女性特有の病気サイン見過ごしてない? 婦人科検診に行こう!
自分では気づきにくいカラダからのSOS。サインを見過ごしていると、人生を左右する病気につながることも。将来のためにも婦人科検診へ行き、自分のカラダと向き合おう!
先生! これって婦人科で診てもらうべきですか?
おりものの量やニオイがいつもより気になる
生理期間以外に不正出血があった
パートナーが変わって性感染症が気になる
妊活をしていて半年経つけれどまだ妊娠しない
昼でも夜用ナプキンを常用している
100円玉より大きいレバー状の血の塊が出ることがある
月経が7日以上続く
夜用ナプキンで就寝していても、朝パジャマやシーツが汚れることがある
睡眠時にも経血がドバッと出ている感覚があり目が覚めることもある
生理中、立ちくらみやめまいがあり疲れやすい、体がだるい
→答えは、全部YES !
上記のような違和感やトラブル、気になることがあれば、すぐにクリニックを受診しましょう。小さなサインを見逃さないことが病気の早期発見・早期治療への近道に!
PART. 1 病気の早期発見の第一歩! カラダを知る編
自分は健康だからと、後回しにしてしまいがちな婦人科検診。なぜ行く必要があるの? どんなことをするの? 検診にまつわる疑問を解消すれば、前向きな一歩を踏み出せるはず!
Q, 婦人科検診にはなぜ行ったほうがいいの?
A, 症状を放置しないためと病気の早期発見のため!
たとえば生理痛がひどくても、病気だと思わなければ鎮痛剤でやり過ごす人が多いかもしれません。検診で子宮内膜症などの原因が見つかれば、それを治療しようという気持ちになりますよね。婦人科検診は、病気の早期発見や治療につながります。
Q, 婦人科検診に行くときに事前に必要な準備はある?
A, 膣内の洗浄はNG! 普段通りでOKです
検査では膣の細菌感染なども調べるため、膣内をゴシゴシ洗うと結果が不正確になる場合も。診察前の洗浄は不要です。VIOの処理は検査には影響がないため処理しないでOK。また生理中は避け、生理が終わってから受診しましょう。
Q, 健康診断と婦人科検診の違いってなに?
A, 女性特有の病気の検査があるかないか
健康診断は、現在の健康状態を調べて病気の早期発見や予防につなげるためのもの。会社にもよりますが、婦人科の検診が含まれていないものがほとんどです。そのため、超音波検査と子宮頸がんの検査は必ず受けましょう。超音波検査は膣内に細い棒状の形をした器具を挿入する検査のことで、子宮や卵巣の状態や異常の有無を詳しく調べることができ、子宮筋腫や子宮内膜症の発見につながります。子宮頸がん検査は、がんになる手前で発見できるメリットが!
このふたつはマストで受けよう!
子宮・卵巣の超音波検査+子宮頸がん検診
( column ) 定期的に検査を受けるべき「子宮頸がん」とは?
子宮頸がんは性行為によるHPV(ヒトパピローマウイルス)への感染が主な原因。そのほとんどは免疫力によって自然に排除されますが、中には感染によって子宮頸がんへ進行する場合も。初期の段階なら、妊娠の可能性を残す治療法も選択できるため、早期発見が重要!
教えてくれたのは……丸の内の森レディースクリニック 院長 宋 美玄先生
産婦人科医として多忙な毎日を送る傍ら、メディアへの出演、SNSなどでの発信を通して女性の性や健康の啓蒙活動を行う。https://www.puerta-ds.com/son/
Illustration_YASUKO SAKURAI
text_YOKO SUENAGA
(SPRiNG2024年11月号)
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