kazumiとワヌ山の和菓子の時間
『リンネル』で連載中の「kazumiとワヌ山の和菓子の時間」。kazumiさんが大好きな和菓子屋さんを仲良しのワヌ山さんと楽しく紹介していきます。今回は300年以上続く老舗和菓子店で夏にぴったりの和菓子を堪能します。
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【TEL】0120-203-760
【受付時間】9:00~18:00(土日祝日を除く)
江戸風御菓子司 日本橋 長門
kazumi 「そろそろ夏本番だね! 今月は清涼感のある和菓子だよ。昔から変わらない材料と工程で作られた、老舗店のくずもち!」
ワヌ山 「伝統的な和菓子ワヌね!」
以前は老舗の和菓子屋さんが多く並ぶ日本橋近くに住んでいたこともあり、休日は散歩をしながら甘味を買って帰るのがひそかな楽しみでした。じりじりと暑くなりだした近頃。冷茶に合わせて食べたくなるのが江戸風御菓子司 日本橋 長門の「久壽(くず)もち」です。
昭和初期に先代が始めた名物のわらび餅は、もともと関西発祥。関東では主流でなかったことから親しみやすいように関東風くずもちと同形の三角形にしたのが始まりだそうです。材料はわらび粉と砂糖のみ。熟練の職人により、毎日気候をみながら透明になるまで1時間ほど丁寧に練り上げられます。竹包みを開くと、炒られたきな粉の香りがほわん、と鼻をかすめます。ひんやりとした餅を頰張るとじわじわ溶けるきな粉のやさしい甘さに思わず心に爽やかな風が吹いたのでした。
きな粉をたっぷりつけてパクッと頰張ると、もう手が止まらない。お土産にも買って帰ったのに気づけば一人で完食していました(笑)。
半生菓子を入れる木箱は職人の手作りで四季折々の絵柄が美しく、贈答にもぴったり。
徳川将軍家に献上された「松風」は、1週間晴れが続かないと作れないほど、湿気に弱い繊細なお菓子。焼きあがり次第の発送となり、現在1年待ち。
いただいた和菓子 久壽もち
保存料・防腐剤不使用のため消費期限は2日間。食べる直前、15分ほど冷やすと、ぷるっと感が増してなおおいしい。
人気の名物久壽もちは、夕方までに売り切れてしまうこともしばしば。夏の手土産にもおすすめしたい逸品。
お店/江戸風御菓子司 日本橋 長門
東京駅八重洲口から徒歩2分。300年以上にわたり、老若男女問わず愛され続けている人気の老舗和菓子店。
住所:東京都中央区日本橋3丁目1-3
電話番号:03-3271-8966
営業時間:10:00~18:00
定休日:日祝休
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PROFILE
kazumi
モデル。和菓子文化コーディネーターと和スイーツセレクトマイスターの資格を持つ。
ワヌ山
犬。口癖はワヌワヌ。ワヌ母(作者)と北陸地方に住む。甘いものに目がない。
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model:kazumi
illustration:wanuyama
photograph:Masahiro Tamura
(リンネル 2021年8月号)
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