使う言葉を変えるだけで、仕事も対人関係もうまくいくと感じる人は多いもの。大人女子ならば正しい敬語や言葉づかいを身につけて、周りの人たちに素敵な印象を与えましょう。
教えてくださったのはこの方……
マナーコンサルタント
西出ひろ子さん
国内外の大手企業のコーチングやマナー指導を行う。女優やタレントのマナーも指導、人生を好転させる生き方を指南。『運命を味方につけるプリンセスマナー』(河出書房新社)ほか、著書は累計100万部を超える。
間違いやすい言葉を正しく使いましょう
(1) × いただいてください→ ◎ 召し上がってください
「いただく」は自分がへりくだる謙譲語なので相手には使わない。「召し上がる」に“お”をつけるのも二重敬語で×。
(2) × 了解です→ ◎ 承知しました
「了解」は目下の人に使う言葉のため、上司など目上の人には使わないように。「かしこまりました」でもよい。
(3) × 役不足→ ◎ 力不足
役不足は、力量に対して与えられた役割が不足なことを表す表現。つまり「私には簡単です」という真逆の意味になってしまう。
(4) × 大丈夫です→ ◎ 問題ありません
色々な意味を持つ「大丈夫」は、ビジネスシーンでは避けるべき。返事もあいまいになり、返答がどちらかわかりづらい。
(5) × お名前頂戴できますか?→ ◎ お名前をお伺いできますか?
直訳すると「名前をもらう」という意味になり正しい使い方ではない。正解は「お名前を教えていただけますか?」など。
(6) × なるほど→ ◎ おっしゃる通りです
間違いではないが、上から目線の口調と受け取られる恐れがあるためビジネスシーンで使わない方が賢明。
間違っていると気づかずに敬語を使っている人が多い
「敬語の目的は、相手と気持ちよくコミュニケーションをとることです」と言うのは、人気マナーコンサルタント・西出ひろ子さん。
「30代は仕事場では後輩を持ち、子どもを持つ人も少なくない年齢。だからこそ言葉づかいの見直しが重要です。敬語の基本は、相手に敬意を持って接するという心。これがないと、正しい敬語でも慇懃無礼な印象を与えます」
言葉づかいに自信がない人は、相手の立場に立って考えてみること。
「まずは相手に不信感や不快感を与えない言葉づかいが重要。無意識に『ヤバいです』『微妙』『これって△△じゃないですか』など失礼な表現を使っている人は多く、これらを使わないだけで印象は変わります。そして『ごめんなさい』と『ありがとう』を伝えること。心を込める意識をしながら、敬語を身につければ鬼に金棒。美しい言葉づかいには、教養や人間力がにじみ出ます。それがあなたの人生をさらに輝かせてくれます」
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
取材・文=前川亜紀
イラスト=平松昭子
編集=佐藤里沙[vivace]、 FASHION BOX
(InRed2019年3月号)
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