半世紀以上経ってもまったく色あせることのない、ムーミンの世界。何度読み返しても発見が尽きないコミックスのシーンを通じて、キャラクターたちの魅力をお届けします。
家族を愛し、まわりに惑わされない意志の強さを持つムーミンママ
フィンランド生まれで画家として活躍していたトーベ・ヤンソンによる小説、『小さなトロールと大きな洪水』(1945年)シリーズに続いて、1954年にロンドンの「イブニング・ニューズ」紙でスタートしたのがムーミン・コミックスです。トーベ・ヤンソンと弟のラルス・ヤンソンによる作品は瞬く間に大人気となり、1960年以降はラルスによって、15年以上もの間、連載が続きました。
ムーミンファミリーやスノークの女の子、ミイやスナフキンなどの主要なキャラクターに加え、コミックスにしか登場しないキャラクターも数多く、表情豊かな登場人物とストーリーには深い味わいがあります。
ムーミンファミリーの核でもあり、物語の核でもあるのがムーミンママ。いつも家族やムーミン谷のみんなを愛し、それぞれの個性を尊重しています。何か起きてもゆったりどっしり構え、周囲を受け入れるやさしさはもちろん、家族を守る気持ちは誰にも負けず、まわりに惑わされない意志の強さも兼ね備えたムーミンママ。コミックスにはそれを強く感じられるシーンが多く収録されています。
『ムーミン・コミックス N:1 黄金のしっぽ』
トーベ・ヤンソン/ラルス・ヤンソン:著 冨原眞弓:訳(筑摩書房)
Pick up story :「黄金のしっぽ」
突然ムーミンのしっぽのふさが抜けてしまい、病院や専門家に見せてもまったくよくなる気配がないことに業を煮やしたムーミンママ。自らの力で治すための方法を探し、中世の方法で薬草を煎じます。ムーミンは気分がよくなり、ふさも生えてきたのですが……。
(リンネル編集部)
text: Kazuyo Nojiri, P.M.A.Tryangle
edit: FASHION BOX, P.M.A.Tryangle
©Moomin Characters TM
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