【月刊TENGAのアンケートで判明!】Z世代はセックスの時に相手を気遣う⁉ Z世代のパートナーシップの実態が明らかに

人は生まれ育った時代の影響を受けるのだから、世代によって価値観や行動が違うのは当たり前。「若い人の考えていることはよく分からない」とは、一定の年齢になった全人類が思うのかもしれない。それは、性事情についてもしかり。TENGAが全国の男性2000人を対象に行った性生活・性意識の調査結果からも、世代による変化を読み取ることができる。

前回の記事では、「Z世代の男性が他世代に比べてマスターベーションやセックスにお金をかけない傾向にあること」「全体的にセックスの時に自分よりもパートナーを優先する傾向があること」などを紹介。今回は、ミレニアル世代・Y世代・ロスジェネ世代・バブル世代の18~26歳当時と比較して「Z世代男性のパートナーとの関係性」について深掘り。

出典:月刊 TENGA 第 49 号
月刊TENGA』とは……
「性を表通りに、誰もが楽しめるものに変えていく」がビジョンのアダルトグッズメーカー・TENGAが定期的に発行しているニュースレター。TENGAの製品やニュースだけでなく、性にまつわる様々な調査結果やユニークな切り口の情報を発信! めちゃくちゃ面白いのでぜひご一読を!

前回の記事▼
【月刊TENGAのアンケートで判明!】 約6人に1人がマスターベーション経験なし⁉ Z世代男性の性事情&安全なセックスについて大調査

Chapter  1 【世代別比較】
18~26歳当時のパートナーとの関係性の変遷調査

Z世代のみ、パートナーに求めることの
3位に「価値観」がランクイン。
他世代に共通する「体型」はランクインせず

月刊TENGAグラフ

▶パートナーへ求めることは、全世代で 1 位が「顔」 という結果に。
▶世代別で見るとZ 世代以外では、「体型」が上位になる一方 で、 Z 世代では「人柄」「価値観」が半数以上で上位 となった。

Z 世代は、パートナーと
「性行為に関する会話」を活発にする傾向

<マスターベーションについての会話>

Z 世代の半数以上は、パートナーと「マスターベーションについて会話をする」 と回答 した一方、 バブル世代の半数以上が「全く会話したことはない」と回答。

<セックスについての会話>

セックスについての会話は、 Z世代の約6割 (66.1%) が「会話をする」 と回答。世代が若くなるほど、 パートナーと「性に関するコミュニケーションが取れている」傾向 が見られた。性に関する会話をする機会が増えることにより、相手の体についての理解が深まり、 Chapter 2 で紹介している「生理による体調不良を気遣う」「お手洗いに行くタイミングを作る」といった、 パートナーの体を気遣える行動が、若い世代に増えているのではないかと推察される。

Chapter  2 【世代別比較】
18~26歳当時に「パートナーのために
実施している(していた)こと」の変化

「パートナーの生理による体調不良を
気遣ってあげる」ことについて、
「必ず実施」する割合は Z 世代が最多(38.4%)。
上の世代にいくほど少ない傾向に

月刊TENGAグラフ

▶「パートナーの生理による体調不良を気遣ってあげる」ことについて、 Z 世代の 38.4% が「必ず実施」 と回答。また、「しばしば実施」を含めると 77.6% が「実施したことがある」と回答 しており、他世代よりも高い傾向が見られた。

「パートナーがお手洗いに行くタイミングを作ってあげる」
「昇りのエスカレーターでパートナーの後ろに立つ」など、
相手の体を気遣う行動は、Z 世代のほうが高い傾向

<お手洗いに行くタイミングを作ってあげる>

月刊TENGAグラフ

<昇りのエスカレーターでパートナーの後ろに立つ>

月刊TENGAグラフ

▶Z世代はパートナーへ必ず・しばしば実施していることのうち、「お手洗いに行くタイミングを作ってあげる」が62.4%、「昇りのエスカレーターでパートナーの後ろに立つ」が60.0%と他世代よりも高い結果に。
▶一方、バブル世代は「昇りのエスカレーターでパートナーの後ろに立つ」ことに関し、あまり・全く実施したことがないと答えた人が約7割(69.7%)という結果になり、世代差が大きく現れた。
▶なお、上の世代の方が、「必ず実施している」と答えた人の割合が高かった項目としては、「食事代をすべて出す」(全世代平均24.8%、バブル世代38.8%、Z世代15.2%)や、「自宅まで送り迎えをする」(全世代平均30.6%、バブル世代39.9%、Z世代28.3%)が挙げられる。このように、気遣い方には世代差が見られた。

