[のん]映画『Ribbon』はコロナ禍がきっかけ「フェス中止の悔しさが映画につながった」インタビュー

[のん]監督・脚本・主演の映画『Ribbon』が来年公開! 「てこずりました」と語る理由は? インタビュー

のん 25歳からのスニーカーSTYLE/インタビュー 仕事

女優として、“創作あーちすと”として唯一無二の存在感を放つのんさん。今回はのんさんにお仕事についてインタビュー! コロナ禍がきっかけになった映画『Ribbon』のことなど、たくさんお話ししてくれました!

※『mini』2021年10月号(9/1発売)に掲載されたインタビューです

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[のん]映画『Ribbon』はコロナ禍がきっかけ「フェス中止の悔しさが映画につながった」インタビュー
スニーカー¥29,700/グラウンズ(FOOLS inc.)、モーツァルトスウェット¥26,400/テンダーパーソン、インナータートル¥13,750/ガールズソサエティ、パンツ¥7,700/ジュエティ、ベレー帽¥8,030/カンゴール(カンゴール ヘッドウェア)

ベレー帽とスニーカーをビビッドピンクで合わせた、クラシックムード漂うスニーカーコーデ。ソールに特徴のあるグラウンズのスニーカーが大人の遊び心を演出してくれます。

――お仕事でいえば、大パルコ人4 マジロックオペラ 『愛が世界を救います(ただし屁が出ます)』に出演したり、来年公開予定の映画『Ribbon』の監督、脚本、主演を務めたことも大きな話題になっています。

「『Ribbon』は、私にとって初めての劇場公開の作品になります。コロナ禍でオウチで過ごしているときも、『なんかやらなきゃ』とかきたてられて、脚本を書き始めたことでスタートしたプロジェクト。その脚本を持って、映画を撮りたいと動いていきました」

――のんさんって、演技以外にも歌やアートなど、息をするように何かを表現しているイメージ!

「自粛期間は、毎日ぐっすり眠っているだけでいいのかな?と不安になった時期もありました。普段でも、長めにお休みをいただいたとしても、3日くらいたつと絵を描き始めたり、曲を作ったりと、仕事っぽいことをし始めちゃうくらいで」

――立ち止まらなきゃいけない焦りとかもどかしさが映画『Ribbon』の始まりだったんですね。

「自分主催の音楽フェスがコロナの始まりと重なって中止にしたんです。時期的には、ライブが禁止になっていたわけじゃなくて、主催者側に判断が委ねられてはいたんですが、感染のリスクがありながら強行する理由が個人的な思い入れ以外なかったので中止を決断しました。その悔しさや封じ込められた感覚がいつまでもあって、映画につながっていきました」

――主人公はコロナ禍の美大生でしたね。

「主人公が何をやっている子にしようかと考えているときに、コロナのせいで卒業制作展が中止になってしまった美大生の記事を見かけたんです。将来を見据えて1年かけて作り上げた作品を見てもらえる機会が奪われ、しょうがないことだけど時間もお金もエネルギーも尽くしたものがなくなってしまう虚しさにすごくシンパシーを覚えたんです。誰のせいでもないからぶつけようもない、そんな行き場のない感情を映画の中で表現したいと思いました」

――本作では、監督と脚本、そして主演も!

「てこずりましたね。脚本を書いて、監督をやるぶんにはあくまで制作側の視点だけで取り組めるんですが、演じるとなると脚本を書いた自分とは切り離して、役を考え直す作業が必要でした。制作側の思考のままだと頭が興奮していて、静かなシーンを演じるときにうるさい演技になってしまったり……。行き来するのが大変でした」

――現在出演中の舞台では、まさにのんさんが経験したことを宮藤官九郎さんが目の前で実践中ですね。演出しながら、役者として舞台に立たれています。

「宮藤さんとは『あまちゃん』以来のお仕事。前回は脚本をご担当されていたので、実際にはがっつりお話しする機会があまりなくて、ミステリアスで飄々としたイメージを抱いていました。今回の舞台では、演出を担当しながら、舞台にも出演されているので、改めて宮藤さんを知るきっかけになってます」

――実際の宮藤さんはどんな人ですか?

「子供のような集中力で物事に向かっている方。まっすぐ、まっすぐに。稽古中は、演出にかかりっきりだったんですが、本番が近づくと『そろそろオレもやらないと』と出演者として加わったときは、すごい破壊力で演じるんです。やりたい放題って感じで(笑)。私は監督から役者になるときにてこずったけれど、宮藤さんは演出の脳みそのままでもはち切れた演技ができる方なんだなあと驚きましたし、すごいなって」

――のんさんは舞台にもコンスタントに出演していますが、舞台の魅力を改めて教えてください!

「映像はシーンごとに撮影をしていて、時系列とはバラバラに撮影していくことがほとんど。舞台は現実の2時間を使ってお芝居を見せていくので、最初から最後まで同じ集中力を使ったまま演じ抜きます。それを生で見てもらうインパクトは映像とは違った迫力があると思うんです。表現も、顔の表情だけでなく、体を使った身体表現が求められるので、役者として学びが多くて、いつでも刺激的で魅力のある場所です」

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PROFILE/のん

1993年7月13日生まれ。兵庫県出身。2016年公開劇場アニメ『この世界の片隅に』にて主人公・すずの声を務め、第38回ヨコハマ映画祭審査員特別賞を受賞。2017年に自ら代表を務めるレーベル「KAIWA(RE)CORD」を発足。2018年には展覧会『‘のん’ひとり展─女の子は牙をむく─』を開催するなど、“創作あーちすと”としても活動。2020年、映画『星屑の町』、『8日で死んだ怪獣の12日の物語─劇場版─』、『私をくいとめて』(日本映画批評家大賞「主演女優賞」受賞)などに出演。自身が監督・脚本・主演を務める映画『Ribbon』は2022年に公開予定。オンラインライブ『のん おうちで観るライブ』を積極的に開催中。

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photography_SHU ASHIZAWA [s-14]
styling_MAI FUKUDA
hair & make-up_KANNO SHIE [Kurara System]
text_HAZUKI NAGAMINE
mini 2021年10月号

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