終わらない雑談や上司の説教を切り上げるコツ［精神科医監修］

話す気力を奪う！今日からできる対策

忙しいのに、長々と話をしたがる人、聞きたくもない話を延々と続ける上司など、あなたの身近にも「困った人」がいるのではないでしょうか。そんな場面で使いたい対処法を精神科医でマンガ原作者の、ゆうきゆう先生にうかがいました。

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相手から「話す気力を奪う対処法」

うわさ話に花を咲かせる上司や、要領を得ない話を続ける部下、長々と立ち話をしたがる人。そんな「困った人」の話を早く切り上げたいときが、あなたにもきっとあると思います。とはいえ、無視をするわけにもいかず、反応すればさらに時間をとられる……。

そんな場面に使いたいのが、相手から「話す気力を奪う対処法」です。人は、自分が一生懸命話しているのに相手がまったく反応しないと、急に話す気力がなくなってしまうもの。つまり、相手からの反応がないと、どうしていいかわからなくなってしまう、という性質があります。だからこそ、「手に持っているペンや書類を落とす」などの行為で相手の話を一度ストップさせましょう。一旦止まってしまえば話を続けにくくなるものです。

とはいえ、自然にものを落としたように振る舞うのはなかなか難しいかもしれません。そんなときは、もっとシンプルな戦術を使うのがおすすめ。それは、「とにかく質問をすること」。オープンクエスチョンを投げかけて自分が主導権を握り、少しずつ「話の終わりに関する質問」に近づけていきます。車に例えるなら、相手の車を強引に止めるのではなく、少しずつコースアウトさせていく形といえます。

終わらない雑談や上司の説教を切り上げるコツ［精神科医監修］ — 1.「隣の奥さんからもらったクッキーがとてもおいしかったの！」「今日もこの人の話は長い……」 2.「どうにか話を止めなきゃ仕事ができない……」 3.「持っている書類を落としてごらんなさい」 4. 「……」

無視する以外の戦略を！

「だからあなたはダメなんでしょ」「ちゃんと私の話聞いてる!?」などと、面と向かって攻撃されているのに、ただひたすら無視をする……、という方法は、実際にはとても難しいもの。何か反応をしなければ、この攻撃は永遠に終わらないような気すらしてきます。そこで、「モノを落としてストップさせる」ことで、相手の悪口が止まったら、これが一番の対処策。また攻撃ではないけれど、話が長い相手の会話をストップしたいときにも応用できます。

話をコースアウトさせる

前述した「モノを落として話を止める」という方法は、実践しづらく、「わざと落とした」と伝わってしまう可能性があります。それが難しいときはシンプルに、「とにかく質問をすること」。相手が話し始めたら素直に受け入れ、質問を繰り返す。話が広がりやすいオープンクエスチョン形式で投げかけ、あなたが会話の主導権を握ったら、「話の終わりに関わる質問」を。このように論点を徐々にずらすことによって、自然に会話を切り上げられます。

対処のPOINT

怒っているときの集中力は、勉強時の集中力と同じくらい途切れやすいものです。

仕事で発注ミスをした場合

このように相手に意見を委ねることによって、「今後はこのようなことにならないよう注意いたします。ご迷惑おかけしてしまい申し訳ございませんでした」と、こちらから話を終了させることができます。

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このコンテンツの監修者は……精神科医・マンガ原作者ゆうきゆう先生

【PROFILE】
精神科医・マンガ原作者。ゆうメンタルクリニック・ゆうスキンクリニックグループ総院長。東京大学医学部医学科を卒業。医師業のかたわらマンガ原作者としても活躍。主なマンガ原作に「マンガで分かる心療内科」（少年画報社）などがある。
Twitter：@sinrinet
ゆうメンタルクリニック：https://yucl.net/
ゆうスキンクリニック： https://yubt.net/

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（抜粋）