(2020年5月6日 更新)
お肉とお魚、どちらもバランスよく食べたほうがいいけれど、ついついお肉を選んでしまう……そんな方も多いのではないでしょうか。ファッション&ライフスタイルプロデューサーで野菜ソムリエプロとしても活躍を続けるAtsushiさんも本当はお肉派のようなのですが、美しい体をつくるために意識的にお魚を摂取しているようです。お魚に含まれる美と健康の成分とは?
≪目次≫
●教えてくれたのはこの方
●魚食は美人をつくる! 青魚のDHAとEPAで血液をサラサラに
●美肌をつくってくれる魚は生で食べる、がマッチベター
●魚に含まれるアスタキサンチンの抗酸化成分で若々しさを保つ!
●疲れたらカツオでスタミナチャージ!
教えてくれたのはこの方
Atsushi (あつし)
【Profile】
ディーゼル、D&G、ヴェルサーチのPRを経て、フリーランスとして独立。オーストラリアで習得した堪能な英語力、豊かな海外経験を活かし、ファッション業界の第一線で活躍。ファッションの歴史やトレンド、美容、食についても豊富な知識を持つ。現在はファッション&ライフスタイルプロデューサーとして数多くのプロデュースアイテムを発表。ナチュラルスキンケアブランド「abotanical」を立ち上げ、TV、雑誌、イベント、ラジオなど幅広く活躍中。集英社「Marisolオンライン」ではレシピ連載を2010年より開始。8年続く人気連載となり、その後も様々な女性誌でAtsushiのヘルシーレシピが特集される。2012年、ジュニア野菜ソムリエ、タイにてタイ古式マッサージ資格取得。2016年、漢方養生指導士初級取得、野菜ソムリエ中級の試験に合格し、野菜ソムリエプロに。
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魚食は美人をつくる! 青魚のDHAとEPAで血液をサラサラに
美しくなるための食事って、楽しくって、心が躍ります。実はお肉が大好きな肉食人間なのですが、健康と美容のために青魚も食べるようにしています。サバ、イワシ、アジ、サンマなどの青魚(背の青い魚)には、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)という不飽和脂肪酸が豊富です。DHAとEPAは血液をサラサラにし、コレステロール値を下げ、善玉コレステロール値を増やしてくれる、健康維持に欠かせない栄養素。しかし、体内ではほとんどつくられないため、食事で摂取することが大切です。血液がサラサラになると血流が良くなるので、体のすみずみにまで栄養素が行き届き、新陳代謝も上がり、肌に透明感とツヤが出て美肌に。DHAとEPAをもっとも吸収できるのがお刺身。またDHAとEPAが溶け出しても煮汁ごと食べられるスープや煮物もオススメです。最近大人気のサバの水煮缶は、汁にDHAとEPAが溶け出しているので、汁ごと使いましょう。
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美肌をつくってくれる魚は生で食べる、がマッチベター
透明感のある美しい肌づくりは、なんといっても内側からです。美肌のためにぜひ意識的に食べたいのが、生魚、すなわち刺身です。魚は高タンパク質で低脂質、中性脂肪を減らしてくれるDHA、EPAといった不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。煮魚や焼き魚もいいですが、新鮮な魚を食べられるときはぜひ刺身をセレクトして。なぜなら、肉も魚も野菜も、生のものには熱に弱い酵素がたっぷり入っているからです。酵素を摂ると新陳代謝が活発になり、肌細胞も活性化され、顔色が良くなりツヤッと美肌に。美肌をつくる魚は、青魚や光り物と呼ばれる、サバ、アジ、イワシ、カツオ、ブリ、ヒラメ、タイ、マグロ、そしてサーモン。
魚の脂に含まれているDHAは、加熱によって脂が流れると一緒に失われるので、刺身なら効率良くいただけます。刺身についてくるツマ(大根)は消化酵素が豊富なので消化をサポート。魚は生がマッチベターなのです。
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魚に含まれるアスタキサンチンの抗酸化成分で若々しさを保つ!
エビと同じくアスタキサンチンが豊富なのが鮭やサーモン(※)です。アスタキサンチンはとにかく高い抗酸化力があり、老化の元凶となる活性酸素を除去し、紫外線によるシミ、シワ、たるみを予防し、肌にハリと弾力を与えてくれるハイスペックなアンチエイジング効果が期待できます。
鮭がアスタキサンチンを豊富に含む理由は、鮭の一生に関係しています。河川で生まれた鮭は、遠くの外洋にまで出て回遊して大きくなり、長旅を終えて産卵のためにまた自分の生まれた河川へと戻っていきます。河川を遡上するには相当な運動量が必要になり、大量の活性酸素が発生するので、赤い藻やエビ、カニを食べて、アスタキサンチンを蓄えるのだそう。
アスタキサンチンは油分やビタミンCと一緒に摂ると吸収率がアップするため、オリーブオイルを使ったサーモンのカルパッチョにレモンを絞るなんて最高の食べ方です。
(※)サーモンは鮭の一種です
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疲れたらカツオでスタミナチャージ!
ダイエット効果の高い青魚の中でも、高タンパク質で低脂質のカツオは、時速60kmで大海を泳ぎ回るパワフルな魚。そのぶん筋肉も強靭(きょうじん)で、タンパク質の質・量ともに高く、疲れたときに最適。また美容にうれしい栄養素もぎっしり! ビタミンB群が魚類ではトップクラスと豊富で、代謝をスムーズにし、肌のターンオーバーを整えるため美肌効果が抜群。DHAとEPAを多く含み、中性脂肪や悪玉コレステロールを減らして血液をサラサラにしてくれます。鉄分も豊富なので、貧血や肌のくすみが気になる方にもオススメです。カツオのたたきには、たっぷりのにんにくのすりおろしを添えてみて。にんにくのアリシンが、カツオのスタミナビタミン、ビタミンB1の吸収を助けるので、相乗効果で疲れた体にスタミナチャージ! 4〜5月の初カツオ、8月下旬〜9月下旬の戻りカツオと、カツオの旬は年に2回。春のカツオは脂肪分が少なくヘルシーであっさり、秋のカツオは脂がのって濃厚な味わいです。
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新鮮なトマトってどれ? スーパーで悩む前に知りたい「食材の選び方」
(抜粋)
書籍『モデルがみんな知りたがる 美しくなる食べ方の全知識101』
著者:Atsushi
writing / Atsushi
photo / 堀口 綾
hair & make-up / 今関梨華[Linx]
Composing / 浜野雪江
edit / 小寺智子
edit assistant / 田中早紀
web edit:FASHION BOX
(書籍『モデルがみんな知りたがる 美しくなる食べ方の全知識101』)
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