この冬の風邪・インフルエンザ対策
風邪やインフルエンザが気になる時季になりました。感染しないためには、ウイルスや菌が体の中に入らないようバリアをしつつ、免疫力を高めて撃退するための、健やかな体づくりが大切です。外出中もぬかりなく！
外出中の徹底バリアスケジュール
AM8:00
元気にいってきます！ 持ち物チェックを忘れずに
うっかり忘れ物をしないように、持ち物チェックは入念に。必ず持っておきたいものは、マスク、ハンカチ、手元用のアルコール消毒液、のどのうるおいを保つのど飴など。いつも心地よく使えるお気に入りのものを見つけましょう。
【カバンに入れておきたいおすすめアイテム】
すぐに手を洗えないときのために、アルコールジェルは持ち歩きたいものの筆頭。肌荒れを防ぐ成分配合。
長時間つけているマスクのにおいが気になるとき、便利なのがマスクスプレー。高い除菌効果と香りによるリフレッシュ効果が。
のどの乾燥を防いで免疫力アップ。長白参（高麗人参）エキスなどのこだわり成分を配合して、のどにうるおいを与える。
AM8:00
改めてマスクのつけ方を確認！
マスクをつけるときに口だけをおおって、鼻を出していると予防効果は半減します。きちんと鼻にかかる部分をフィットさせて。また、パッケージや商品説明でしっかりと表裏・上下の確認を。
＊マスクの中でも鼻呼吸を意識して！
マスクをしていると、息苦しく感じて無意識に口呼吸をしている人が多くいます。口呼吸はのどの粘膜が乾燥する原因になるので、しっかり口を閉じて鼻呼吸を心掛けましょう。
【どれを選ぶ？ マスクの種類あれこれ】
●不織布マスク
布やウレタンマスクより目が細かく、日常使いのマスクの中では感染予防効果は高い。使い捨てで、清潔なのも◎。
●布マスク
さまざまな柄やデザインで気分アップ。肌にやさしい布マスク。ウイルスを防御する効果は、ウレタンマスクと同程度。
●ウレタンマスク
立体型で呼吸がしやすい。花粉など粒子の大きいものは防げますが、粒子の小さなウイルス感染への効果は小さい。
●マウスシールド
呼吸がしやすく表情が見えるのが利点ですが、飛沫を防ぐ効果は低め。夏の屋外など暑さが気になるときに◎。
AM9:00
職場・目的地に着いたら、正しい手洗い＆うがいを
移動中は手にウイルスがつく可能性が高いので、職場や目的地に着いたら必ず手洗いを。うがいは、まずぶくぶくと口の中を1回ゆすぎ、口の中についた菌が体に入るのを防いで。それから、ガラガラうがいをしましょう。
実際どうなの？ 手洗い・うがいQ＆A
Q. 手洗いは流水だけでもよい？
A. 手洗い前に10万個のウイルスがついている場合、流水で15秒洗うと1万個、せっけんで60秒洗い15秒すすぐと10個まで減ります。せっけんで洗いましょう。
Q. うがい薬は必要？
A. うがい薬を使うと、口の中の必要な常在菌も一緒に除去されてしまう場合があります。風邪予防には、水うがいで十分といえます。
Q. うがいは何回程度するのが効果的？
A. のどの菌を流すためには、15秒程度のうがいを2～3回繰り返せばOKです。帰宅後のほか、朝起きてすぐ、歯を磨く前のうがいもおすすめ。
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PM0:00
忙しくても、ダイエット中でも、しっかりお米＆肉・魚を食べて
タンパク質をとると、代謝が上がって脂肪が燃えやすくなります。脂肪が燃えると体温が上がって免疫力もアップ。また、主食である炭水化物をとらないとエネルギーが不足して疲れやすくなるので、適量をきちんととって。
PM2:00
アラームをかけてこまめに水分補給
のどや口の粘膜を乾燥させないためには、こまめな水分補給が必要です。飲むのを忘れがちな人は、2～3時間ごとにアラームをかけて、水やお茶を飲むといいでしょう。お茶の場合は、80℃の緑茶が風邪予防効果あり。
【こんな飲み物もおすすめ！】
インナービューティにつながるボタニック素材を組み合わせたブレンドティーは、さわやかな風味で心もリラックス。
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PM6:00
スーパーで夕飯の買い物。これを常備しておくと吉！
乳酸菌を含む発酵食品は常備を。納豆やヨーグルトのほか、疲れやストレスに効くGABAの生成にはキムチが役立ちます。キノコ類にはリンパ球などの免疫細胞を活性化させる働きが。オメガ3油が豊富なサバ缶も◎。
PM7:00
帰宅後すぐに……
□うがい＆手洗い
□服を着替えるorお風呂に入る
□コートは部屋に持ち込まず玄関に
外で着ていたコートやジャケットはリビングなどに持ち込まずに玄関にかける場所を作り、アルコールスプレーなどで除菌しましょう。それから手洗い＆うがいをすませ、部屋着に着替えて洗える衣類は洗濯を。さらに、洗顔をするかそのままお風呂に直行すれば、コロナウイルスの感染対策としても万全です。
≪Warning！ 実は、こんなところに菌がいっぱい！≫
外から持ち帰るものの中でも、外の床を歩く靴、常時触っている確率の高いスマホ、顔に触れる眼鏡には、菌やウイルスがついている可能性が。バッグや荷物も地面や床に直置きはやめて。靴の汚れは玄関で落とし、持ち物は洗うか消毒を徹底して。
＼編集部のおすすめアイテム／
布製品などにも使える速乾性のスプレー。
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教えてくれたのは……工藤孝文先生 プロフィール
内科医。福岡県みやま市の工藤内科医院で地域医療にあたる。「ほんまでっか!?TV」などメディア出演でも活躍。『親子の免疫アップ生活術』（主婦と生活社）ほか、著書多数。
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illustration_Rena Yamanaka
text_Ema Tanaka
（リンネル 2021年2月号）
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