“自分仕様”だから居心地がいい。料理研究家のリフォームキッチンを拝見!

日々の暮らしを豊かにするには、キッチンの存在はとても大きいもの。暮らし上手さんの心地いいキッチンとは?今回は、料理研究家の野口真紀さんのお宅でキッチンを拝見。長年使ってきたキッチンをフルリフォームして、自分仕様のキッチンに変えた野口さん。キッチンのリフォームへのこだわりを教えてもらいました。

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キッチンを見せてくれたのは……

料理研究家 野口真紀さん

出典: FASHION BOX

雑誌やTVなどで活躍するかたわら、自宅で少人数制の料理教室も主宰。『きょうのごはん』(主婦と生活社)など著書も多数。

カウンターでほどよいプライベート空間に。広い調理台で動きやすいU字型

出典: FASHION BOX

もともとあった収納カウンターを活かして調理台の手元を目隠し。側面も色を合わせて塗装した板張りで違和感なく。ホーローと木の素材感で、シンプルななかにぬくもりがプラスされています。

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Ⅰ字型だったキッチンのコンロ位置を壁側に移動し、背面には吊り棚やゴミ箱置き場を設けて全体をU字型キッチンに。振り向いてすぐに手を伸ばせる動線が便利。リフォームはキタセツで。

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キッチンはタカラスタンダードのホーロー製をセレクト。もとはシンク奥にあったガスコンロを移動して、ワークスペースを広げたので下ごしらえや盛り付けもストレスなく。

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作業スペースが広くなったから、材料が広がりがちな下ごしらえもスムーズ。「今日は空豆をセイロで蒸します。旬の野菜は蒸すだけでも美味しいですよね」

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「水まわりはすぐにカビたりヌメヌメするので物は最小限に。洗剤やスポンジの受け皿も置かず、使うたびに拭くようにしています」

20年目のリフォームで手に入れた自分仕様のキッチン

昨年、野口真紀さんは長年使ってきたキッチンをフルリフォーム。明るくて、ストレスなく仕事ができる自分仕様のキッチンに生まれ変わらせました。
「収納はたっぷりあったけど、少し暗かったのと、作業スペースの狭さが気になっていて。仕事でキッチンショールームに行ったのを機に思い切りました」

まず要望したのはダイニングとの仕切りの壁を抜くこと。そしてI字型キッチンのガスコンロを移動して作業スペースを広げ、背面には吊り戸棚を設けて全体をU字型に刷新しました。
「壁をとっただけでこんなに明るく、広く感じるのかと驚きました。私にとって一番長くいる場所なので、その居心地は大事。調理台にゆとりができて、洗う、切る、火を使うという一連の動きもスムーズになりました」

リビングと一体だから見え方にも気を配り、収納扉はすべて白のホーロー。大きめの白いタイル、レンジフードもシンプルなデザインを選び抜きました。
「今どきのスタイリッシュなデザインはあまり好みではなくて、どこか懐かしさのあるホーローに惹かれました。キッチンは掃除しやすく、シンプルなのが一番だけど、ストイックすぎるとつまらないでしょう。花やグリーンを欠かさず、いつもギリギリのところを見極めて快適さを保っています」

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※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
photograph_Tadaaki Omori
text_Nobuko Sasaki
illustration_atelier PLAN
edit_Satoko Ishikawa[vivace], FASHION BOX
(大人のおしゃれ手帖 2019年6月号)
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