リップスティックから始まる! ビューティクリエイター 吉川康雄さんの新ブランド「UNMIX」
『& ROSY』で連載中の「開発者に会いたい」。今回は元CHICCAのブランドクリエイターを経て、ご自身のブランドを設立した、メイクアップアーティストの吉川康雄さんを深ボリ! 大人がついつい施しがちな厚塗りではなく、透明感や血色感などにこだわりぬいた新製品について美容ジャーナリストの加藤智一さんが伺います。
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体温が上がったような華やかな表情を生むメイクアップを
ブランド名のアンミックス(UNMIX)は、“混じり気がない”という意味。生まれ持ったピュアな魅力を感じてほしいという願いから誕生した。“メイクが綺麗”というより、自分自身が綺麗と感じられるビューティを提唱する。そのデビューを飾るのが、リップスティックとリップベース。極薄膜の軽やかな仕上がりや、色むらのない美しさを実現することで、唇が自然に色づいたような仕上がりに。さらに、日常からドレスアップまで、シーンを問わない“自分色”をかなえてくれる。
1.2. 全ての女性を魅力的にみせる、ニュアンスのある“くすみレッド”。
3. 青いきらめきをちりばめた、鮮やかなピンクにわずかにかげりをプラス。
4. 夏の日差しが作り出す深い影の色を思わせるブラウンボルドー。
5. 素肌を紅潮してみせるサンセットの陽光をイメージ。ゴールドの光を纏った色。
6. SPF24・PA+の紫外線カット効果。独特の“硬さ”が特徴で、唇をしっかりした膜で覆って、乾燥や紫外線から保護。全てのブランドの口紅ベースとして使うことができるように開発。
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美容ジャーナリスト・加藤智一がビューティクリエイター・吉川康雄さんにインタビュー!
■自分の美しさを再確認してもらう口紅
美容ジャーナリスト 加藤智一(以下、加):以前、ディレクションされていたブランド、キッカから離れて、わずか2年でご自身のブランドを立ち上げられましたね!
UNMIX ビューティクリエイター 吉川康雄さん(以下、吉):キッカを離れた後、しばらくしてブランドの立ち上げに取り掛かりました。それまで僕がずっと発信してきたメッセージを継続して世の中に伝えたいという気持ちが新ブランドを始めるモチベーションとなりました。
加:その伝えたいこととは?
吉:持って生まれた自分の魅力をもっと感じてほしい、ということです。みんな、それぞれの美しさを持っているのに、例えば近しい人から「肌は白いほうがいい」と言われてしまうことがあったり。色んな肌の色の美しさがあるはずなのに、長くつちかわれた美白信仰で、つい自分の肌の色の魅力を見失ってしまうことがある。そんなことに囚われないで生まれ持った素材を生かす方向で綺麗を見つけようよ、と思うのです。そういう価値観が刷り込まれてしまうと、自分の外見を不必要に変えたくなったり、メイクを厚塗りしたくなってしまう。そんな違和感を解決するきっかけを作りたいなと。
加:そのきっかけをメイクでかなえたいということですね。今回のデビューコレクションはリップからの展開になりますが、こちらの新作にはその気持ちが込められているということ?
吉:そうですね。ツヤとセミマットの2つの質感で血色のニュアンスを作り出すレッドローズという一色の口紅からブランドはスタートします。唇は顔のなかで唯一、赤い色素があるパーツ。その血色をうまくコントロールしたら華やかな印象に仕上がります。いわゆる赤い口紅、というより、本人がもともと持っている赤みを足してあげるような感覚で、表情に幸せそうな紅潮感を演出できる色。全ての人に持っていてほしい1本ですし、血色がよくなった唇を目にすることで、自分の美しさを感じてほしいという願いを込めています。さらに、この口紅は化粧膜が薄いことで発色がコントロールされて、赤みが差すような唇に仕上がります。 “この口紅がセクシー色”、ということではなくて、“本人の唇がセクシー”だと思わせるような質感なのです。
加:だから、テクスチャーは硬めなのですね。上から赤がのる、というより、唇に薄くなじんでいくようです。そして、リップについては、シーズンコレクションは発表されないと伺いました。トレンドに流されない、定番色だけを出すということですね。
吉:シーズンコレクションは楽しいけど、新色しか興味を持たない“新色マニア”にはなってほしくないから(笑)。それよりも、1色1色を大切にしてほしい。なので、新色も“アラブの旅がテーマ”とかではなく、その時々の空気感や気分を反映したカラーを開発する予定です。今回、デビューのレッドローズ以外も、全て唇の色調整をしてくれるようなカラー。素肌を引き立たせてくれるような仕上がりになります。
加:今後はきっとベースメイクやアイカラーも発売されるでしょうし、素肌感を引き出す、という新作が楽しみです。
吉:ありがとうございます。僕は撮影でモデルをメイクするとき、そのテーマとモデルの接点を探して、綺麗にしようと常に考えています。そして、そのたびに、人肌の質感や肌の色を尊重することの大切さを感じるのです。その人を覆い隠すようなものではなく、寄り添うような美容ですね。それはエイジングも含めての考えです。もちろん、シミが出てきて気になったら、それを美容医療で除去したり、たるみを整えるのもありだと思います。大事なのは、自分らしさから遠くに行き過ぎないこと。これがナチュラルな自分だよねって満足できることで幸せを感じられると思うし。そんな“あなたらしい美しさ”を引き出せたらと考えています。
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インタビューしたのは……美容ジャーナリスト 加藤智一
【PROFILE】
『& ROSY』でもおなじみ、美容業界歴20年超のジャーナリスト。アンチエイジングから最新メイクアップ、美容医療まで幅広い知識をもつ。
教えてくれたのは……UNMIX ビューティクリエイター 吉川康雄さん
各国の『VOGUE』をはじめ、モード誌のカバーを含むファッション撮影、広告、コレクション、セレブリティのポートレートなど幅広く活躍。著書に『生まれつき美人に見せる』(ダイヤモンド社)など。
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photo:TETSUYA NIIKURA [SIGNO]
composition & text:TOMOICHI KATO
(& ROSY2021年6月号)
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