在宅ワークが増えたり、家で料理をする回数が増えると、今まで気づかなかった家の中の、不満な点が目に付くようになっていませんか？ こんな時代だからこその、快適な住まいづくりのコツを考えます。一級建築士事務所アトリエサラ代表の水越美枝子さんにお話を伺いました。
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【玄関】コロナを持ち込まないための重要な場所
■ウイルス対策は、玄関で完結するのが◎
「玄関は、家族や来客を迎え入れる空間なので、明るく広々とした印象を保ちたいもの。一方、コロナ時代だからこそ必要な機能もあります」と水越さん。
入ってすぐに目に入る正面は、家のポイントを決める場所なので、こまごましたものを置くのは避けたいもの。カギやハンコ、外出時に必要になるハンカチやティッシュ、さらにマスクや消毒薬などは、ドアを開けた正面ではなく、横の棚に置けば、入ってすぐには視界に入りません。正面は絵やお花を飾るなど、見せるコーナーとして使って。
コートをリビングに持ち込むのも、ウイルスが心配な上に、リビングが片付かない一因に。玄関のサイドの壁にコート掛けをつければ、そこにマフラーと一緒にかけたり、除菌スプレーをして乾かすなど、一連の動作ができます。そのあと、洗面所で手洗いをしてからリビングに入れば衛生的です。
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ウイルスを持ち込まないための玄関対策
外出時に使う物は壁面を有効活用する
玄関を入ってすぐに、コートやマフラー、帽子をかける場所があると便利です。ラダータイプや、使わないシーズンはすっきりしまえる壁面フックなどもおすすめ。
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玄関入ってすぐのクロークは便利です
リフォームなどで玄関そばにドア付きの収納を設けることもできます。家族のコートやスリッパなどをひとまとめにできて、ドアを閉めればすっきりした空間になります。
入ってすぐの両サイドに必要な物を収納
靴箱の上の飾り棚は、意外に目に入らないので、必要なものを置く場所に。使ったマスクを捨てるゴミ箱を置いてもいいでしょう。棚がない場合は、小さな台に消毒薬を置きます。
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Check／玄関の近くに、洗面所を作るリフォームも！
家に入ってすぐに手を消毒、コートや荷物を置いてから手洗いをするのがスタンダードですが、玄関がそのまま洗面所につながっていれば、一度で済ませることができます。子どもが外遊びなどで汚れる家庭は、玄関横にシャワーブースを設けたリフォーム例もあります。
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玄関に便利グッズをプラスして快適に！
棚がなくてもマスクを置けるホルダーや、ウイルス対策できるLEDライトなど、便利グッズを活用しましょう。
■玄関ドアにつくマスクホルダー
マグネットのつく玄関ドアに、下からマスクを引き出せるホルダー。上には、鍵なども置けて便利。
■ニオイや菌・ウイルスを家の中に持ち込まない！
消臭、除菌、ウイルス除去の効果が。帰宅後、コートなどを脱いだら、玄関でスプレーするのがおすすめ。
■プラズマクラスターで除菌・消臭
プラズマクラスターが、においのもととなる菌や、ウイルスを除菌・消臭。玄関などに設置すると人感センサーでLEDランプがつくのも便利。
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教えてくれたのは……水越美枝子さん プロフィール
一級建築士事務所アトリエサラ代表。新築・リフォームの住居設計から収納計画まで、住まいづくりを提案。著書に『美しく暮らす住まいの条件』（エクスナレッジ）など。
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
text_Ema Tanaka
illustration_Nagisa Hamada
写真提供_アトリエサラ（photograph_Kayo Nagano）
（大人のおしゃれ手帖 2020年12月号）
web edit_FASHION BOX, Satoko Ishikawa[vivace]
