しょうゆやみりん、お酢など、自宅にあるさまざまな調味料。ものによって、常温で保存していいもの、涼しい場所で保管するべきもの、冷蔵庫に入れて賞味期限内に使いきるべきものに分かれています。迷うことの多い調味料の保管場所を、「食品ロス」問題専門家の井出留美さんに教えていただきました。
≪目次≫●常温で保存OK! な“強い”調味料
●シンク下など冷暗所で保管する調味料
●冷蔵庫で保管するべき調味料
●教えてくれたのは……
常温で保存OK! な“強い”調味料
砂糖
砂糖は賞味期限の表示義務がないほど劣化の少ない調味料のひとつ。水気があると固まりやすいので、水が入らないように注意。
塩
物質としての安定性が高く、細菌も発生しにくいのが特徴。水分によって固まってしまったらフライパンで水分を蒸発させればサラサラに。
ごま油
冷蔵庫に入れると固まってしまうこともあるので、ふたをきっちり閉めて常温保存。高温になるコンロ付近は避けて。
命を守る家掃除のコツ3カ条を医師が解説! 玄関とトイレ、リビングがカギ!!
台所掃除の基本をプロが指南|冷蔵庫掃除の頻度は? キッチンマットは不要? etc.
シンク下など冷暗所で保管する調味料
みりん
みりん(本みりん)にはアルコール分が含まれているため、冷暗所での保管でOK。開封後も2~3カ月はもちます。
酢
酢には強い殺菌力があるので、腐りにくいのが特徴。開封後も冷暗所での保管で半年ほどもちます。風味が飛ばないようしっかりふたを閉めて。
冷蔵庫で保管するべき調味料
しょうゆ
しょうゆは冷蔵庫で熱や光から守った状態で保管することで、酸化を防ぐことができます。
ポン酢
ポン酢には酢以外にも調味料が入っています。菌の繁殖を防ぐために冷蔵庫へ。
ソース
温度変化によって香りや風味が落ちるだけでなく、とろみも落ちてしまうので冷蔵庫で保管。
めんつゆ
開封前は常温保存OKですが、開封後は冷蔵庫へ。賞味期限は商品によって異なりますが、希釈して使うタイプはやや長め。
マヨネーズ
マヨネーズは高温にも低温にも弱い食材。冷蔵庫よりもやや温度が高い野菜室に保管すると分離を防ぎ、風味も守られます。
みりん風調味料
みりん風調味料は本みりんよりアルコール分が少なめで殺菌力は低いため、冷蔵庫保管が正解です。
食用油
酸化の進行を防ぐために、ふたをきちんと閉めて冷蔵庫で保管を。使い切れる小さめのボトルがおすすめです。
バター
高温で溶けてしまうバターは冷蔵庫で保管。においを吸着しやすいので密閉容器に入れるといいでしょう。
ジャム
昔に比べ、糖度が下がって水分も増えているので、常温だとカビやすくなります。開封後は冷蔵庫へ。
練りスパイス
わさびやからしなどのチューブは、チューブ内の空気を抜いてからふたを閉めると香りや辛味をキープしやすくなります。
家庭でできるダニ対策法を医師が解説! 観葉植物にも注意が必要?
キーボード掃除は分解しなくてもOK! 隙間のゴミを取り除く方法をプロに聞いてみた
スマホ掃除は“拭く”のが基本! おすすめの除菌方法をプロが伝授
教えてくれたのは……
「食品ロス」問題専門家/ジャーナリスト
井出留美さん
【Profile】
日本初のフードバンクの広報を委託されるなど食品ロス問題を世に広めた。『「食品ロス」をなくしたら1か月5,000円の得!』(マガジンハウス)など著書多数。
(抜粋)
TJ MOOK『カビとり・殺菌・消毒 命を守るための掃除術』
TJ MOOK『カビとり・殺菌・消毒 命を守るための掃除術』をアマゾンでチェック
編集:藤田都美子、mao、山口未和子、宇津井恵子
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
WEB編集:FASHION BOX、株式会社エクスライト