医師が教える!これからの耳の健康を保つ生活習慣のはじめかた

出典: FASHION BOX

こんな経験はありませんか?「テレビのボリュームを上げるようになった」「家族から、話し声が大きいと注意される」、これらは聴力の低下のシグナルです。これから先の耳の健康を考えて、生活習慣の見直しを。静かなところで過ごすなどして耳を労わる暮らしを心がけましょう。日本リバース院長の今野清志先生にお話をうかがいました。

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出典: FASHION BOX

日本リバース院長
今野清志 先生

東京慈恵会医科大学アイソトープ科で医学を学ぶ。中国中医研究院、中国北京国際鍼灸倍訓中心結業での研修を経て開業。西洋医学と中医学(中国医学)を取り入れた治療を行い、著書も多数。

体の酸欠を解消し耳の老化に歯止めを

加齢性難聴などの感音性難聴は医師に相談しても「年齢のせい」といわれがち。原因を知り、とれる手立てはないのでしょうか。
「耳の不調を抱えている3万人を診た経験から、私は耳が悪くなる3大原因を、血流の悪化、内臓疾患、自律神経の乱れと考えています。これらが引き起こすのが、体のエネルギーの供給のもとである酸素不足。50代になると、30代に比べて酸素の最大摂取量が35%も減ります。
さらに、現代の生活習慣では、スマホなどを見るため下を向く姿勢が多く、呼吸がしにくくなっています。一呼吸あたりの摂取空気量は、500cc(ペットボトル1本分)が目安ですが、うつむいた姿勢では50〜100ccほどに減ってしまい、体は、常に酸欠状態なのです」(今野先生)。
五感の一つを司る耳は、酸素を多く使うため、不調が早く表れ、“耳の不調は不健康のバロメーター”と今野先生は警鐘を鳴らします。今から体の酸素や栄養不足を改善して、聞こえの衰えを遅らせましょう。

聴力に関わる3大要素

《血流の悪化》
精密な働きをする耳は、血流悪化の影響を受けやすい器官のひとつ。また、聞きたい音をとらえ、言葉などを理解するのは脳の働きで、脳も血流悪化の影響をダイレクトに受けます。

《内臓疾患》
内臓疾患は、自然治癒力を妨げ、万病のもとに。中医学では、耳は腎臓につながる経絡上にあり、「腎臓の状態」が悪いと耳の健康によくない影響を与えるとされています。

《自律神経の乱れ》
自律神経は、24時間休みなく働き、体の大切な機能をコントロールしています。自律神経のバランスが乱れると血流が滞り、体の大切な機能である耳にも、悪影響が及びます。

日常生活を見直そう

● 音楽は静かな場所で
耳は、聞きたい音がまわりより20dB以上大きくないと上手く聞き取れません。電車内の騒音は、平均80dBもあり、ヘッドホンなどで音楽を聴くと耳に負担をかけてしまいます。

● 生きているものを食べる
生きているもの=酵素を多く含む食べ物のこと。酵素は、人体のすべての活動を媒介し、生野菜や刺身などの生もの、味噌、納豆、漬物、チーズなどの発酵食品に多く含まれます。

● 規則正しい睡眠習慣
睡眠が乱れると成長ホルモンが不足し、ダメージを受けた耳の細胞が修復されにくくなります。自律神経も乱れて血流の悪化や内臓の働きを悪くし、耳の機能低下をもたらします。

● 腸活をはじめる
胃腸の働きを活性化すると、免疫力が上がるだけでなく、血液の流れを促し、自律神経のバランスも整います。腹巻きで温め、発酵食品を食べるなど、腸活を心がけましょう。

「聞こえにくい」を放置しない!

【専門医に診てもらう】
耳鼻咽喉科を受診すると、聞こえの検査で難聴かどうかを調べ、難聴だった場合、原因・聞こえの程度・難聴のタイプ・補聴器が必要か、などを調べます。一般的に40〜45dB程度の音でないと聞こえないくらい難聴が進むと、補聴器が必要になります。

【補聴器を試してみる】
補聴器を試す際には、補聴器相談医という補聴器装用に関する専門的な知識と技能を持った耳鼻咽喉科専門医の診察を受けます。補聴器相談医のリストは日本耳鼻咽喉科学会のホームページに掲載されています。

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illustration_Nagisa Hamada
edit&text_Mizuki Sakaguchi
edit_Risa Sato[vivace], FASHION BOX
(大人のおしゃれ手帖2019年3月号)
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