内田有紀|『未来への10カウント』で木村拓哉と30年ぶりに共演「感謝しかない」[インタビュー]

内田有紀|木村拓哉との30年ぶりの共演は「感謝しかない」[インタビュー]

内田有紀 心身ともにヘルシーな理由

笑顔あふれる日々は、心と体の健康があってこそ。未来の自分を応援するような気持ちで、楽しみながら丁寧に今この瞬間を積み重ねていきたい。心身ともにヘルシーな印象を振りまいている内田有紀さんが心に留めていることを、同世代の私たちに語りかけてくれました。

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ヘルシーに欠かせない清潔感は日々の中で養われていくもの

内田有紀|『未来への10カウント』で木村拓哉と30年ぶりに共演「感謝しかない」[インタビュー]
トップス1万7600円(イウエン マトフ)、ショートパンツ2万3100円(ユナイテッドアローズ/ともにユナイテッドアローズ 渋谷スクランブルスクエア店)、パールネックレス3万9600円、パールリング9900円、コインリング1万5400円(すべてソワリー)

同世代ががんばっている姿は私自身の生きる励みになっています

内田有紀|『未来への10カウント』で木村拓哉と30年ぶりに共演「感謝しかない」[インタビュー]
ワンショルダートップス3万1900円(アンスクリア/アマン)、ストライプパンツ4万7300円(ビューティフルピープル/ビューティフルピープル 青山店)、ローファー5万9400円(トリー バーチ/トリー バーチ ジャパン)、ネックレス3万250円、バングル7万4800円、リング3万5200円(すべてポダ/アトリエ ジムル)

目指すのは、清潔感を纏った人間性がにじむような装い

内田有紀|『未来への10カウント』で木村拓哉と30年ぶりに共演「感謝しかない」[インタビュー]
ニットトップス21万7800円、ショートパンツ5万8300円、スリッポン10万7800円(すべてヌメロ ヴェントゥーノ/イザ)、デニムブラトップ5万6100円(アキラナカ/ハルミ ショールーム)、ネックレス4万6200円、ブレスレット4万1800円(ともにポダ/アトリエ ジムル)

待望の『GLOW』初登場を、初夏にふさわしい涼やかなスタイルで飾ってくれた内田有紀さん。袖を通した瞬間にスッと服となじみ、伸びやかに、そしてチャーミングに全身で表現するさまは、見ているこちらの心まで晴れやかにする。
「目が覚めるようなブルーやグリーンの服は、気分が切り替わっていいですね。ふだんは小物などでヴィヴィッドな色を取り入れたりしています。コーデの中にポイントで派手な色が入るだけで、雰囲気がパッと明るくなるのがうれしくて」

今回の撮影テーマは『ヘルシーな大人の肌見せ』。それを聞いて、「少し慌ててボディを絞りました」と笑う。
「ここ10年くらいは体形、体力、集中力などをある程度キープして、いつでも芝居に入れるよう日頃から準備をしているような状態です。でもジム通いなどのルーティンは苦手なので、日常の中でできることをやるだけ。学生時代に体育教師を目指してかなりストイックに運動をしていたのもあり、筋肉を意識した体の動かし方が染みついているんです。台本を読む時に少し力を入れて脚を上げる、家事をする時に腹筋を意識するなど、地味なことばかりですが、何もやらないよりはいいと思って続けています」

これから暖かくなるにつれ、背中、脚、肩などの素肌がファッションの一部として魅力を放つシーズンが到来。ただし年齢を重ねた大人にとっては、いくつかの条件付きで、ということになるのだが。
「やっぱりヘルシーは大事にしたいポイントです。きっとみなさん同じ思いだと思いますが、大人の肌見せはなかなか一筋縄ではいきません。基本的には隠しつつも、たとえば女性らしい骨格を感じる肩やデコルテ、肌のツヤがある部分など、ご自分が好きな一部分のみをいいバランスで出せたら素敵だと思います。どこか品があって、やわらかさがあって、そこに人間性が表れるような肌の見せ方ができたら、理想の大人像に近づける気がします。今年はミニ丈が流行っていますし、私もショートパンツを久しぶりにはこうかなと思っています」

