秋の夜長を有意義なものにしてくれる読書。ただ本を読むだけでなく、その世界観を象徴するアイテムがあれば、読書はもっと楽しくなるはず。今回は、スタイリスト・轟木節子さんと、ライター・安達 薫さんによる、素敵な本の友をご紹介します。
教えてくれたのは……
轟木節子さん/とどろきせつこさん
スタイリスト。熊本生まれ。
大阪・阪急うめだ本店でのほぼ日の「生活のたのしみ展」に“轟木節子が作った服のお店”も出店します。楽しいイベントなので、ぜひお越しください。
安達 薫さん/あだちかおるさん
編集者。熊本生まれ。
本屋とレモンとコーヒーが好き。“読書の秋”を満喫しています。移動中や、仕事を終えた夜、早起きした朝、少しでも本の世界に入ることができると、満ち足りた気持ちに。
轟木さん(以下、T):小野小町、ゲーテ、ニーチェ等の詩の現代的で耳心地のいい超訳。名作へのオマージュが粋です。ラベルのきれいな赤ワインと。
『かの人 超訳 世界恋愛詩集』菅原敏 編、久保田沙耶 絵 ¥1,700[東京新聞出版局]
赤ワイン〈パンパネオ テンプラニーリョ・エコ 2016〉¥1,700/エセンシア・ルラル(コール)
T:手彫りの木製版型を使ったハンドプリントのエプロンと。
安達さん(以下、A):私の料理へのコンプレックスから選んだ本に、轟木さんがぴったりのエプロンを探してくれました。
『聡明な女は料理がうまい』桐島洋子 著 ¥1,600[アノニマ・スタジオ]、エプロン¥9,200、
キッチンタオル¥3,600/ともにベルトッツィ(ENCOUNTER Madu Aoyama)
A:熊本の小さな書店・橙書店の店主・田尻さんのエッセイと、それに出てくる小説。
T:『猫はしっぽでしゃべる』はエッセイの中に自然にいろいろな本が出てきて、どんな書評よりも引き込まれます。
A:普段は選ばないようなタイプの本も、このエッセイがきっかけで出合うことができました。シナモンロールを食べるときも、『体の贈り物』の一編を知っているか知らないかで、気持ちが変わります。
『猫はしっぽでしゃべる』田尻久子 著 ¥1,400[ナナロク社]
『体の贈り物』レベッカ・ブラウン 著、柴田元幸 訳 ¥562[新潮文庫]
プレート(直径16cm)各¥1,600/イベリアン マニュファクチュア(ドワネル)
T:この本を読んでいると、大切な人との別れが少しやわらかく感じられる気がします。ミルクティーと缶のクッキーなど、憧れるシーンがたくさんある本です。
『西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集』梨木香歩 著 ¥1,500[新潮社]
デメララ〈ざらめ〉ショートブレッド¥2,100/カートライトアンドバトラー(ザ・コンランショップ)
T:大切な人に贈りたい本。カバーを外しても可憐なお花のような色でした。ケースは持ち歩くときに傷つかないようにするのに便利。
A:本は頭の中で想像して読むものだけど、今回のように本をイメージした“もの”を選ぶの、すごく新鮮な読書体験ですね。
『画詩集 いのちの花、希望のうた』岩崎健一 画、 岩崎航 詩 ¥1,700[ナナロク社]
ビニールブリーフケース A5 ¥280/デルフォニックス(スミス 渋谷ヒカリエシンクス)
(リンネル編集部)
撮影/花田 梢
スタイリング/轟木節子
文/安達 薫、P.M.A.Tryangle
編集/FASHION BOX、P.M.A.Tryangle
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