健康診断と人間ドックは別モノ!更年期で受けるべき検査を女医が解説

更年期は人間ドックと健康診断、どちらも受けるべき!? 違いを女医が解説

体の不調が一気に増えてくる更年期。あとまわしにせず、未病のうちにケアできる知恵と知識を持ちましょう。ぜひ、体の声に耳を傾けて、セルフチェック習慣を身に付けたいですね。今回は、意外と知らない人も多い、「健康診断」と「人間ドック」の違いや、女性が受けるべき検査などについて、医師に伺いました。

≪目次≫

 

教えてくれたのは……

健康診断と人間ドックは別モノ!更年期で受けるべき検査を女医が解説
出典: FASHION BOX

東京国際クリニック副院長
宮崎郁子先生

【Profile】
医学博士、総合内科専門医、消化器病専門医、消化器内視鏡専門医。食生活アドバイザーとしても活躍。

 

健康診断との向き合い方

自分の体と向き合って未病のうちに検査を

自分の体に不安を抱えつつも、健康診断、人間ドック、がん検診、どう違うのか、よくわかっていない人も多いのでは?宮崎郁子先生に大人の女性が受けるべき検査や診断結果の見方、注意すべき病気について伺いました。

「健康診断は、会社や自治体で年に1回以上実施している法定健診で、主に生活習慣病を早期に発見、改善するのが目的。主婦やフリーランスの人も無料もしくは安価で受けられます。一方、人間ドックは、健康な人が全身をチェックして、病気の早期発見をしようとする任意健診で自費診療が基本です。医療機関により検査項目が違い、費用も異なります。

簡単に言ってしまうと、健康診断は、病気をみつけるためのもの、人間ドックは未病をみつけるもので、根本的に役割が違います。40代以降の場合、不安があれば、健康診断だけでなく、人間ドックを受けることをおすすめします」

宮崎先生曰く、自治体で行っているがん検診は積極的に受診してほしいそう。日本人の死因の一位はがんで、症状がないがんを健康診断だけで見つけるのは難しいと言います。

「自治体で実施している5大がん検診(胃がん、子宮頸がん、肺がん、乳がん、大腸がん)は、毎回受けましょう。特に40・50代の女性で注意してほしいのが、婦人科系と大腸がん。中でも大腸がんは女性のがんによる死亡数の第一位。

一般的に一次検診は、自宅で採取した便を2日分提出し、便に血液が混じっていないかどうかを調べる『便潜血検査』。1回でも陽性になれば『要精密検査』となりますが、再検査が大腸内視鏡なので、恐怖心などから受けない人が多いのが実情です。今は、大腸CTという選択肢もありますので、再検査は必ず受診してください」

健康診断と人間ドックは別モノ!更年期で受けるべき検査を女医が解説
出典: FASHION BOX

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健康診断・人間ドック・がん検診
違いを知っておこう

【健康診断】

基本的な検査で生活習慣病を見つける

自治体や会社で1年に1度実施。メタボリックシンドローム、糖尿病、高血圧、尿酸血漿、肝機能障害などをチェック。

 

【人間ドック】

「基礎ドック」と「専門ドック」を組み合わせて未病も見つける

生活習慣病、心臓や肺などの検査(基礎ドック)に脳ドック、レディースドック(専門ドック)をプラスできる。

 

【がん検診】

自治体で行われている住民検診(対策型検診)は以下の5つ。人間ドックなどで行う「任意型検診」よりも安価。

□胃がん
□子宮頸がん
□肺がん検診
□乳がん検診
□大腸がん検診

 

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