気づかないうちに自宅のあちこちに付着している、ウイルスや細菌。そのままにしておくと、アレルギーや感染による発熱、腹痛など、体の不調につながります。自宅をいつもキレイに掃除しておくことが、ウイルスや細菌対策にはベスト。医師の市橋光先生に教わった、病気になりにくい空間づくりに必要な掃除のポイントを3つご紹介します。
≪目次≫●掃除する場所を絞って、家の中で病原菌を広げないことが重要！
●掃除のポイント 1. 掃除は“ドアノブと靴箱”からスタート
●掃除のポイント 2. 菌の滞在時間が長い“トイレ”を重点的に
●掃除のポイント 3. 家族が集まる“リビング”の掃除はこまめに！
●教えてくれたのは……
掃除する場所を絞って、家の中で病原菌を広げないことが重要！
家中をいつもキレイに掃除しておくことが、病気にならない空間づくりには理想ですが、完璧な状態をキープし続けるのはなかなか難しいもの。したがって、感染など病気や体調の悪化につながりやすいところから、優先順位を付けて掃除することが必要になってきます。
家の中で起こる病気には、慢性化しやすいアレルギー症状、ウイルスや細菌の感染による発熱、腹痛、下痢など急性的な症状があります。特に、ウイルス・細菌の感染は、時に肺炎になったり、重症化したりすることもあるので家の中にウイルスや細菌を広げないための掃除がポイントとなります。
大きくポイントは3つ。「手洗い前に触れるところ」「菌の滞在時間が長いところ」「人が集まる場所」です。特にウイルスは人を介して広まりますから、この3つを徹底することでお家感染の予防に大きな効果が出ます。
掃除のポイント 1. 掃除は“ドアノブと靴箱”からスタート
新型コロナウイルスの影響もあり、家に帰ったら手洗い・うがいをするという習慣が身についている人も多いはず。一方、ウイルスや菌は手洗い前に触れる場所についている可能性があります。ドアノブ、靴箱などは、特にウイルスが流行している時期はこまめに除菌しましょう。また、バッグ、スマートフォンなど外でよく触るものにも菌の付着している可能性があるので、除菌をして、リビングなど人の多いところには持ち込まないようにしましょう。
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掃除のポイント 2. 菌の滞在時間が長い“トイレ”を重点的に
家の中で、菌の滞在時間が長い場所は重点的に掃除をしましょう。
特に、トイレは菌が集まりやすい場所であり、ノロウイルスなどは1カ月ほど死活せず生きているので、万が一、家族に感染者がいるとほかの家族に広がる可能性が非常に高くなります。
また、キッチン周りもカビや細菌の繁殖を助ける条件である栄養や湿度などの環境が揃っている場所のため菌が滞在しやすいので注意を。口に入るものを作る場所は清潔な空間を保つようにしましょう。
掃除のポイント 3. 家族が集まる“リビング”の掃除はこまめに！
人が集まる場所、みんなが利用する場所は、感染者や菌を持っている人がいる場合、その場所を経由して広がる可能性があります。トイレや洗面所など、家族みんなが使う場所や、タオルを共有している場合などはそのタオルが感染の原因になることも。また、リビングも家族が集まる場所なので、飛沫や接触による感染、リモコンやテーブルなどの共用物からの感染があります。また、ホコリが多いと家族全員がそれを取り込むことになるので、こまめに掃除をしましょう。
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教えてくれたのは……
医師
市橋光さん
【Profile】
自治医科大学附属さいたま医療センター教授、小児科長、感染制御室長。小児科医として診療にあたるほか、院内の感染症を未然に防ぐための感染制御室の室長として、感染予防対策などを行っている。
（抜粋）
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編集：藤田都美子、mao、山口未和子、宇津井恵子
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WEB編集：FASHION BOX、株式会社エクスライト
