目利きの選ぶ“美しいもの”が知りたい!
世に美しいものは数あれど、たくさんの物を実際に見ている目の肥えた皆さんの選ぶ“美しいもの”が知りたい。オトナミューズ界隈のこだわりのある皆様にご協力いただき、多岐にわたる美しいもの、集めてみました。どこに“美”を感じるのか、8名の審美眼のありかとは。
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petite robe noireデザイナー 阿部好世さん
「MISAKO & ROSENギャラリーの現代美術作品」
「私は現代美術が大好きです。“見る”ことで、感情が揺さぶられたり感動したり、そんなことがとても尊くて美しいことだと感じます。MISAKO & ROSENギャラリーは国内外問わず素晴らしい作家の展覧会を企画されています。このギャラリーで出会う現代美術・アート作品はどれもセンスがよく気持ちが刺激されるものばかり。ギャラリストのミサコさんとジェフリー氏のアートに対する深い愛を感じることも見る側の作品に対する想いを強くしてくれる理由です」(阿部好世さん)
インテリアスタイリスト 中里真理子さん
「スタジオプレパのガラス」
料理の一皿を紹介するようなときでも、人の気配を感じさせ、映画のワンシーンのように、動きのあるスタイリングをする中里さん。そんなマジックハンドを持つ中里さんの、“美しいもの”はスタジオプレパのガラス。「コップでも皿でもボウルでも照明でも何でもカラーガラスが好き。その場の雰囲気にヌケ感が出ること。時間帯によって、感じる色みや光を通した影が変化するでしょ。朝の影、昼の影、夜の影、それぞれが異なる面白さ。色っぽいのに中性的で凛としてて美しいと思う。プレパのガラスは特に手作りの柔らかさがあって、そこに惹かれます」(中里真理子さん)
スタイリスト 木津明子さん
「森田春菜さんの陶器のオブジェ」
自身も作陶を始めた木津さんが選ぶのは、森田春菜さんの作品。「釉薬をひび割れさせたような独特の質感が素敵。カップやお皿のような実用品じゃなくて、人から眺めてもらうためだけに作るっていう、潔さも好きなんです。ご本人がとてもストイックに釉薬の研究をしていて、さまざまな表情を生み出すことに挑戦している、作り手としての姿勢も尊敬できるし、魅力を感じます。ずっと見ていられるし、私も陶芸の手習いを始めたからこそ、技術を必要とするものを作っているんだなと分かって、よりその繊細な美の虜です」(木津明子さん)
モデル、コラムニスト クリス-ウェブ佳子さん
「プシェメク・ソブツキさんのイラストレーション」
「大好きなアーティストで友人でもあるPrzemek Sobocki(プシェメク・ソブツキ)のイラストレーション。昨年末に渋谷で開催された彼の個展で一際目を引いた女性のポートレート。タイトルは『Emmanuelle』ですが、次々と髪型・髪色を変えることでも有名だったスーパーモデルのリンダ・エヴァンジェリスタを彷彿とさせるので、『Linda Emmanuelle』と私的に呼んでいます。キッチンテーブルの壁に飾る絵をずっと探していて、ようやくピッタリの絵が見つかりました。美しい絵を飾ると、素敵な視線の着地場所が増えます」(クリス-ウェブ佳子さん)
Shinzoneディレクター 染谷真太郎さん
「ロバート・メイプルソープの写真」
「ロバート・メイプルソープの写真集『Flowers』。たくさんの花々の写真を集めた一冊は、どのページをとっても圧倒されるほどの美しさです。凜とした植物特有の強さを感じさせる瞬間を切り取った写真ばかりで、開いて部屋に置いておくだけでもアートとして成立してくれます。日常の中に、いつも自分が美しいと思うものを置いておくことは、豊かなことですよね。ふとした瞬間の気持ちを慰め、幸福をもたらしてくれます」(染谷真太郎さん)
作家 LiLyさん
「コスモランプ」
インテリアショップで見つけて以来、数年間忘れられず、最近やっと製造元を探し当て、オーダー中というコスモランプを挙げてくれたLiLyさん。「私たちは、眠っている時間以外、つまりは自覚ある人生のほとんどを光の中で暮らしている。見つめる、浴びる、その光が美しいことは、どんなに人生そのものを彩ってくれることか……。だから私は、外の光を部屋へと通すカーテンと照明が大好きです」(LiLyさん)
編集者 藤井志織さん
「Mihoflowersのおうちフラワー」
「Mihoflowersのミホさんが選ぶ花はエネルギッシュで力強い美しさを感じます。色や形の使い方がおしゃれだと思うし、かといって奇を衒うわけではなく、花をきちんと天然の植物としてリスペクトしているところがミホさんらしさ。しかも驚くほど長持ちするので、花のエネルギーも強いんだと思う。そういうしなやかな強さに美しさを感じます」(藤井志織さん)
漫画家 はるな檸檬さん
大島弓子著『つるばら つるばら』
自身も漫画家である、はるなさんは大島弓子さんの短編集を。「『つるばら つるばら』には、マンガが計5作収録されていますが、そのどれもが美しい絵と、それ以上に物語が美しい作品です。性同一性障害の人、いじめられている子ども、親の離婚、過食症と拒食症の人の話などで、テーマとしては重めですが、可愛らしい絵と独特の言葉遣いにより、雰囲気は明るくあっけらかんとしていて、人生を肯定するような力強い美しさに満ちた作品たちです」(はるな檸檬さん)
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photograph_YUMIKO MIYAHAMA(別途記載があるもの以外)
(otona MUSE 2021年5月号)
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