肩甲骨はがしエクササイズ｜簡単な運動で肩こりもぽっこりおなかも改善!? 【医師監修】

首を回したり肩を揉んでも、なかなかよくならない肩こり。実は、揉んでもよくならないのは、肩甲骨まわりの筋肉に効いていないから。肩こりに詳しい東京医科大学整形外科准教授の遠藤健司先生が考案した肩甲骨を意識した運動で、しつこい肩こりを解消しましょう！

≪目次≫
●首を回しても効果は低く、強く揉んだら逆効果！
●老いは背中から忍び寄る！簡単な運動で改善を
 ●肩甲骨まわりの筋肉
 ●肩甲骨はがしとは
 ●肩甲骨はがしエクササイズ
 ●教えてくれたのは……

首を回しても効果は低く、強く揉んだら逆効果！

肩がガチガチで動かなかったり、痛みも出るつらい肩こり。肩のこりを感じると首を回したり、肩を叩いたり、揉んだりしますが、それではまたすぐにこってしまうという人も多いのでは。肩こりが治らない理由は肩甲骨まわりにあると遠藤先生はいいます。「首を支えている筋肉の多くが肩甲骨から発生しているので、いくら首を揉んだり、肩を叩いても肩こりの解消になりません。揉む、叩くでは限界があり、マッサージもやわらかく揉むのはいいのですが、強く揉んでしまうと筋肉を傷つけてしまい、その修復時に筋肉がかたくなり、肩こりの症状が悪化してしまう場合もあります。肩こりは、肩甲骨を動かさないとよくなりません」。

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老いは背中から忍び寄る！簡単な運動で改善を

肩こりがひどくなると、首や肩だけでなく肩甲骨のある背中にも痛みを感じるようになります。「背中の痛みは体の老化を早くします。悪い生活習慣や動きのくせがあると、同じ筋肉を使い続け、筋肉の縮む・緩むの機能が衰え、血流が悪くなり、こりや痛みが発生。悪化すると冷えや頭痛、吐き気などの症状に加え、うつ状態につながる場合もあります。そうすると外出や運動をしなくなり、さらに体が老いてしまうのです」。

そこで先生が考えた運動が肩甲骨はがし。「首を支えている肩甲挙筋と菱形筋をやわらかくして肩甲骨の動きをよくする、簡単な運動です。前かがみだった姿勢が正しい姿勢になり、バランスのいい状態になります。そうすることで、肩こりだけでなく、ぽっこりおなかが改善するなど、美しい体形を保つことにつながります。椅子に座ってでもできるので、気がついたら行ってみてください」。

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