成功者の部屋にある共通点とは? 富裕層に仕えた執事が明かす!

トップクラスの執事が見た、“成功者の部屋”の驚くべき10の共通点

「成功者さまの部屋には、驚くほど共通点がございます!」

フォーブス誌世界大富豪ランキングトップ10に入る大富豪をはじめ、日本国内外の大富豪・企業創業家・資産家などの超富裕層の執事を務めてきた、新井直之さん。トップクラスの執事が見た“成功者の部屋”には、驚くべき共通点があるそうです。一体どんな共通点なのか教えてもらいましょう。

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共通点1:見たこともない植物をドーンと一点置かれます

ご自宅に観葉植物を置かれる成功者さまが多いです。一般の家庭のように、軒先に植木鉢をいくつも置くのではなく、見たこともない植物をドーンと置かれます。また、有名な華道家の方に依頼をして、毎日生け花を変えられる成功者さまもいらっしゃいます。

観葉植物にしても、生け花にしても、それひとつでお客様と一時間会話を持たせてしまいます。お客様が気になって質問してしまうような観葉植物を置かれ、どういうこだわりがあるのか、どういう植物なのかと話が盛り上がることで、お相手との距離を縮めていかれます。

植物について成功者さまから命じられるのは「鮮やかな緑をキープする」こと。芝生を常に青々と、高級ゴルフ場並みに手入れするよう求められます。緑には心を落ち着ける効果もあります。心穏やかに過ごし、ときにはリフレッシュもできる植物は、成功者さまの必須アイテムです。

 

共通点2:陽の光を求めて高層階を好まれます

成功者さまは、日当たりを非常に大切にされます。家に大きい窓があるのは当たり前、全面窓や、天井までガラス張りのお宅もあります。高層階に住まれる方が多いのも、周りに陽の光を遮るものがないからというのが大きな理由のひとつです。また、ホテルに宿泊される際などには、陽の光がきちんと入るかどうか、周囲に高い建物はないか、窓の向きはどうかを大変気にされます。

陽の光のエネルギーを受けると、気持ちが上がって前向きになれます。気持ちのコントロールのために陽の光を求められる成功者さまは多いです。

また、成功者さまにとって体は一番の資本。太陽の光を浴びると、ビタミンDが合成されて免疫力が上がるといわれています。日当たりがいい部屋に住まれることは、成功者さまの心も体もヘルシーでいるために欠かせないポイントであるといえるでしょう。

 

共通点3:飲み水と同じくらい吸う空気を気になさいます

飲み水にこだわられる方は一般の方にも多いかもしれませんが、成功者さまは、水にこだわるのと同じくらい、「空気」の質にこだわられます。成功者さまが求めるのは、よどんでいない、流れのある空気です。部屋には空気清浄機を置き、常に空気を循環なさっています。

空気がきれいだと、気分もよくなります。そしてなにより、健康になれます。成功者さまの考える「健康」は、「病気にならない」ということではありません。彼らは「病気をしないのは当たり前、そのうえで元気にやりたいことをやれること」を健康と認識されています。

気分を左右する、部屋の香りを意識されている成功者さまも多くいらっしゃいます。ほんのりとお香を焚かれているお宅が多いです。

 

共通点4:驚くほど部屋にモノがございません

成功者さまのお宅には、さぞ多くのモノがあるだろうと思われている方も多いかと思いますが、それは中途半端な成功者さまのお宅です。本当の成功者さま、本当の大富豪さまのお宅には、驚くほどモノがありません。いうなればマンションのモデルルームのように、「モノがないけれど素敵」な空間を作られています。

また、ある成功者さまには、ホテルに滞在される際に、客室にある置物などをすべて撤去するよう指示されました。自宅だけでなく、自分がいる空間はとにかくシンプルにされたがります。

これは、モノを置くことで、自分の意識がモノにフォーカスされるのを防ぐため。人間が一度に集中して意識を向けられるものの数は限られています。ご自身の事業に力を注がないといけない成功者さまにとって、選んだり、手入れしたり、モノに気を取られる時間は極力少なくする必要があるのです。

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共通点5:モノはストックせず、信頼できる人に永遠に貸し出しされます

成功者さまが部屋にモノを置かないためになさっていることのひとつが、「永遠に貸し出す」というワザです。たとえば、ゴルフがお好きな成功者さまですと、自分が使う一流品、ベストメンバーのゴルフクラブ一式はご自身でお持ちになりますが、それ以外のゴルフクラブは、部下や信頼できる人にお貸しになります。「永遠に借りていていいよ。必要になったら言うから、そのときだけ返してね」といった感じです。

高級車もそうです。「僕が乗りたいときだけ連絡するから返して。あとは好きに使っていていいよ。保険も僕が払っておくから」と言って部下の方にキーを預けられている成功者さまもいらっしゃいます。

自分のモノのストックは減らせますし、(永遠に!)貸してもらった人はとてもうれしいですし、成功者さまのミニマリズムは多くの人をハッピーにすることができるのです。

 

