともに大切なのは、規則正しい生活とバランスのよい食生活、質のよい睡眠。深夜まで残業するハードワークは控えたほうがいいでしょう。

くわえて、特に男性の場合は、喫煙、長時間のサウナや膝上でのPC操作で精巣を温めたりするのは、やめたほうがいいでしょう。

女性は体を冷やさずに、子宮や卵巣の血流をよくすることが大切です。

栄養面では、男女ともにビタミンE、男性は亜鉛や鉄分、女性はビタミンDをとるといいでしょう。

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[妊活の専門家が解説] 夫婦で取り組む妊活ライフ|検査からアプリ、食生活まで

吉川雄司さん プロフィール

ヘルスアンドライツ代表。妊活や不妊治療に取り組む夫婦をサポートする事業を展開し、生理管理アプリ「ケアミー」を開発。共著に『やさしく正しい 妊活大事典』(プレジテント社)。

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cooperation_Yuji Yoshikawa
text_Ema Tanaka
illustration_Minae Kato
リンネル 2020年12月号
web edit_FASHION BOX, Ayaki Ando[vivace]

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