若く健やかな膣をキープするための基本は規則正しい生活と冷えの防止。でも& ROSY世代なら、正しい知識を持ってもっと積極的にケアしたい! デイリーケアから病気の不安まで、膣についての悩みや疑問に、ドクターが答えます。前回の記事ではQ1~4までを回答。今回はその続きのQ5からお答えします!
Q5 人生を豊かに生きたい! 膣を若く保つ秘訣 はありますか?
A. 粘液を保つことが大切です。膣を使い続ける生活を心がけて
更年期は閉経前後の10年。この時期になると女性ホルモンの減少とともに膣は粘膜がヤセてゆるんでいきます。若いときは締まっている膣口も、開いたまま奥が見えてしまう状態に。また、粘液が減るとデーデルライン桿菌と呼ばれる善玉菌を保ちにくくなります。こうして膣フローラのバランスが崩れると、膣炎を起こしてニオイやおりものが発生することも。膣の若さを保つには、粘液を保つことが大切なのです。そのためには膣を使い続けること。パートナーとのセックスがない場合は、膣マッサージやセルフプレジャーが有効です。血行促進が粘液の分泌を助けますし、ゆるんだ膣も使えば締まりもよくなります。
Q6 膣まわりの かゆみやおりものが! もしかして膣カンジダですか?
A. 膣の善玉菌の減少に疲労やストレスが重なると膣カンジダにつながります
膣カンジダとは真菌感染症のことで、カッテージチーズのようなおりものが出たり、かゆみを感じることがあります。原因は体調不良や過労、ストレスなどによる免疫の低下。また、洗い過ぎやムレ、避妊リングの使用なども一因になります。膣フローラが崩れていると発症しやすくなるので、予防策としては膣内を洗い過ぎないこと。女性に多い病気なので心配し過ぎず、疲労やストレスをためない生活を心がけましょう。
Q7 性交によって感染する病気 が怖い。かからないために注意すべきことは?
A.後遺症が残る場合もあるので心配ならコンドームを使って
性感染症にはエイズや性器クラミジア感染症、梅毒、淋病、ヘルペスなどがあります。また、膣カンジダがセックスで感染することも。こうした感染症の原因は様々で、それぞれ原因によって不妊などの後遺症が残るリスクがあります。予防するためには、コンドームを正しく使用するしかありません。
Q8 VIO脱毛 はしたほうがいいですか?
A.老後のことを考えると若いうちの脱毛がオススメです
陰毛のないデリケートゾーンは洗いやすく、菌が繁殖しにくいので清潔に保つことができます。膣内トラブルとは関係がありませんが、将来的に自分が介護される立場になったときに、便が陰毛にからまったままだと炎症を起こすことも。陰毛が白髪になるとレーザー脱毛ができなくなるので、若いうちに処理しておいたほうが得策です。
ゆるんだ膣を引き締める最新のレーザー治療もあります!
膣の若さを保つために効果絶大悩んでいたらクリニックへ
膣のゆるみや出産後の尿漏れ対策として話題のインティマレーザー治療。新しい恋人ができたからとクリニックを訪れる30~40代女性も多いそう。この治療では、膣内に器具を挿入して膣内と膣口、尿道口の周囲にレーザーを照射します。膣壁と尿道内のコラーゲン組織が加熱されることで再生が促され、厚みが増して膣全体が引き締まって尿道の機能低下も改善。治療後はすぐに帰宅できて、日常生活に戻ることができます。
教えてくれたのは……
シロノクリニック恵比寿 副院長
佐藤美 先生
ilust: YASUKO SHINDO
edit & text: KURI NAKAGOME
web edit: & ROSY編集部
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