私たちの生活になじみ深いものは石油からつくられています。その種類は多岐にわたりますが、どうして石油から様々なものがつくられるのか、東進ハイスクール地理科講師の村瀬哲史先生が教えてくださいました。
石油からプラスチックなどいろいろなものができる理由は？
石油からできるものにはガソリンや灯油などのほかにもいろいろあります。オモチャや文具などに使われるプラスチック、衣服に使われる化学繊維、洗濯に使う合成洗剤、ペットボトルやレジ袋などは、すべて石油からつくられたものです。これらはどのようにつくられるのでしょうか？
石油の精製（不純物を取り除き、純粋な成分だけを取り出すこと）では、蒸留という作業を行います。それぞれの石油製品は蒸発する温度が異なりますが、この蒸発する温度を「沸点」といいます。原油を加熱していくと、沸点の低いものから、液化石油ガス（LPガス）、ガソリン、ナフサ、灯油、軽油、重油、アスファルトの順に蒸発していきますが、それらを取り出して冷やすことで、さまざまな石油製品がつくられます。この中のナフサから、プラスチックや化学繊維などのもとになる原料がつくられるのです。
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教えてくれたのは……
村瀬哲史（むらせ・あきふみ）先生
【Profile】
1972年3月11日、大阪府生まれ。東進ハイスクール 東進衛星予備校 地理科講師。わかりやすく、理解しながら覚えられる授業が好評。キャラのある関西弁と聞き取りやすい声で話す。『ネプリーグ』（フジテレビ系）ほかテレビのバラエティー番組や情報番組などでも活躍。
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（抜粋）
書籍『常識なのに！ 大人も答えられない都道府県のギモン』
著者：村瀬哲史
イラスト：とみたかえり（SUPER MIX）
編集：九内俊彦、荒井風野（SUPER MIX）
編集協力：知野美紀子（SUPER MIX）、江藤優子、松本玲子
ディレクション：成澤景子（SUPER MIX）
画像・写真提供：宇和島プロジェクト、江崎グリコ株式会社、銀座 伊東屋、神戸肉流通推進協議会、小谷信介、サントリー食品インターナショナル株式会社、SPA大手町、ピクスタ、一般社団法人 北海道広告業協会
WEB編集：FASHION BOX
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