絢香「『I believe』でデビューできてよかった」15年間を振り返る|インタビュー

「I believe」でデビューし、一躍脚光を浴びた歌手の絢香さん。デビュー15周年を迎え、書籍『絢香 15th Anniversary DVD BOOK』を発売しました。今回は書籍のなかからスペシャルインタビューをご紹介します。曲創りのきっかけや意識の変化など、「歌」をキーワードにお話をうかがいました。

書籍『絢香 15th Anniversary DVD BOOK』

著者:絢香

≪シンガーソングライター・絢香のデビュー15周年を記念したアニバーサリーBOOK!≫

今の心境を語る最新ロングインタビュー、親交の深いKREVA・三浦大知との鼎談、
15周年にちなんだ“絢香に150の質問”など企画も盛りだくさん。
過去のライブから選りすぐりの名曲で構成した映像のコレクションDVD(約31分)付き!

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【絢香】Special INTERVIEW

ピンクワンピース¥44,000/シロマ、カーディガン/ヨウジヤマモト(ヨウジヤマモト プレスルーム)、イヤリング¥22,000/ドナテラ・ペリーニ(日本橋三越本店 本館3階ミグジュアリー)、タンクトップ白ワンピース /スタイリスト私物
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――デビュー15周年おめでとうございます。「歌」というキーワードとともに、これまでを振り返っていただけますか?

絢香:昔から歌うことが大好きでしたけど、今では歌うことは、“自分の一部”なんだという想いが強くなりました。

――意識の変化とともにそうなったということですか?

絢香:デビューという夢が叶い、大好きな歌が仕事になった当時は、それまでとの環境の違いや、好きという気持ちだけではやれない部分に戸惑ったり悩んだり、慣れるまで時間も掛かりました。デビューしてから活動休止するまでの期間って、実はたった4年なんです。その4年でいろいろな景色を見ることができた代わりに、無理が祟って病気になってしまった。今思うとそこにも意味があったんですよね。1度立ち止まったからこそ気づけたことがたくさんありました。2年の休止を経て、再び歌えることの喜びを感じる日々が巡ってきて、今はこの15年間で、一番ナチュラルというか、歌は“自分の一部”だという感覚。肩に力を入れてやるのではなく、息を吐くようにすーっと出てくるものが今の私にとっての歌です。

――具体的に、「ここは変わったな」と意識する部分はありますか?

絢香:声はこの15年で変化しました。とくに低音。デビュー当時の音源を聞くと、下を頑張って出そう出そうとしてたのが分かるんです。若いから仕方ないけど聴いてて少し恥ずかしい(笑)。ライブを重ね、自分自身も歳を重ねたことで気づいたら低音に厚みがついてきました。ワンオクのTakaくんが「Low感がすごい」とインスタライブで言ってくれましたが、人に言われることも増えましたね。とても嬉しいことです! 下が出るようになったことで、曲のキー、メインとなる音域の幅が以前より広がって、曲を創るときの幅も広がりました。

――曲を創るときの幅、というお話が出ましたが、「ソングライター」としての15年を振り返ると、どんなことなのでしょうか。そもそも曲を創り始めたきっかけはなんだったのでしょう?

絢香:高1の時に音楽の授業で「曲を創ってみる」という課題があって、それが人生で初めての作曲でした。当時はまだ楽器を弾けなかったからアカペラで創ったんですけど、その曲がファースト・アルバムの最後に入っている「message」なんです。

――最初に学校の授業で創った歌も作品として残っているのって珍しいですね。

絢香:そのあと「曲を創るにはやっぱり楽器が弾けた方が良い」と思い、独学でピアノの練習をして……というのが始まりでしたね。楽曲を創るスタイルとしては、あまり時間をかけるタイプではないです。そのときに、“降りてくるもの”や“浮かぶもの”にどれだけ自分自身でワクワクできるか……そこが最終的に作品になるかどうかの大事な判断ポイント。創っている最中に「ライブではこう歌いたい」とか「コーラスはこう入れたい」とかどんどん浮かんでくるのは良いサインだったりします。そのスタンスは、ずっと変わらないですね。

――これまで残してきた作品を、改めて評価するとしたらどうですか?

