女性特有の病気サイン見過ごしてない? 婦人科検診に行こう! ②

PART. 1 病気の早期発見の第一歩! カラダを知る編~その2~

前回に引き続き、婦人科検診にまつわる疑問をひもといていきます。

Q, アラサーが気をつけるべき病気って?

A, 子宮頸がん・子宮筋腫・子宮内膜症に注意が必要

子宮頸がんは20代後半から増加する傾向にあり注意が必要。子宮筋腫は子宮内にできる良性の腫瘍で、できる場所によっては不妊の原因になることも。子宮内膜症は、子宮内膜やそれに似た組織が子宮内膜以外の場所で発生し発症する疾患のこと。癒着が生じると卵管の通過障害などにつながる場合も。子宮筋腫も子宮内膜症も女性ホルモンの影響が大きく、予防が難しいのが特徴です。これらの病気を見つけるためにも、子宮頸がん検診と超音波検査は必ず受けて。

 

Q, 婦人科検診は、どのくらいの頻度で受けるべき?

A, できれば年に一度は受けましょう

20歳以上なら、できれば年に一度、定期的に検診を受けましょう。乳がん検診は公的検診の対象年齢が40歳以上で検診期間は2年に1回と定められているため、アラサーが優先すべきは子宮頸がん検診と超音波検査です。ただ、不正出血など気になる症状がある場合は検診のタイミングを待つことなく、急いでクリニックに相談を。

 

Q, もし病気が見つかったらどうなるの?

A, 早めに見つけることができれば重症化を防ぐことができます!

女性特有の病気は初期症状がないものが多く、自覚症状が出るころにはかなり進行していた、というケースも。命に関わるものではなくても、将来的な妊娠・出産に影響を及ぼす疾患もあるため、やはり早期発見が大切です。検診で早めに見つけることができれば適切な治療により、病気の進行や悪化を防ぐことができますよ!

 

教えてくれたのは……丸の内の森レディースクリニック 院長 宋 美玄先生

産婦人科医として多忙な毎日を送る傍ら、メディアへの出演、SNSなどでの発信を通して女性の性や健康の啓蒙活動を行う。https://www.puerta-ds.com/son/

 

Illustration_YASUKO SAKURAI

text_YOKO SUENAGA

(SPRiNG2024年11月号)

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