漢方薬剤師の堀江昭佳先生は、「気温が上がり始める6月くらいから体調が悪いなら夏バテではないかもしれません。現代女性は東洋医学でいう“血”が足りていない人が多く、気温が高くなり血管が拡張すると血圧が下がり、それが頭痛やだるさなどの症状として現れます」と、指摘します。そんな時は、血流を整える食材を積極的に取り入れてみて。
教えてくれたのは……
堀江昭佳先生
漢方薬剤師、不妊カウンセラー。出雲大社参道の老舗漢方薬局の4代目。薬学部を卒業後、本場中国の漢方医に学ぶ。西洋医学、漢方医学、心理学の視点から、治療にあたる。近著に『血流がすべて整う食べ方』(サンマーク出版)。
七味唐辛子は漢方薬
七味唐辛子に入っている原料は、胃腸を温め、食欲を増進させ消化を促すものが多く、まさに漢方薬のよう。選ぶときは、トウガラシが多いものではなく、山椒が効いた関西風の七味がおすすめ。
主食はパンよりお米を選んで
日本人の体質に合った主食はパンより米。米を1日中食べない生活をしていると、元気がない“気虚”の状態になりやすいのです。ただし、消化に負担がかかる玄米は、おかゆにするなど夏場は控えめに。
食べ過ぎを解決する「だし」
ついつい食べすぎてしまう人は、「だし」を食事に取り入れて。だしにあるうまみの成分は、脳に幸福感を感じさせるので、少ない量でも満足できます。特に、かつおぶしと昆布の合わせだしがおすすめ。
海藻を消化できるのは日本人だけ
実は、海藻を消化して栄養にできるのは、昔から海藻を食べていた日本人だけなのです。海藻は食物繊維の宝庫で、特にぬめぬめした成分のアルギン酸は、余分なものをくっつけて排出するので、腸の掃除に役立ちます。
万能薬なショウガを活用
生のショウガには、食欲を増進させ弱った胃腸を一時的に回復させる効果が。ただし、毎日とると熱を発散しすぎるので注意。また、乾燥したショウガは、体を中心部からじんわり温め、胃腸の働きを改善します。
お酒は種類と量に気をつけて
ビールは、冷えた水分をいっぱいとってしまうため、胃腸が弱い人は1杯程度にとどめて。日本酒に含まれるアデノシンは、血管拡張効果があり、体温を保つ働きがあるので◎。赤ワインは、善玉菌を増やします。
(リンネル編集部)
photograph: Atsuko Chiba
text: Ema Tanaka, P.M.A.Tryangle
edit: FASHION BOX, P.M.A.Tryangle
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