免疫力を上げる観点からもますます注目が集まっている腸内環境。“腸活”の話題でよく耳にする「乳酸菌」「ビフィズス菌」「酪酸菌」をきちんと理解していますか? その特徴や役割、機能を知ることで腸内環境を効果的に整えましょう。
Q.腸活の「腸」ってどこのことを指すの?
A.小腸と大腸、ふたつのケアが必要です。
腸内環境を整え、それを維持するための腸活。その目的は、便通や肌あれ改善、ダイエットなど幅広く、最近は免疫力アップのために行う人も増えています。ビフィズス菌や乳酸菌など体によいといわれる菌をとったり、運動やマッサージなど、腸活の方法はさまざま。より効果的に行うためには、小腸や大腸などに分かれている腸の違いを理解してケアすることが大切です。特に腸内環境を整える善玉菌として知られているビフィズス菌は大腸にすみつき、乳酸菌は小腸での役割に特徴があります。大腸と小腸が持つはたらきを理解して、バランスよく効率的に腸活を行いましょう。
小腸……おもに免疫力にかかわる
消化管全体の3/4程度を占め、長さは約7m。消化の中枢で、胃の中で分解された食べ物は、小腸で栄養素として体内に取り込まれます。免疫器官を多く備え、乳酸菌は小腸の免疫機能を活発にさせるといわれています。
大腸……おもに全身の健康にかかわる
小腸の1/9程度で約2m。食べかすの水分を吸収して便を生成し、排泄するまで一時的に溜めておくはたらきを持ちます。大腸ポリープや大腸がんなど、体の中で最も病気が多い臓器。老廃物を排出できないと、病気になりやすい大腸こそケアが大切。
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Q.腸内に増やしたい「善玉菌」、どんな菌?
A.乳酸菌、ビフィズス菌、酪酸菌が、今注目です。
腸の中には数千種、数百兆個もの細菌がすんでいるといわれ、さまざまな細菌がバランスをとりながら腸内環境をよい状態にしています。それらは植物が群生しているお花畑のように見えることから腸内フローラと呼ばれています。その腸内フローラを構成する腸内細菌には、体によいはたらきをする善玉菌と悪いはたらきをする悪玉菌、善玉菌・悪玉菌の多いほうに味方する日和見菌が存在。悪玉菌より善玉菌を多くすることが健康への第一歩となるのです。その善玉菌の代表格として注目したいのが乳酸菌、ビフィズス菌、酪酸菌の3つ。それぞれの働きを知り、腸内環境のバランスを整えていきましょう。
腸内の理想バランスは……
・善玉菌 :2
・悪玉菌 :1
・日和見菌:7
お話を伺った方
PROFILE/腸活研究所 前川紗有美さん
腸内環境に関する最新知識や経験を通じ、腸活を実践的にアドバイスできる“腸活プランナー”を育成する「腸活研究所」で講師を務める。管理栄養士として医療機関のサポートも。
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illustration:Noriko Kimura
text:Chie Sakuma
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