Chapter  3【世代別比較】
18~26歳当時のパートナーとのセックス観の変遷

Z 世代の 17.3% が、
パートナーとの付き合いにおいて
「セックスは重要ではない」と回答

月刊TENGAグラフ

Z世代の約2割(17.3%)が、パートナーとの付き合いにおいてセックスが「重要ではない」と回答。他世代の18~26歳当時よりも高い傾向に。特にバブル世代はセックスが「重要ではない」と回答した人が9.1%と、Z世代と比べると約半数という結果に。

Z世代はセックスの時に、
「パートナーの性的快感や痛みや負担」など
体への気遣いを重要視する割合が高い傾向

Z世代のセックスの時に重要視することランキングTOP10
~他世代の18~26歳当時と比較~
月刊TENGAグラフ

▶セックスの時に重要視していることについて、Z 世代は、他世代の 18~26 歳当時と比較して、「パートナーが性的快感を感じられるか」(41.7%)、「パートナーの体に痛みや負担がないか」(19.3 %)など、パートナーを気遣う人が多い傾向が見られた。
▶一方で、他世代の6 割前後が重要視している 「挿入行為をする」については、 Z 世代は 4 割弱にとどまるなど、世代間の差が顕著に 。

Z世代とミレニアル世代は
5割以上がアダルトグッズ使用経験あり

月刊TENGAグラフ

▶アダルトグッズの使用経験を聞いたところ 、 Z 世代は 「 頻繁に使用する 」 と 「 たまに使用する 」 が 26.6%、 さらに 「 あまり使用したことはない (使用経験はあり )」 を合わせると 50 % という結果 に。 ミレニアル世代では 57 % が使ったことがあり 、 半数以上が  アダルトグッズの使用経験があることがわかった 。

Z世代はパートナーと
「常に一緒にいたい」割合が低く、
お互いの時間を大切にする傾向が

月刊TENGAグラフ

▶Z世代でパートナーと「常に一緒にいたい」と回答した人の割合は28.8%と、他世代よりも低い結果に。
▶Z世代はパートナーといえど、お互いの時間を大切にする傾向が伺える。

【調査結果にコメントをくれたのは……】

TENGAマーケティング本部
国内マーケティング部
橘涼太さん

「Z世代という言葉が注目される昨今、その世代特有の考え方や消費行動などの情報が取り上げられているのをよく目にしますが、性についてはどうなんだろうという疑問から、本レターの制作がスタートしました。レター内で紹介させていただいた定量調査以外にも、Z世代男性にデプスインタビューも複数回実施し、また私自身もっとZ世代の気持ちを理解できるようになりたいと、流行りのTikTokやYouTubeを見漁ったりしました。カップルYouTuberの動画では、彼女が生理だった時の彼氏の言動を隠し撮りする検証動画などをよく見かけましたが、これらの影響も本調査の結果に現れているのかなと感じます。Z世代は「セックス経験が低下している」「マスターベーションをしなくなった」といったことに注目されがちですが、性についての知識や理解は深まっており、そのうえでするもしないも個人の自由という考えが増えているのかなとも感じます。一昔前の「男はみんなオナニー大好き」「童貞は早く卒業したほうがいい」といった圧力から解放され、自身の性を自身のペースで楽しんでいる世代とも考えられます。ふと、私自身の初体験のことを思い出したのですが、当時は1日でも早く童貞を卒業したいという思いから相手のことは深く考えられていなかったのかなと思います。当時を振り返ってもパートナーの性への理解が深いZ世代は、我々世代よりも大人なんだなぁと感じさせられましたね」

いかがでしたか?  Z世代のパートナーシップについて、とても興味深い調査結果でしたね。橘さんのコメントにあるように「自身の性を自身のペースで楽しんでいる世代」なのかもしれませんね。パートナーとマスターベーションやセックスについての会話をする傾向にあることから、Z世代は男女ともに、性にオープンでフラットなコミュニケーションを好んでいるのかもしれません。これはネットなどで調べれば簡単に情報収集できるようになったことや、セクシュアリティの多様性が認識されてきていることにも関係がありそうですね。これからの時代は「他人軸」ではなく「自分軸」の時代といわれています。性に対しても、より素直に自分らしく行動できるようになるといいなと改めて思いました。

文=鈴木恵理子

 

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