大泉洋×劇団ひとりが「笑い」を語る ふたりのおとなのラフトーク
映画『浅草キッド』で監督を務めた劇団ひとりさんと主演の大泉洋さん。酸いも甘いも知り尽くしたおふたりの“笑い”にまつわるトークをたっぷりお届けします! 婚活中の読者に向けた男性目線のアドバイスもありますよ。
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ともに作品を作り上げたお互いへの信頼がにじみ出る
――監督、俳優としてご一緒されるのは2014年の『青天の霹靂』以来ですね。
ひとり:本当に頼りがいがありましたね。すべてを言わなくてもわかってくれるし、僕の想像を超えてくれる。今回は(大泉さん演じる)深見さんがいいところばっかり持っていくから。歩いているだけでも様になるんですよね。
大泉:現場では全然褒めてくんないから、いいんだか悪いんだかよくわからなかったですよ(笑)。ただ監督はやってほしいお芝居がちゃんとあるし、それを明確に伝えてくれるから本当にすごいの一言。出来上がりを見ても参っちゃいましたね。僕もいつかは監督をやってみたいなぁなんて漠然と思っていたけど、こんな凄い作品は作れないと思ってしまった。でもいやらしいのは、僕が試写を見に行ったときにわざわざ褒められに来るんですよ(笑)。(声真似しながら)「あれ、どうでした?」って自信に満ちた表情で(笑)。
――撮影で印象的なことを教えてください!
ひとり:大泉さんは本当においしい、写真映えもする差し入れを入れてくださって。そのあとに焼肉弁当を入れる予定だったんですけど、勝てないと思って急遽ステーキに変えて(笑)。
大泉:それを僕がクランクアップしたあとにやっているんですよ。いるあいだにやりなさいよ!
ひとり:盛り上がりましたよ〜! あと、やっぱり大泉さんは食に対して抜かりがない。今日の(取材の)短い休憩でもいくつも頼んでみんなでシェアして、こういうところにもこだわるんだなって。
大泉:(爆笑)いやね、僕がこだわっているのは食事じゃなくて、仲間との時間なんですよ。
ひとり:なら意見を聞くべきじゃないですか? 自分が食べたいものだけ頼んでいましたけど(笑)。
大泉:それは選択の余地は全く与えません(笑)。
Q:婚活中の読者にアドバイスをするなら?
ひとり:やっぱりね、全部ちょい出しですね。自分の魅力を初回に全部見せようと思ったらダメです。会うたんびにちょっとずつ自分のいいところを見せていく。人間っていうのは相手のことをすべてわかったと思ったら、つまんなく感じちゃうんですよ。「この人素敵だな。他はどうなんだろうな」「今日見たのは氷山の一角だろうな」と思わせるくらい出し惜しみしていたほうが、男っていうのは興味がひかれますよ。
大泉:私はね、男っていうのはとにかく決められない人が多いと思うんですよ。本当のことを言うと、いつまでもふわふわ遊んでいたい、なるべく結婚したくないと考えているんじゃないかと思うんですね。ですから最終的にはね、プロポーズっていうのも待っていちゃいけないと思いますね。「どうするの? いつするわけ?」「結婚しないんだったら別れましょう」ってグイグイいったほうがいいんですよ。待っていてもできないっていうわけではないですけど、その時間がもったいないんじゃないかなという気がしますけどね。もう「式場おさえたよ」くらい、強気でいったほうがいいんじゃないかと思います。
INFORMATION/映画『浅草キッド』
浅草フランス座を舞台に、幻の浅草芸人と呼ばれた深見(大泉洋)と彼に弟子入りしたタケシ(柳楽優弥)らの交流を描く。原作はビートたけしの自叙伝。12月9日よりNetflixで全世界独占配信。
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PROFILE
大泉 洋(おおいずみ・よう)
1973年4月3日生まれ、北海道出身。『水曜どうでしょう』で人気を博し、俳優・タレントとして活躍。2022年1月より放送のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に源頼朝役で出演。
劇団ひとり(げきだんひとり)
1977年2月2日生まれ、千葉県出身。芸人としてだけでなく、小説家・俳優など多方面で活動。2014年には小説『青天の霹靂』を自身が監督・脚本を務め、映画化している。
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撮影/谷脇貢史
スタイリング/[大泉さん分]勝見宜人(Koa Hole)、[劇団ひとりさん分]星野和美(MIXX JUICE)
ヘア&メイク/[大泉さん分]白石義人(ima.)、[劇団ひとりさん分]小出みさ(MIXX JUICE)
取材・文/東海林その子
(steady. 2022年1月号)
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WEB編集/FASHION BOX