アラサーが知っておきたい妊娠のこと ~ピルの有効活用~

自分に合ったピルを見つけましょう! ピルを有効活用しましょう

「将来的に妊娠を希望する人にこそピルは飲んでほしい」という宋先生。避妊だけではなく、卵巣の負担を減らすためにもピルは有効なんです!

 

ピルは不妊の原因になる子宮内膜症のリスクを軽減してくれます

ピルは排卵を止めるため避妊はもちろん、月経困難症、PMS(月経前症候群)、PMDD(月経前不快気分障害)にも効果を発揮します。

「ピルはエストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンが配合された錠剤です。ピルにはいくつか種類があり、中でも低用量ピル(OC)は、月経痛の緩和、月経不順や過多月経の改善、PMS、PMDD、肌あれにも効きます」

現代女性は生涯の月経回数が450〜500回と言われ、月経のたびに卵巣はひたすら稼働します。

「毎月の排卵を担っているのは卵巣です。排卵は妊娠するために必要ですが、毎月繰り返すのは卵巣の負担になります。ピルで排卵を止めている間は、卵巣がお休みできるので、稼働頻度を減らすことで不妊の原因になりうる子宮内膜症を防ぐこともできます。いざ妊活、となったときにはピルをやめれば、しばらくして妊娠が可能になります。40歳になったらピルを取り上げられたなんて話を聞いたりもしますが、黄体ホルモン療法も加えると症状、体質、服用のタイミングなどその人に合ったものを処方することができるので10代から50代まで服用可能です」

副作用はありますか?

「低用量ピルの場合は吐き気、むかつき、不正出血、頭痛、乳房が張るといった副作用がありますが1割未満です。ピルに限らず、どんな薬でもそうですが副作用は個人差が大きいです。副作用を気にして、月経の快適さを手放すのは惜しいかなと思います」

 

ピルはオンラインでも処方してもらえる時代

オンラインで医師の診察を受け、ピルを処方してもらい、購入します。

 

クリニックフォア

在籍医師がオンラインで診療。取り扱いのピル数が多く、最短翌日で自宅に届くのでできるだけ早くほしい人におすすめ。処方は2か月分、3か月分、半年分、定期配送から選べる。

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DMMオンラインクリニック

産婦人科専門医と薬剤師監修のもと診断し、初診も当日診療OK。最短当日発送、当日着で自宅やコンビニなど好きな場所に届く。さらにDMMポイントがたまる、使えるのも魅力。

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教えてくれたのは……産婦人科医 医学博士 宋 美玄先生

 

 

【PROFILE】

さまざまなメディアで女性のカラダ、SEX、妊娠・出産などの啓蒙活動に取り組む。『医者が教える 女体大全』(ダイヤモンド社)など著書多数。

 

illustration_bob a.k.a enchan,YUKO SAEKI (portrait)

text_AYAKO SHIRAKURA

(SPRiNG 2023年4月号)

 

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