石原結實先生によると、食材には体を温めるものと冷やすものがあるのだとか。体を温める食材、冷やす食材はどのように見分ければいいのでしょうか。そのルールをご紹介します。
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石原結實 (いしはら ゆうみ)さん
【Profile】
1948年、長崎市生まれ。長崎大学医学部卒業、同大学大学院医学研究科博士課程修了。現在、イシハラクリニック院長として漢方薬と食事指導による治療法を実践。メディアへの出演や書籍の出版、講演会などの実施に加え、伊豆の保養所「ヒポクラティック・サナトリウム」の運営を通じて、これまでに5万人近くの患者の健康増進、体調改善・回復を実現したカリスマ医師。著書は『「体を温める」と病気は必ず治る』(三笠書房)、『生姜力』(主婦と生活社)、『「医者いらず」の食べ物事典』(PHP研究所)など、300冊を超える。
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ルール1:硬い食品は温まり、やわらかい食品は冷える
水と油は、正反対の性質をもつものですが、ともに体を冷やす食材です。やわらかい食品というのは、水分や油分を多く含んでいるので、体を冷やします。牛乳やビール、緑茶、コーヒーなどサラサラした飲み物も同様です。反対に、チーズやドライフルーツ、漬けものなど原材料より硬いものは、水分や油分が少ないので、体を温めます。
ルール2:北の食品は温まり、南の食品は冷える
原則的に、北方産の食べ物は体を温め、南方産の食べ物は体を冷やします。北方の寒い地域に住む人は体を温める必要があり、南方の暑い地域に住む人は体を冷やす必要があるからです。果物は、体を冷やす食べ物ですが、りんごやぶどう、さくらんぼなど寒い地域で穫れるものは体を温めます。
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ルール3:赤・黄・オレンジ・黒は温まり、白・青・緑は冷える
食べ物の色でも、体を温める食材と冷やす食材を見分けられます。赤、黄、オレンジ、黒など暖色の食べ物、例えば、赤身肉、卵、鮭、小豆、黒豆などは体を温めます。一方、白、青、緑を中心とする寒色の食べ物、牛乳、青汁、豆乳、白砂糖、白パンなどは体を冷やします。体を温めたいなら暖色系のものを食べましょう。
ルール4:塩分が多い食品は温まり、水分の多い食品は冷える
塩に含まれるナトリウムには、体を温める効果があります。食塩のほか味噌やしょうゆ、漬けものなど、塩分の多い食べ物も体を温めてくれます。北国の名物に漬けものが多いのは、体温上昇効果を望めるから。そのままでは体を冷やしてしまう葉菜類も、漬けものにすると体を温める食べ物に。一方、水分の多い酢は体を冷やしてしまうので、マリネや酢のものなどの食べすぎは禁物です。
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ルール5:赤身は温まり、白身・脂身は冷える
肉も魚も、赤身は体を温め、白身や脂身は体を冷やします。肉類を食べるときは、脂肪分の少ない赤身を選ぶと、生活習慣病の予防という観点からもよいでしょう。魚は、身のやわらかい白身魚は体を冷やしがちです。かにやえびなどの甲殻類、たこ、いか、貝類なども体を温める食べ物です。
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ルール6:日本酒・赤ワインは温まり、ビール・焼酎・ウィスキーは冷える
お酒を飲む場合は、原材料に注目します。米が原料の日本酒、ぶどうが原料のワイン、ブランデーは体を温めます。日本酒は燗(かん)が、ワインは暖色の赤ワインのほうが◎。一方、麦が原料のビール、焼酎、ウィスキー(特に水割りやハイボール)は、体を冷やします。紹興酒は、北方のお酒なので、体を温めます。
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監修:石原結實
編集:野村枝里奈(EYEBOX)
文:須川奈津江
撮影:柴田佳彦、萩原一秀(EYEBOX)
イラスト:新谷未有
WEB編集:FASHION BOX
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