Femtechという言葉は知っているけれど、実際に何から始めていいかわからない。そんなsweetガールのために、Femtech達人の愛用品を見せていただきました。今回はFemtech関連の商品を展開するあしたるんるんラボの木内仁美さんのリピ買いアイテムを紹介していただきました。
木内仁美さんProfile
株式会社あしたるんるんラボ取締役副社長 通販事業がメインだった会社から「生理によりそう」をコンセプトとした商品ブラン「withmoon/ウィズムーン」、SNS動画メディア「女性ホルモン大学」を立ち上げ、柱事業に育てる。特に「女性ホルモン大学」はフェムテック・フェムケア部門のSNS動画メディアとしては最大規模に育ち、中高生や親子に大きく支持をされている。URL https://ashitarunrun.co.jp/
さまざまな情報を取り入れて
常に取り入れるものをアップデート
――女性向け商品の企画開発をしている「あしたるんるんラボ」に所属する木内さん。Femtechに興味を持った理由を教えてください。
「私たちの事業は2014年からスタートしていて、Femtechの分野では老舗と言われる企業だと自負しています。私が、新卒で入社したときに社会人になったことで環境の変化の影響で体調を崩しやすくなってしまったんです。特に生理前の不調がつらくて。今でこそ、PMS(月経前に現れる心身の不調)といった言葉が注目され、周りの認知も増えて自分でもケアをされているかと思うのですが、その頃はまだ浸透していない頃。なので、“なんで不調になってしまうんだろう”ということを色々調べてPMSに辿り着き、ドラッグストアでサプリを購入したりしていました。そういった自分の体験から、今で言うFemtechやFemcareに興味を持ち始めて、会社でも商品開発がスタートしました。最初は、生理前に使っていただきたいシャンプーの開発がスタートになって、その後、さまざまなアイテムを展開しています」
――現在は「女性ホルモン大学(https://womanbalance.jp/)」の運営なども行っている。
「女性ホルモン大学は2019年にスタートしました。商品開発をしてく中で、生理やPMSに関しては日頃のセルフケアがとても大切だと感じたんです。それで、アロマを作ってみたり、睡眠ケアやデリケートゾーンのアイテムなどを提案するなどいろいろな取り組みをしてきたのですが、それがなかなかみなさんに伝わらないという思いがありまして。そこで、女性ホルモン大学というメディアをYouTubeからスタートさせました。その中では、生理用品の使い分けのような、女性のからだの変化に合わせた情報を発信しているので、ユーザーさんがセルフケアをするというアクションに到達するまでをご提供できたらいいなと考えています」
――FemtechやFemcareを提案している木内さんが、現在の女性たちに伝えたいことは?
「生理用品って、初潮が来たときにお母さんが選んでくれたものを、そのまま使い続けている方が多いと思うんです。それはそれでいいのですが、時代が移り変わるにつれて、生理用品自体が進化しているので、今ある悩みも、生理用品によって改善できる可能性も大きいと思うんです。なので、知識をアップデートしていって、自分にあったものを選択できるようになったらいいなと思います」
――現在は、さまざまな場所でポップアップショップを開催するなど、活動の場を広げている。そんな木内さんのFemtechに関する愛用品を紹介します。
①デリケートゾーンの香水「with moon デリケートゾーンパフューム」
ふとしたときに感じる生理の匂いを解消するインナー消臭スプレー。ショーツやナプキンなどにシュッと一拭きすることで、デリケートゾーンのニオイを軽減。爽やかなフレッシュグリーンの香り。¥1,980(あしたるんるん)
「夏は、デリケートゾーンの匂いが気になるというお悩みが多いんです。夏場の生理の不快感でも匂いは、かなり上位に入るお悩みでもあって。デリケートゾーンのソープやオイルセラムなどはありますが“ニオイに直接アプローチする”根本的なアイテムが作れないかと考えて開発したアイテムです」(木内さん)
②鉄分をしっかり摂取できる大豆由来の「with moon フェリチン鉄」
日本人の女性の2人にひとりが鉄不足と言われている昨今、手軽に鉄分を補える鉄サプリ。食べ物や飲み物に混ぜるだけで手軽に摂取できるパウダータイプをはじめ、サプリメントタイプもラインナップ。左から:パウダータイプ 90g、ナチュラルタイプ 120粒、コーティングタイプ 120粒 各¥2,998(あしたるんるん)
「生理の経血で鉄分が不足しがちになることは知っていても、なかなか摂取しづらい栄養素の一つが鉄分。サプリは色々あるのですが、ニオイや味が気になって長続きしないなどの意見を聞くことが多かったので、味がしない大豆由来のフェリチン鉄のサプリを作りました。パウダーや錠剤タイプなどがあるので、自分の生活に取り入れやすいと思います。特にパウダータイプはヨーグルトなどに混ぜるときな粉のような風味なのでとても食べやすいです」(木内さん)
③生理の不快感を軽減する「Flex 月経ディスク」
「私自身は、生理痛などはないのですが、生理の不快感などを軽減したいと思って取り入れたのが月経ディスク。最初は月経カップを使ってみたのですが、なかなか上手に使うことができず……。それで膣内に入れる系の生理用品は私は難しいかも……と諦めかけたときに出会ったのが月経ディスクだったんです。2回くらい練習したら上手くいったので、経血量が多い日は月経ディスクを使用つつ、それ以外はナプキンや吸水ショーツも併用するというルーティンに落ち着きました」(木内さん)Flex 月経ディスクは本人私物
④台湾で購入した生理用品
「去年、台湾に行ったときに生理用品を買ってきました。台湾は気温や湿度が高い地域なので、スースーする成分がついていたりムレなどにも気を遣っているアイテムが多いんです。あとは、経血が多いようのショーツ型ナプキンなどもあります。また、生理に対しても“隠しておくべき”的なネガティブなイメージがないので、パートナーが恋人の生理用品を買ってくるとかも当たり前なんだそうです。さまざまな国の生理用品などもチェックすると色々興味深いですね」(木内さん)台湾の生理用品は本人私物
⑤ハーブティでリフレッシュ
「ゾネントア ヒルデガルトのウーマンスパイスティーは、ノンカフェインでバラやフェンネルの香りの中にシナモンとマグワートをアクセントにブレンドされたオーガニックハーブティ。フェンネルやマグワートなど、女性ホルモンに働きかける成分が入っているので、生理前などによく飲んでいます。サマハンは、スリランカで古くから飲み続けられているスパイスティー。きび糖をメインにブラックペッパーやジンジャークミンなど14種類のスパイスやハーブをブレンドしたアーユルヴェーダのお茶なんですが、からだがぽかぽか温まります。冬はもちろんですが、冷房などでからだが冷えたときにもおすすめ」(木内さん)ハーブティは本人私物
さまざまなアイテムを楽しみながら日常に取り入れている木内さん。みなさんもぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?
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あしたるんるん 0120-725-770