共通点6:見えない場所ほどきれいになさいます

共通点4でも触れましたが、成功者さまのお宅は、モノがなさすぎて、掃除をする場所がほとんどなく、執事やメイド泣かせです。汚い部屋をきれいにするのは簡単ですが、きれいな部屋をよりきれいにするのは至難の業です。

そんななかで、成功者さまからしっかり掃除をするように言われる場所は、掛け軸や絵画の裏側などの「見えない場所」です。見えない場所をきれいにできるということは、見えるところはもっときれいにできるということ。人から目につかない場所を徹底的にきれいにすることによって、人の目につくところはよりきれいになり、周囲からの印象もよくなるのです。

見えない場所というと、成功者さまは、スーツなどももちろん良質なものを選ばれますが、それよりも下着にお金をかけられます。これも考え方は掃除と同じで、見えない部分に気を遣える人は、見える部分にもっと気を遣えるということです。

 

共通点7:トイレはご自分で掃除をなさいます

成功者さまは、共通点6の「見えない場所」と同様に、「汚れやすい場所」もきれいに保つことを求められます。汚れやすいトイレがきれいなら、ほかの場所はもっときれい。「きれい」の基準を底上げすることができるのです。

掃除をメイドに任せる成功者さまは多いですが、そのなかで、トイレはご自身で掃除なさるケースが多く見られます。風水的なことを気になさって掃除される方もいらっしゃいますが、トイレというのは「見えないけれど自分を支えてくれる重要な場所」です。見えないけれど頑張っている、忘れがちだけど大切な役割を果たすモノに対する感謝の気持ちを再確認されるということが大きいようです。

家でいえばトイレですが、身に着けるものでいえば靴、人でいえば部下はもちろん、自分の家を掃除してくれるスタッフなどへの感謝も忘れません。どんなに成功しても周囲への敬意を持ち続けるのが成功者さまの特徴です。

 

共通点8:大切にしたい言葉を書にして飾られます

趣味の部屋や瞑想専用の部屋など、自分ひとりだけになれる空間を持たれるのも成功者さまの特徴です。

さらにそこには、ご自分の「夢」を飾られます。たとえば、大切にしたい言葉を書にして、額縁に入れて飾られる方がいらっしゃいました。これはそのときそのときの自分が大切にしたい言葉を“今月のテーマ”のように、月替わりで目につくところに飾るのです。他にも、いつか所有したい豪華なクルーザーのポスターを貼ったり、『TIME』誌の表紙を飾れるようなオーナーになれるようにと、雑誌の表紙にご自身のお写真を合成したものをパネルに入れて飾られている方もいらっしゃいました。

このように、常に自分の目に入る場所に自分がなりたいイメージを掲げておく。そうすることで、理想像が潜在意識に刷り込まれ、それを達成するためのモチベーションを保っておられるのです。

 

共通点9:床、廊下、階段には決してモノを置かれません

成功者さまのお宅を整える際に、必ず聞くのが「床、廊下、階段にモノは置くな」という言葉。

床などにモノを置かない理由は、ひとつモノを置いてしまうと、そこから床にモノを置くという行為に対する抵抗感がなくなってしまい、雑然としてしまうのを防ぐためもありますし、掃除できる範囲が限られるのが嫌だというのもあります。

さらに、モノによって動線が乱れ、ムダな時間を費やすことになるのも避けたいとお考えのようです。とはいえ、広いお宅が多いので、モノをよける必要のあるような狭い空間はあまりないのですが。

床や廊下にモノを置くというのは、置き場の余裕がないから。これは、心の状態を反映しています。モノがあふれるというのは、心の中もいっぱいいっぱいで、成功を妨げているということ。自分のやるべきことをスムーズにおこなうためにも、床や廊下にモノは置きません。

 

共通点10:寝室には間接照明とベッドしかございません

高いパフォーマンスを求められる成功者さまにとって、夜の睡眠は非常に重要な、ある種の“重要なお仕事”です。きちんと寝られないのは成功者さまにとっての最大の喪失です。

寝室には、上から照らす電気はなく、横から照らす間接照明のみを置かれています。あおむけになったときに光が眠りを妨げないようにするためです。間接照明も、蛍光灯のように白い光ではなく、あたたかみのあるオレンジ色の電灯色を用いられます。精神の興奮をおさえ、リラックスして眠りに入れるようにするためです。

そして、寝室は眠るためだけの場所という認識をみなさんお持ちなので、テレビなどはありません。あるのは間接照明と、上質な寝具だけです。眠ることに集中するために、スマホなどを持ち込まれることもありません。本気で仕事をして、本気で体を休める。成功者さまの共通点といえます。

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教えてくれたのは……

日本バトラー&コンシェルジュ株式会社 代表取締役社長
新井直之(あらい・なおゆき)さん

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【PROFILE】
大学卒業後、米国企業日本法人勤務を経て日本バトラー&コンシェルジュ株式会社を設立。自ら執事として大富豪のお客様を担当する傍ら、コンサルティング、企業研修、講演会、メディア出演など幅広く活躍中。著書に『執事だけが知っている 世界の大富豪58の習慣』(幻冬舎)など。

(抜粋)

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編集・文:mao

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