GSMのお悩みイメージ

女性の約半数が「尿トラブル」に悩んでいる! いますぐできる対策とは?

「くしゃみをしたときに尿もれした」「トイレが近くなった」など、尿トラブルの悩みを抱える人は、女性の2人に1人ともいわれています。そんな泌尿器や生殖器まわりのお悩みとして注目されているのが、「GSM(Genitourinary Syndrome of Menopause:閉経関連尿路性器症候群)」です。

今回は、GSMとは何か、どんな対策をとったらいいのかについて、女性医療クリニックLUNA理事長の関口由紀先生に教えていただきました。

50代以降のフェムゾーンの悩みとして注目を集めるGSM

GSMとは、女性ホルモンや一部男性ホルモンの分泌量が低下することで引き起こされる、尿路と性器の不快な症状の総称です。さまざまな症状がありますが、主な症状には次の3つがあります。

①尿トラブルに関する症状:尿もれ、頻尿、繰り返す膀胱炎など
②腟と外陰の不快感:乾燥や萎縮に伴うかゆみ、ヒリヒリした痛み、ムズムズ感など
③性交時トラブル:性交痛、性交後出血など

「もしかしたら私もそうなのでは?」と思う人がいるかもしれません。まずは以下のチェックリストで当てはまるものがないかみていきましょう。

GSMチェックリスト

☑腟まわりの乾燥感が気になる
☑腟・外陰部に灼熱感やヒリヒリ感がある
☑自転車に乗るとサドルに当たる部分が痛い
☑ショーツが擦れたり挟まる感じがする
☑外陰部がかゆい、ムズムズする
☑外陰部のにおいが気になる
☑尿もれする
☑トイレが近い、夜トイレに起きる回数が増えた
☑腟の入り口が狭くなった気がする
☑入浴時に腟から湯がもれるなど腟が緩くなった気がする
☑おりものが出なかったり少なくなったりしている
☑性交痛がある、潤い不足でできない

一つでも当てはまるものがある場合、GSMの可能性があります。かつては加齢による軽度の症状と軽視されていました。しかし、これらの症状があることで生活の質が大きく低下してしまうため、いまでは症状を積極的に改善する方法を探していくことが大切だという認識が広まっています。

いますぐ手軽にできる対策をご紹介!

では、具体的にどのような対策をしていったらよいのでしょうか。GSMの症状がある人の多くが悩んでいるのが、尿トラブルだといわれています。

尿トラブルの大きな原因は、骨盤の底で膀胱や子宮、直腸などが下がらないように骨盤を支えているプレート臓器骨盤底を構成する筋肉群「骨盤底筋群」の弱まりです。骨盤底筋群を強化することで骨盤底全体の血流を改善することは、GSMを予防するためにも必要不可欠だと考えられています。

骨盤底筋群

といっても、ハードなトレーニングをする必要はありません。短時間で手軽にできる方法で鍛えられるトレーニングをご紹介します。

すき間時間でできる! 骨盤底筋トレーニング

  1. 自然に呼吸し、全身をリラックスさせながら立ちます。
  2. お尻とおなかを動かさず、肛門と腟、尿道を強くギュッと2~3秒締め、2~3秒緩めるのを交互に3回行います。
  3. 息を吐きながら、骨盤底筋全体を体の中に引き込むイメージで、グッと持ち上げたら、ゆっくり緩めます。これを3回繰り返します。

2と3を3回ずつ繰り返すのを1セットとし、1日に10セット程度行うトレーニングを2~3か月続けて習慣化させることで、約70%の人に尿トラブル改善が見込めるといわれています。テレビを見ながら、電車での移動時に、電子レンジ調理の待ち時間になど、ぜひ行ってみてください。

排尿悩みの改善が期待できる栄養素をとる

トレーニングとあわせて意識したいのが、排尿悩み改善につなげる栄養素をとることです。山田養蜂場の健康科学研究所が実験したデータによると、「プロポリス」「ペポカボチャ種子エキス」「クランベリー」を含むサプリメントを飲むことで、夜間排尿回数の減少など、排尿悩みに変化があったという結果もあります。

夜間排尿回数の減少のデータ

フェムゾーンの乾燥は保湿が大切

外陰部などの乾燥による不快感は、フェムゾーン専用の保湿剤で保湿することが大切です。お風呂上がりにケアするなど、生活習慣に組み込むのもおすすめです。またフェムゾーンのお悩みは、クリニックでレーザー照射などの治療を受けることで改善する症状もあります。気になる人は相談してみるのも一つの手かもしれません。

GSMの症状は人に相談しづらく、1人で悩みがちですが、そのままにしておくと毎日の生活がつらくなったり、お出かけしづらく楽しみが減ってしまうことも。まずは手軽にできる対策から始めていきましょう。

教えてくれたのは……女性医療クリニックLUNAグループ理事長 関口由紀先生

関口由紀先生

山形大学医学部卒業、横浜市立大学大学院医学部泌尿器病態学修了。医学博士。2005 年横浜元町女性医療クリニック・LUNA 開設。理事長として世界標準の女性医療と、女性たちによる自助的な医療の実践を目指している。横浜市立大学大学院医学部泌尿器病態学講座 客員教授。株式会社フェムゾーンラボ 代表。
https://www.luna-clinic.jp/

編集部おすすめアイテム

排尿悩み改善につながる栄養成分が含まれる、下記のようなサプリメントを取り入れるのもおすすめ。エクササイズとあわせて対策することで、効果が期待できそうです。

CCBee

抗菌性が高く天然の抗生物質ともいわれる「プロポリス」、ポリフェノールの一種であるリグナン類を含む「ペポカボチャ種子エキス末」、ポリフェノールの一種のプロアントシアニジンを含む「クランベリーエキス末」、ビタミンEを含み、女性のすっきりをサポート。長時間の外出も安心です。CCBee(シーシービー)通常税込価格6,372円[90粒入り](山田養蜂場)

資料提供/山田養蜂場

※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください

RELATED CONTENTS

関連コンテンツ