「40歳を過ぎた頃から増えた体重が落ちにくくなった」「お腹も二の腕も、あちこちつかめてため息が出る」なんてことはありませんか？ それは、もしかしたら更年期太りかもしれません。更年期太りはいわゆる食べ過ぎや運動不足とは太る原因が違います。
そもそも更年期とは何なのかということを踏まえたうえで、はみ出たお腹まわりにアプローチすると効果的です。この記事では、更年期とはどういう状態なのかを解説し、更年期太りに有効なアプローチ法を2つ紹介します。
更年期には食べた分だけお腹まわりがはみ出る理由
女性の更年期とは閉経をはさんだ前後5年の10年間を指します。日本人の平均閉経年齢は50〜51歳。つまり45〜55歳頃に更年期になる人が多いということです。
更年期の女性は歳を重ねるうちに筋肉量も落ちていくため、生きているだけで消費されるエネルギーである基礎代謝が減り、太りやすくなります。さらに閉経にともないホルモンバランスが崩れることが多く、このホルモンバランスの乱れも更年期太りの一因だと考えられています。また、二の腕や脇、背中、お腹などの上半身に脂肪がつきやすくなるのも更年期太りの特徴です。
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更年期のお腹やせに効果的な生活改善法
ホルモンや歳を重ねた影響ならしょうがない……と諦めるのは早すぎます。普段の生活を見直すだけでも、はみ出たお腹まわりのお肉の解消は期待できるのです。以下に、具体的な生活改善法を2つ紹介します。
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運動／基礎代謝を上げる筋トレ
ハードなスクワットやカールアップだけが筋トレではありません。普段の生活をしながらも筋トレはできます。例えば腹筋。いまあなたはどんな姿勢でこの記事を読んでいますか？ 背中は丸まり、骨盤が後ろに傾いてはいませんか？
こんなときにおへその下をグッとへこませるように意識をすると腹筋に刺激がいき、骨盤がまっすぐになり、胸が開き、上半身をしっかり支えてくれます。この姿勢がキツく感じるのであればかなり腹筋が弱っている証拠。
また、キッチンや洗面台で立っているときや、移動のために歩いているときもこの筋トレは有効です。鏡やガラスに背中の丸まった自分と目が合ったら筋トレのチャンス。おへその下に意識を向けて、グッと上半身を押し上げるようにしてみてください。
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食事／糖質を控え、タンパク質を摂る食事にシフト
糖質制限ダイエットの流行で、ごはんやパンを食べる量を減らしている人も多いですよね。しかし物足りなくて結局、お菓子や甘いドリンクをおやつにして、いままで以上に糖質を摂っている人もいるとか。
はみ出たお腹まわりのお肉を解消するためには、ごはんやパンを必要量食べることが大切です。さらに肉、魚、卵、乳製品、大豆製品に多く含まれるたんぱく質をしっかり食べることで、より代謝アップに効率的な食事になります。
たんぱく質は筋肉の材料になるので代謝アップには欠かせない栄養素ですし、腹持ちがよいので余計な間食をしないですむようになります。
1日3回食事をする場合、1回の食事で手のひら1個分の大きさの肉、魚、卵、乳製品、大豆製品などのたんぱく質を多く含む食品を食べるのが理想です。食事だけで摂りきれないときは間食をお菓子ではなく、ヨーグルトや豆乳にするのもいいですよ。
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更年期の女性におすすめの漢方薬
「運動と食事だけでやせられるか心配……」
「やせるサプリメントをずっと飲み続けないといけないのは不安……」
そんなお悩みをお持ちの方におすすめなのが、漢方薬です。
ホルモンバランスの乱れによる女性の不調に効果を発揮します。
漢方薬は漢方医学で使われているお薬です。さまざまな症状への効果が認められており、病院などでも治療で活用されています。
自然の植物や鉱物を用いた生薬を組み合わせているため、一般的には西洋薬よりも副作用が少ないといわれており、体質に合っていれば高い効果を得られます。
漢方薬が得意なのは、もともと体に備わっている「内なる治癒力」を高めること。体質を変え、根本改善をすることにより、いまよりも健康な状態を目指せるのです。毎日続けて服用することで、長年、悩み続けてきた症状がすっかり消えてしまった！という日がやってくるはずですよ。
また、「健康的な食事や運動を毎日続けるのは大変……」という方でも、漢方薬を使った体質改善なら、自分の症状や体質に合うものを毎日飲むだけなので、気軽に続けることができます。
＜更年期太りを解消したい方におすすめの漢方薬＞
（1）お腹がぽっこり出ている、便通が悪い方へ
防風通聖散（ぼうふうつうしょうさん）
血流や水分代謝を促し、からだ全体の巡りを改善します。便や汗などで、不要物を体外へ排出しからだを軽くします。脂質代謝機能を改善し、溜め込んでいる脂肪を減らすのに役立ちます。
（2）余分な水分が体内に溜まり、むくんでしまっている方へ
防已黄耆湯（ぼういおうぎとう）
水分循環を促し、余分な水を排泄させます。水太りの肥満症の方によく使用されます。肥満に伴う関節の腫れや痛みにも有効です。
（3）ストレスで食欲が増してしまう、便通が悪い方へ
大柴胡湯（だいさいことう）
気の巡りを促してストレスを低減させ、便通も改善します。体内の代謝のバランスを整えることで脂肪燃焼をサポートします。高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛にも使用できます。
ただし、効果が認められている漢方薬でも、その人に合っているか否かが重要なポイントです。合わないものを服用すると、効果が見込めないだけでなく、副作用が起きることもあります。服用前に、漢方に詳しい医師や薬剤師等に相談するようにしましょう。
最近では、AIを活用して症状と体質に合った漢方薬をプロに選んでもらえる「あんしん漢方（オンラインAI漢方）」というサービスも登場しているので、利用してみるのもいいでしょう。スマホから専門家への個別相談を、気軽に申し込むことができますよ。
漢方を毎日のヘルスケアに活用してみてはいかがでしょうか。
運動＋食事ではみ出たお腹まわりを解消
更年期というとネガティブなイメージを持たれがちですが、更年期は閉経と一緒に全ての女性に訪れるもので、からだが次のステージに進む大切な時期です。今回は更年期におこりがちな、はみ出たお腹まわりのお肉の解消法を紹介しました。解消法のポイントは以下の3点です。
・生活＝運動 気がついたら腹筋に意識を向ける
・食事には肉、魚、卵、乳製品、大豆製品などのたんぱく質豊富な食品を取り入れる
・漢方薬でダイエットをサポートすることもできる
今日の生活が明日のあなたのからだを作ります。無理せず、できそうなことがあったら試してみてくださいね。
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教えてくれたのは……
管理栄養士・ライター
小原水月（おはらみづき）
ダイエット合宿所、特定保健検診の業務に携わりのべ600人以上の食事と生活習慣をサポート。自身が漢方薬を使用して体調回復した経験から、栄養学と漢方を合わせたサポートを得意とする。現在はWebを中心に食と健康の分野で執筆中。
●あんしん漢方（オンラインAI漢方）：https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/●不調の改善に！ 無料体質判定はコチラ
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