セクシャルウェルネス(性の健康)を楽しむためには、デリケートゾーンのセルフケアが絶対。そこで今回は、フェムテック記事を多く執筆している、美容ライターの谷口絵美さんにオススメの膣ケアグッズを教えてもらうことに――。
美容ライター谷口が選ぶセルフケアグッズ
あらゆる女性誌で特集が組まれたり、プロダクトが発売されたりと盛り上がりを見せるフェムテック市場。セクシャルウェルネスのためにも、デリケートゾーンのセルフケアはもはや当たり前だよね、なーんて思っていたけれど、先日とある女性誌の撮影で、現場にいた女性の3分の2はデリケートゾーン専用ソープを持っていなかったという現実……! ということで、まだまだ啓蒙しがいのあるデリケートゾーンケア。では、なぜ専用アイテムが必要なのか? というとデリケートゾーンの皮ふはからだと比べてpH値が低い、その名の通り“デリケート”な部分。市販のボディソープで洗ってしまうと、殺菌力が強すぎて膣内環境を良好に保っている常在菌までも殺してしまいます。その結果、かゆみや乾燥、ニオイなどのさまざまなトラブルを生むきっかけに。しかも、からだの中で最も経皮吸収しやすい部分でもあるので、プロダクトもなるべくケミカルなものではなく、ナチュラルなアイテムにこだわりたい!
オススメ① 香りもテクスチャーも心地よいウォッシュ
長年にわたり、デリケートゾーンケアの大切さを提唱する、植物療法士の森田敦子さんのブランド「Waphyto(ワフィト)」。インティメイト ウォッシュは、デリケートゾーンにぴったりな植物成分を厳選して配合。しっかり汚れを落としながらも、マイルドな肌あたりが心地よい使用感。ルックスも洒落ているので、デリケートゾーンケアの大切さを啓蒙する意味も込め、たびたび友人へのプレゼントにしています。また、使用済みのボトルを店舗(私は中目黒店)に持っていくと、容器回収してもらえるうえ、サンプルプレゼントも。環境に配慮したもの作りにも共感できます。
オススメ② 29種類もの天然オイルをリッチにブレンド
昨年デビューした、デリケートゾーンケアブランド「Tant RUX(タントリュクス)」。私のお気に入りポイントは、29種類の厳選された天然オイルをブレンドしている点。肌あたりのよい濃厚なテクスチャーで、保湿ケアのみならず、くすみケアまで叶えてくれます。イライラや不安感を落ち着かせてくれる精油がブレンドされているので、リラックス効果も抜群。お風呂上がりの濡れている肌に、そのままデリケートゾーンにくるくる優しくなじませるだけで、潤いを抱え込み、ふかふか柔らかな肌へと整えてくれます。ちょっと時間がある日は、コットンパックをするのもオススメです。
オススメ③ 意外と盲点! お風呂のお湯の塩素カットを
経皮吸収しやすいからとデリケートゾーンケア用のアイテムには気を使うものの、意外と落とし穴なのが、お風呂のお湯。実は、日本の水道水の塩素濃度は世界一高いため、知らず知らずのうちに体内に蓄積されてしまうのだとか。それはからだにも肌にとっても大きなストレスになってしまうため、塩素を中和させる入浴剤の日常使いがオススメ。私が愛用しているのが、ホットタブ。自然由来の重曹、クエン酸、ビタミンCを配合している安心処方で、塩素をしっかりカット。41℃以下のぬるめのお湯に30分以上浸かることで、巡りよくしっかりからだを温めてくれます。
デリケートゾーンケアの基本は、「清潔にする」ことと「保湿する」こと、と意外とシンプル。スキンケアと同じように、お風呂上がりのケアとして、特別なことではなくルーティンにすることが大切! 続けることで、今までとは比べ物にならないぐらい、ふかふかで柔らかい肌になれるので、試してみる価値ありです。
text:EMI TANIGUCHI