花粉症にまつわる疑問に医師が回答! 治療法はある? なぜ発症するの?[Q&A]

花粉症は治らないって本当? 発症しない方法は? 素朴な疑問9個に医師が答える!

快適に乗り越える! 正しい花粉症対策/知っていそうで知らなかった! 花粉症にまつわるQ&A

春の訪れとともにやってくる花粉症。鼻がムズムズしてくしゃみが止まらなくなったり、悩んでいる方も多いはず。まずは花粉症についての基礎知識をイシハラクリニック副院長の石原新菜先生に教えてもらいました。正しく対策を行うために知っておきたいことばかり!

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Q. 花粉症になるメカニズムって?

A. 花粉に対する免疫反応によって症状が引き起こされます
花粉症は季節性のアレルギー性鼻炎ともいわれます。植物の花粉などのアレルゲンが鼻の粘膜などに付着すると体内で抗体が作られます。その後再びアレルゲンが体内に侵入すると、鼻水や鼻づまりなどアレルギー反応が引き起こされるのです。

Q. 主な症状は何ですか?

A. 目・鼻・肌の症状の大きく3つ
症状の出方には個人差がありますが、皮膚や粘膜に花粉が付着することで反応します。特に、目・鼻・肌に症状が出ることがほとんど。目はかゆみや涙目、目ヤニなど。鼻は鼻水やくしゃみ、肌は肌荒れ、肌トラブルなどが挙げられます。

Q. 一度発症すると治らないって本当?

A. 上手に付き合っていくことが大事!
自然治癒することはなかなか難しいといわれている花粉症。早期の対策や自分に合うケアで上手に乗り越えることが肝心。バランスのよい食事や睡眠、運動などで自身の健康レベルを上げながら整えて、症状悪化を未然に防ぎましょう。

Q. 花粉症って遺伝なの?

A. 遺伝や体質によって、なりやすい人もいます
個人差はありますが、遺伝の影響だけで花粉症を発症するとは限りません。体質や生活習慣、大気汚染など様々な要因によって、なりやすい人となりにくい人がいます。

Q. 主にどんな人が花粉症になりやすいのですか?

A. 年々なりやすい人が増えています
実際、どんな人でもなりやすいのが花粉症です。不規則な食事や睡眠不足などの生活習慣、さらに大気汚染、タバコなどが原因で、免疫やホルモンのバランスが崩れてしまうと花粉症を発症しやすくなったり、症状を悪化させてしまうことがあります。

Q. 花粉症を引き起こす主な植物の種類って?

A. 代表的なのがスギ、ヒノキ、ブタクサ!
ツライ鼻水や鼻づまりなどの花粉症症状を引き起こす植物として、スギやヒノキが代表的。他にも、ブタクサ、シラカンバ、イネ科の植物、ヨモギなどの花粉が飛散しています。どの植物に反応して症状が出ているのかは、医療機関での検査が必要です。

Q. 花粉が飛散する時期やピークはいつ?

A. 最近では通年で飛散しています
春先に花粉が飛散しているイメージが強いですが、植物の種類によっては夏や秋に症状が出る例も。地域や場所によっても異なりますが、ほぼ年間を通して何らかの植物の花粉が飛散しています。体のどこかに症状が出ているなら、花粉症を疑いましょう。

Q. 発症は避けられるの?

A. 避けるのは難しいのが現状です
発症を避けることはなかなか難しいのが現実。日頃から健康的で、免疫力を高める生活を続けることで、発症しても軽い症状で済むケースも。「どんな人でもなりやすい」という前提で、毎日の生活習慣に気を付けることが大切です。

Q. 治療法は主にどんなものがありますか?

A. 薬での治療や症状を軽減させる注射などがあります
症状や重症度によって様々な治療法があります。症状を抑える、注射による治療などもあります。また、漢方で症状を緩和させるのもおすすめ。「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」という漢方は、アレルギー性鼻炎の症状に効果的です。また、体質改善を行う減感作療法なども。かかりつけ医に相談してみましょう。

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□くしゃみが止まらず、3回以上続けてすることが多い
□鼻をかむ回数が1日3回以上ある
□鼻づまりがあり、呼吸を口ですることが多い
□鼻や目の不快感が原因で、仕事の集中力が低下する
□帰宅時、肌の乾燥が強く出る

ひとつでも当てはまると花粉症の可能性があるかも……!? 早めに医療機関で受診するのがおすすめ!

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教えてくれたのは……イシハラクリニック副院長 石原新菜先生

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イシハラクリニック副院長 石原新菜先生

【PROFILE】
クリニックでは漢方薬を中心に、食事や生活療法など様々なアプローチで数々の病気の治療にあたる。「温めドクター」として、TV・ラジオ・雑誌・講演活動など多数のメディアで活躍中。

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イラスト/itabamoe
構成・文/渡辺麻衣子
steady. 2021年3月号

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WEB編集/FASHION BOX

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