この『人間性が表れるような装い方』というのは、即席で成しえるものではない。時間をかけて少しずつ身につけていく 『道』のようなものであるはず。
「ある時、先輩の女優さんが『年齢を重ねるほど、清潔感が大事なのよ』とおっしゃいました。その言葉が、ずっと私の心に響いています。その方はいつお会いしても髪、爪などの細部まで心を配られていて、気品が内側からにじみ出ていらっしゃる。清潔感とは、思考やふるまいなど日頃の積み重ねがいつしかその人を包む雰囲気となって出てくるものなのだと思います。言い換えれば、生き方そのものなのかもしれません。美しいものに触れた時に自分の心が何を感じるか、魂がどう揺さぶられるかで、その人の品格が育まれる。だとすれば、自分の感性を磨き続けていくこと=年齢を重ねる豊かさなのだと思います。いつか、そんなふうに清潔感を纏える人になりたいです」

日々の出来事ひとつひとつを細胞のすべてで喜びたい

4月スタートのドラマ『未来への10カウント』では、デビュー作『その時、ハートは盗まれた』で共演した木村拓哉さんと実に30年ぶりに芝居を交わす。
「とても感慨深いです。こんなにも長い期間を経てまた一緒にお芝居ができるなんて、ありがたい気持ちでいっぱい。木村さんに限らず、すべての人とのご縁に対して感謝しかありません。若い頃の私は、仕事に追われる中で自分の置かれている環境をちょっと疎ましく感じる時期があり、丁寧に生きるなんてなんだか格好悪い、と大きな勘違いをしていました。振り返った時にかつての幼かった自分がいるからこそ、今は日々の出来事のひとつひとつを細胞のすべてで喜びたいですし、自分が命をまっとうするまでにどれだけ周囲に『ありがとう』と伝えられるかが大事だと気づけました。後悔しないよう、仕事もプライベートもどの瞬間にも必死で向き合って生きていれば、自分で自分を裏切ることはないし、いつしかそれが揺るがない自信になると思います」

同じ40代でも多様な生き方、考え方があって当然であるし、経験値がある分それぞれの習性・習慣も固まりがち。だからこそ、内田さん自身は、新しい人と出会ってつきあいを深めていくことに対してもありがたみを決して忘れない。
「コロナ禍の影響もあって、出会える人の数は減っているかもしれませんが、年齢に関係なく感性が響き合って新しく仲良くなれる人は必ずいます。そういう人に出会えたら、出会いに感謝し、億劫がらずに連絡を取るようにしています。直接お会いしなくても、メッセージをやり取りできたらつながっていられますから。メッセージが来たら、私はなるべくすぐ返信します。後回しにしてしまうと、『どうしたんだろう、迷惑だったかな?』など、相手に余計な心配をかけてしまうので。相手に同じことは求めないけれど、自分ができることで相手の心の負担を減らせるなら、やっぱり即返事は大事。また『本当はどう思っているんだろう?』みたいに、不安な気持ちの澱を溜めないためには、その場その場で諦めずにコミュニケーションを取ることが重要だと思います。労力は使いますが、それは自分自身の心の健康のためでもあるので、おざなりにしない方がいい。心と体の健康は表裏一体ですから、目の前のことに精一杯向き合い続けることが、私らしいヘルシーな生き方なのだと思います」

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PROFILE/内田有紀(うちだ・ゆき)

1975年11月16日生まれ、東京都出身。1992年女優デビュー。近年の出演作にドラマ『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』シリーズ、NHK連続テレビ小説『まんぷく』など多数。4月期ドラマ『未来への10カウント』(テレビ朝日系列、木曜21時〜)に出演。

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撮影=彦坂栄治〈まきうらオフィス〉
スタイリング=宮澤敬子
ヘア&メイク=板倉タクマ〈nude.〉
取材・文=土谷沙織
撮影協力=アワビーズ
GLOW 2022年6月号

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WEB編集=FASHION BOX

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