絢香:ファースト・アルバム『First Message』は、とても多くの方に聴いていただけましたけど、今振り返ると例えば歌詞なんかは、「まだ人生、16~7年しか生きてないのに、どうやってどんなことを書いたらいいんだろう」っていう苦しみもありました(笑)。もちろんそのときの想いが気づけば形になっていた「I believe」「三日月」のような曲もありますけど、全体的に見たらすごく大変な作業でした。いろいろ小説を読んだりして、主人公の気持ちになって書いたりもしました。でも、そういう作品って今となっては歌っていてしっくりこなかったりするんですよ。「自分が書いた歌詞なのに自分じゃない」というか、「何が言いたかったんだ?」と、昔の自分にツッコミどころ満載だったりして(笑)。

――その後の作品も、もちろんそれぞれ思い入れはあると思いますが、特にこの曲というのはありますか?

絢香:活動休止前にリリースした「みんな空の下」は、ファンと私を繋ぐ大切な曲になりましたね。直接会えないけど「空を通じて繋がっている」とお互いに感じることができたのは大きかったです。

――初期の曲でも「I believe」は特別だそうですね。

絢香:この曲でデビューできてよかったって心から想える作品です。どんな瞬間にどこで歌っても、今の自分に響くものがあるんです。すごく特別な存在ですね。あの曲は背伸びして書いた部分はなかったから。当時、デビューに向かって頑張っていた中でふと、「自分が選んだ道は間違っていないかな?」って不安になる瞬間もあった。そんなときに「自分を信じる」ということを、自分に言い聞かせながら書きました。嬉しいことに、この15年間でたくさんの人から「I believe」に力をもらったという言葉をもらいました。以前、ツアー終演後のファンクラブ楽屋招待のときに、60代の男性が「仕事で心が折れそうなとき、あの曲に助けられた」と涙を流しながら話してくださったことがあり……その言葉が嬉しくて私まで泣いてしまったことがありました。ちなみにマネージャーも隣で号泣してました(笑)。こういう瞬間に「ずっと歌い続けたい」と思います。16歳のときに書いた曲が、自分の親以上の年齢の人たちにも届いているというのは、本当にすごいことだなって。

 

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PROFILE/絢香(あやか)

12月18日生まれ。大阪府出身。2006年2月1日『I believe』でデビュー。圧倒的な歌唱力で人気を博し、『三日月』『おかえり』『みんな空の下』など数々のヒット曲を生み出す。2021年2月1日でデビュー15周年を迎える。2021年8月18日には『AYAKA ONLINE LIVE SELECTION 2020』をリリース、9月3日からは全国19都市22公演のツアー『絢香 15th Anniversary Tour 2021 ~もっといい日に~』がスタート。

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(抜粋)

書籍『絢香 15th Anniversary DVD BOOK』

著者:絢香

≪シンガーソングライター・絢香のデビュー15周年を記念したアニバーサリーBOOK!≫

今の心境を語る最新ロングインタビュー、親交の深いKREVA・三浦大知との鼎談、
15周年にちなんだ“絢香に150の質問”など企画も盛りだくさん。
過去のライブから選りすぐりの名曲で構成した映像のコレクションDVD(約31分)付き!

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「絢香 15th Anniversary Tour 2021 ~もっといい日に~」/Information

デビュー15周年・アニバーサリーツアー、全国19都市22公演にて開催
詳しくは→ https://room-ayaka.jp/15th/tour-2021/

【今後の開催日程】
9/25(土)長野ホクト文化ホール
9/26(日)富山オーバードホール
10/2(土)大阪フェスティバルホール
10/3(日)大阪フェスティバルホール
10/9(土)広島広島文化学園HBGホール
10/10(日)岡山倉敷市民会館
10/15(金)北海道札幌市文化芸術劇場hitaru
10/23(土)群馬高崎芸術劇場
10/24(日)栃木宇都宮市文化会館
10/30(土)熊本熊本城ホール メインホール
10/31(日)鹿児島川商ホール第一(鹿児島市民文化ホール)
11/2(火)山梨YCC県民文化ホール(山梨県立県民文化ホール)
11/13(土)山口周南市文化会館
11/14(日)福岡アルモニーサンク北九州ソレイユホール
11/20(土)愛知日本特殊陶業市民会館フォレストホール
11/23(火祝)東京国立代々木競技場 第一体育館
11/27(土)福岡福岡サンパレスホテル&ホール

[ チケット料金 ] 全席指定 8,800円(税込)
※未就学児童入場不可
※座席は、各地行政機関の指導及び主催者の判断による配券(座席位置)とさせていただきます

[ チケット ] https://l-tike.com/ayaka/
※本ツアーは全公演、新型コロナウイルス感染症予防対策を最大限行なっての公演となります

 

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photography_JUN IMAJO
styling_JUNKO OKAMOTO
hair & make-up_AYUMI TAKESHITA
photography assistant_SOTA KUMAGAI
editor & writer_KAZUMI NISHIKADO
writer_NOBUAKI ONUKI

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