PART. 2 パートナーのことも知る 妊活検診編
いつかは子どもを……と思ったときにまずするべきは、自分とパートナーのカラダの状態を把握すること。今後に備えて互いの健康状態を知り、不調が見つかったら早めにケアを。
Q, 最近よく聞く“妊活ドック”ってなにがわかるの?
A, 妊娠・出産に向けた病気の有無がわかる!
妊活ドックとはブライダルチェックやプレママチェックとも言われ、妊娠に向けたカラダのチェックのこと。妊娠に関わる病気の有無、子宮頸がんの検査、性感染症や甲状腺機能などを検査するほか、胎児に影響を与える風疹や麻疹の検査などが主な内容。
一般的な妊活ドックのメニュー
・子宮頸がん検査
・子宮卵巣の超音波検査
・クラミジアや淋病、梅毒、HIVなどの性感染症検査
・B型、C型肝炎検査
・甲状腺疾患の検査
・糖尿病の検査
・肝臓、腎臓の機能、貧血検査
・ホルモン検査 など
Q, 1度はパートナーと検診に行くべき?
A, 一緒に行かずとも必ずふたりとも受診して!
妊活には、パートナーの協力が必要不可欠です。近い将来妊娠を考えるのであればふたりで話し合い、どちらかだけが受診することのないようにしましょう。必ずしも同じクリニックで検査をする必要はないため、自分はかかりつけの婦人科で、パートナーは泌尿器科でと、別々の医療機関を受診しても問題ありません。
Q, どのくらいトライして妊娠しないと不妊なの?
A, 一般的には1年経っても妊娠しない状態
不妊の定義は、夫婦が避妊をせずに性生活を送っていても、1年間妊娠しない状態のこと。互いに健康なら望めばすぐに妊娠できると思いがちですが、まだアラサー世代ならそこまで焦らなくても大丈夫。半年から1年トライしてみて、それでも妊娠に至らない……というのなら、次のステップを視野に入れてみましょう。
教えてくれたのは……丸の内の森レディースクリニック 院長 宋 美玄先生
産婦人科医として多忙な毎日を送る傍ら、メディアへの出演、SNSなどでの発信を通して女性の性や健康の啓蒙活動を行う。https://www.puerta-ds.com/son/
Illustration_YASUKO SAKURAI
text_YOKO SUENAGA
(SPRiNG2024年11月号)
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