【心と体がととのうフィンランド式サウナことはじめ】
日本でもブームになりつつあるサウナですが、フィンランドのサウナとは少し違うよう。フィンランド式サウナの根底にある精神とは? サウナを愛する方々にお話を伺いました。
生後6か月でサウナデビュー?フィンランド人のサウナ愛が激アツ!
サウナエッセイ「サウナのWhy?」
荻上直子さん Naoko Ogigami
プロフィール:映画監督。『かもめ食堂』の大ヒットにより、日本映画の新しいジャンルを築き、CM、TVドラマ脚本などで活躍。2004年に初めてフィンランドサウナを体験。以来毎年フィンランドを訪れている。
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フィンランドのサウナが好きすぎて、映画『かもめ食堂』が完成した後も、毎年夏のフィンランドに訪れておりました。湖畔のコテージを借りて、「サウナ」→「湖」→「ビール」→「読書」→「昼寝」をただただ繰り返すという極上のサマーバケーション。
ここで言う「湖」とは、湖に裸のままジャボンと飛び込む、だということはサウナ通のみなさんは、もうご存知ですね。あのジャボンがたまらないのですよね。人生観変わるくらいの大自然との密着感、ですよね。
さて、子どもが生まれてからは足が遠のいていたフィンランドだったのですが、今年2月、映画のイベントに呼ばれ、行ってきましたよ、冬のヘルシンキ。サウナ女としては、ここは絶対に冬のジャボンも経験しておかないといけません。
ココが違う!フィンランドの公衆サウナvs日本の銭湯の比較が深すぎる
ヘルシンキ郊外にあるスモークサウナ。ビールで喉を潤し、いざスモーキーなサウナでいぶされる私。じわじわ出てくる汗。もう限界というところまで我慢して外に出ると、目の前に広がる真っ黒な海。そして、海につながる飛び込み台。海が、おいでおいでと私を誘う。飛び込み台に設置されたはしごを一歩一歩ゆっくりと下がり、ヤバイほど冷たい海に身を投じる。
ああ、なぜ、なぜに私はこんなことをしているのか、という疑問が。そんな疑問はさっさと振り切り、とにかく頭まで海にジャボン。全身潜ったら、死ぬ、死ぬ、と言いながら速攻はしごを上る。
……なんですか、この肌感覚! ジンジンガンガン響くような肌! 生きている! そう、私は生きているんだぁ!と思わず叫びたくなるほどの感動!
そんな感動の余韻に浸っていると、同じように海に身を投じたヨーロッパ人が叫んでいました。Why? Why?と。
人間って、肌の色が違っても、思うことは同じなんだな、と改めて感じたサウナジャボン体験でした。
サウナレポート in 名古屋 “SaunaLab”
フィンランド式サウナ初体験の編集部W
「実は入る前にモヤモヤした家庭の悩みを抱えて臨んだ初ロウリュ。入ってびっくり! 心地いい蒸気と白樺の香りに満たされながら、極寒ルームとの反復浴に没頭し、出る頃には嫌な思いはどこへやら。サウナってすごい! 人生に必要な場所」
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本場フィンランドのサウナが味わえる! 「サウナラボ」に行ってきました!
熱から守って保湿する サウナハットを推奨。ポンチョ、巻き布、タオル、サウナハットがロッカーに。 手ぶらでOKです!
▶FOREST SAUNA
▶ICE SAUNA -25℃の極寒ルームで 本国の気候を再現
「赤ちゃんからお年寄りまで楽しめる憩いの場」がコンセプト。「FOREST SAUNA」は16:30まで女性専用。75℃のサウナでセルフロウリュし、-25℃の「ICE SAUNA」で一気にクールダウン。温度違いの3つのサウナがある女性専用サウナや、読書&キッズスペースも完備。サーモンスープとマッカラ(ソーセージ)のセット(¥1,150)も味わって。
SaunaLab サウナラボ
住所:愛知県名古屋市中区栄3丁目9- 22 グランドビル8F
TEL:052-238-2131
営業時間:11:00~19:00
定休日:なし
入場料:¥2,700(税込み)
フィンランド式サウナを楽しむ5つのこと
1. 裸で入る
基本的に男女別なことが多いので、裸で入るのが一般的。熱い蒸気が肌に直に触れ、その熱が血流に乗って体の隅々にまで染み渡り、体内に蓄積した疲労感を消化してくれます。
2. 時計を見ない
温度は日本のサウナより約20℃低い、60~80℃が適温。サウナ内に時計もついていないし、呼吸のしやすい温度だから、各自が気持ちよくいられる時間だけ入ることができます。
3. ロウリュする
ストーブの上に敷き詰めた石に、柄?で打ち水をして、蒸気を作り出すことがロウリュ。ストーブの熱源、石の質や水の打ち方によって、ロウリュの質は大きく変わります。打ち水に好みのアロマオイルを足すことも。
4. サウナ後の外気浴
体がサウナで火照ったら、湖や海に飛び込んだり、外気浴をしてリフレッシュ。その目的は、長時間サウナタイムを楽しむためのクールダウン。汗を洗い流して酸素と水分を補給し、またサウナへ。温冷交代浴を繰り返します。
5. 無理をしない
日本のように熱さを我慢するのではなく、自分の気持ちよさを大切にして入るのがフィンランド流。サウナ室でタオルを振り回し、肌への刺激が強い熱波を起こしたりもしません。
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photograph_Atsuko Chiba
illustration_Mana Kawasaki
text_Mayumi Akagi
web edit_FASHION BOX, Ayaki Ando[vivace]
(リンネル 2019年12月号)
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