男性の9割がワキ臭!? 自分では気づけないにおいのリスクと今すぐできる対策とは?

ファッションやヘアスタイルも重要ですが、“におい”も第一印象を左右する大切な要素です。季節を問わず、多くの男性が悩む「汗」と「におい」、特に「ワキ」の発汗量は多く、においが気になりやすい部分です。9月に入ってもまだ暑さが続く予報。今こそ、「汗とにおい」対策を見直す絶好のタイミングです。

マンダムの調査によると、10代から60代の日本人男性118人のうち、なんと9割が「他人に気づかれるレベルのワキ臭」を持っているという結果が出ています。かなり衝撃的な事実ですよね? だからこそ、正しいデオドラントケアが欠かせません。最近では、直塗りタイプの制汗剤が人気ですが、正しい使い方を知らないと、その効果も半減してしまいます。

今回は、マンダムでにおいの研究を行う臭気判定士の久加亜由美さんに、汗とにおいのメカニズム、そして効果的な対策について詳しく伺いました。

教えてくれたのはマンダムの久加亜由美さん

株式会社マンダム
先端技術研究所 ライフサイエンス研究グループ
久加亜由美(きゅうか あゆみ)さん

2008年にマンダムに入社し、ヘアスタイリング剤やスキンケア製品の開発を4年間担当。その後、2012年から体臭研究に携わり、汗やにおい、殺菌、消臭に関する研究を進めている。2015年には臭気判定士の資格を取得し、体臭研究に活用。脇汗をリアルタイムで測定できる評価システムを確立し、制汗研究を拡張するなど、幅広い知見を持っている。

なぜワキ臭は発生するの?

ワキ臭は、「汗臭」とも呼ばれ、特に新陳代謝が活発な10代半ばから20代半ばにかけて強くなります。汗を出す「汗腺」には、全身に分布する「エクリン汗腺」と、ワキの下や陰部などの体の限られた部位に分布する「アポクリン汗腺」の2種類があります。これらの汗腺から分泌される汗が皮脂と混ざり合い、さらに皮膚上の常在細菌が汗や皮脂を代謝することでにおいが発生します。つまり、汗そのものは無臭ですが、細菌が汗や皮脂を代謝することでにおいの原因になるのです。

 日本人のワキ臭は7タイプに分かれる!

ひとくちに「ワキ臭」といっても、実はさまざまなタイプが存在します。マンダムの研究員が被験者のワキを直接嗅いで評価した「嗅覚測定」によると、日本人のワキ臭は7つのタイプに分類できることが判明しました。(※1)

中でも「ミルクタイプ」(M型)は約4割を占め、最も多いタイプ。酸っぱいにおいの「酸タイプ」(A型)や、カレースパイスに似た「カレースパイスタイプ」(C型)が続き、この3つのタイプで全体の8割弱を占めています。(※2)

ただし、個々のワキのにおいはこれらのタイプが混ざり合って形成されることが多く、一人ひとり異なる特徴を持っています。

久加さんが語る、7タイプのにおいの特徴

М型:ミルクのようなにおいで、甘さがあるのが特徴。
A型:お酢のようなすっぱいにおい。
C型:カレーを連想させるスパイシーなにおい。
K型:苦いにおいで、グレープフルーツの皮や紫外線で劣化したプラスチックのにおいに近いです。
E型:シュウマイや肉まんを蒸したときのにおいがします!
W型;洗濯の生乾きのにおいよりももう少し水っぽいにおい。
F型:錆びた釘やブランコを触ったときのにおい。

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