「おふくろ」の由来は「袋」だった!? 知ると面白い言葉の由来

「おふくろ」の由来は「袋」だった!? 知ると面白い言葉の由来

言葉にはそれぞれ言葉の由来というものが存在します。普段使っている言葉にスポットをあてて、その言葉の由来について考えてみましょう。由来を知るともっと言葉が面白くなります。

教えてくれたのはこの方

吉田裕子(よしだ・ゆうこ)

国語講師。大学受験塾やカルチャースクール、企業研修などで教える。NHK Eテレ「テストの花道 ニューベンゼミ」に出演するなど、日本語・言葉遣いにかかわる仕事多数。著書『正しい日本語の使い方』(枻出版社)は12万部を突破。他に『品よく美しく伝わる「大和言葉」たしなみ帖』(永岡書店)、『美しい女性をつくる言葉のお作法』(かんき出版)、『たった一言で印象が変わる大人の日本語100』(ちくま新書)など。東京大学教養学部卒。

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言葉の由来1:大丈夫(だいじょうぶ)

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出典: FASHION BOX

「丈」は古代中国の長さの単位で、成長して身長が一丈に近づいた男を丈夫と呼び、なかでも立派な男を大丈夫(だいじょうぶ)と呼んだ。そこから身体が強いことを表すようになり、安定した様子も指すようになった。

言葉の使い方

あいつがちゃんと準備してなかったから大丈夫なのかなと思ったら、やっぱり大丈夫じゃなかった。

言葉の由来2:大黒柱(だいこくばしら)

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もともとは家屋を支える太い柱。集団を支える人も大黒柱と呼ぶ。大黒柱の語源は、諸説あるが、七福神の大黒様が由来だという。大黒様が台所の神で、台所と座敷の境に太い柱があることから、そう呼ばれたと言われる。

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言葉の使い方

お父様が亡くなってからは彼女が一家の大黒柱になっているんですよ。

言葉の由来3:几帳面(きちょうめん)

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几帳は、平安時代に身分の高い人が室内の仕切りとして使った調度品。几帳の柱の角を削って装飾を施した面を几帳面と呼んだ。細部まで丁寧に細工したことから、きちんとしている様子を几帳面と呼ぶようになった。

言葉の使い方

彼は几帳面だから、資料の表も均等に配置しないと気がすまないみたい。

言葉の由来4:赤の他人(あかのたにん)

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まったくかかわりのない他人、何の縁もない他人のこと。ここでの「赤」は疑う余地がないほど明白であるということを意味している。赤の他人以外では、「真っ赤な嘘」や「赤の素人」というように使用する。

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言葉の使い方

親しげに話していたけど、後で聞いてみたら名前も知らない赤の他人って言うから驚いた。

言葉の由来5:おふくろ

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母親のことをなぜ「おふくろ」と呼ぶのか。鎌倉時代に武家の主婦は一家の財産を入れた袋を管理していたことから「御袋様」と呼ばれた。これが室町時代に「おふくろ」と略されて庶民にも広まったのだ。

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言葉の使い方

おふくろの味ってよく言うけど、うちの母親はあんまり料理をしなかったな。

(参考)

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書籍『一生分の教養が身につく! 大人の語彙力強化ノート』
https://tkj.jp/book/?cd=TD296221
著者:吉田裕子

編集協力/小芝俊亮、細谷健次朗、山口紗英(株式会社G.B.)
執筆協力/龍田昇
イラスト/イラスト工房
編集/FASHION BOX
書籍『一生分の教養が身につく! 大人の語彙力強化ノート』
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