女性が抱える健康課題を技術や知識、サービスで解決することの総称とされるフェムテック・フェムケア。男性版のメンテック・オムテックという言葉も浸透しつつある。この数年で様々な企業がフェムテック(メンテック)に参入しており、注目度は増すばかり。そんななか、今年5月に、新たなフェムケアブランド『SOLUME(ソリューム)』がスタートした。立ち上げたのはヘルス産業で躍進を遂げている注目の企業。
フェムケアブランドを立ち上げたのはバイオテクノロジー企業
『SOLUME』を立ち上げたのは株式会社ユーグレナ。2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技術の確立に成功し、それらを活用した食品や化粧品を開発。さらにバイオ燃料や遺伝子解析サービスの提供も行う注目のバイオテクノロジー企業だ。
フェムケアブランドを立ち上げた理由
同社の広報担当に『SOLUME』を立ち上げた理由を聞いた。
「弊社ユーグレナは、ダイバーシティ&インクルージョン推進の観点から、性別年代を問わず様々なお客様が持つ多様なニーズや悩みに寄り添ったヘルスケア商品、サービスの展開が重要であると考えています。ユーグレナ・フィロソフィー「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」を掲げる弊社として、女性のサステナブルな健康や生活の実現、女性が健やかに心地よく生活できるサステナブルな社会を実現するために『SOLUME』を立ち上げました」。
フェムケアブランド『SOLUME』とは?
同ブランドは、現代の働いている女性が、限られた時間の中で妊娠・出産と向き合うことが難しくなっていることに着目。そんな女性の悩みに寄り添いながら、妊娠や出産に関わるあらゆることをサポートするのがコンセプト。具体的には、テクノロジーと専門家の知見で、妊娠・出産に関わることをロジカルにサポートする商品ラインナップとメディアを展開していくという。同ブランドのブランドマネージャーは、実業家のハヤカワ五味氏が務める。
『SOLUME』の第1弾は妊活・子育て中の女性をサポートするアイテム
ブランド第1弾アイテムとなるのが、「葉酸と5種の栄養ゼリー りんご味」。同商品は、妊活に欠かせない栄養素である葉酸をはじめ、栄養機能食品(鉄、ビタミンB12、ビタミンB6)や、ビタミンD、ビタミンC、国内製造の精製はちみつなどを含んだゼリーだ。
妊娠中のつわりのときや、忙しい授乳中でも、手軽にとれるようスティック状のゼリーとなっている。りんご味で食べやすく、栄養摂取のほか、おやつ代わりにしても食べられるのがいい。
はたらく女性向けのメディアも展開
「葉酸と5種の栄養ゼリー りんご味」の発売と並行して、「はたらく女性向け」の妊娠・出産を考えるメディア『SOLUME library』もスタート。同メディアは、経験者の一人称の声と専門家視点の情報を基に、女性の悩みに寄り添った情報発信を目指す。
「SOLUME library」
https://note.com/solume
『SOLUME』今後の展望
『SOLUME』は、6月に、初のポップアップストアを西武渋谷店で開催(現在は終了)するなど、徐々にブランド展開の輪を広げている。今後の展望を、ブランドマネージャーのハヤカワ五味氏に聞いた。
「今後は、はたらく女性の睡眠不足に注目した商品など、当事者の声を基にした商品の開発を予定しております。弊社ユーグレナの独自素材を活用した商品なども展開予定です。また、『SOLUME』がお客様に評価されるブランドになれば、妊娠出産期だけでなく更年期や若年層向けの商品、更には性別も超えて商品展開をしていけたらと思っております」。
SOLUME
https://online.euglena.jp/shop/solume/index.aspx
文/金山 靖