いつもの服を着た自分を鏡で見たとき、“何か雰囲気が違う” “今までとはシルエットが違う”と感じること、ありませんか? 女性は、加齢や出産などを機に体形や肌質が変わり、それまで“好き”という気持ちだけで着ていたものが、突然似合わなくなってしまうことも。今回は、独自のファッション理論で“似合う服”へと導いてくれる、ワードローブコンサルタントの輪湖もなみさん監修のもと、選び方や着こなしテクニックを伝授します。
今までの服がしっくりこなくなったのは何故?
→体形が変化したから
【 若い頃 】
肌にハリがあり、余計な肉感も少ないので肩やバスト、ウエストなどのラインがシャープ。弾力とメリハリのある体形が特徴。
↓
【 今 】
筋力の衰えから顔やバスト、ヒップが重力に逆らえず下がる傾向が。太ももや肩に肉がつきやすく、全体的には丸い印象に。
▶ライフスタイルの変化や加齢にともない、女性の体は丸みを帯び、低重心に。それらは、服選びやシルエットを整えることで“似合う”に変換できます。
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【Check!01】
体形が変化したあとの長所を探す
「体形が変化してきても“デコルテがきれい” “まろやかな肌感” “足首が締まっている”など、長所はたくさんあるもの。自分で探せなかったら、友人とディスカッションしてみてもいいので、長所を3〜5つ探し、それらを活かすスタイルをめざすといいですよ」(輪湖さん)
・たとえば……色が白い
“色の白いは七難隠す”ということわざがあるように、華やかカラーも◎。
・たとえば……首が長い
小顔効果はもちろん、トータルバランスがよくなります。
・たとえば……ふっくらとしている
女性特有の体形を武器としてポジティブにとらえて。
“何か似合わない” “子どもっぽく見えるかも?”と好きなアイテムをあきらめず、シルエットや合わせ方を見直して、今の自分に似合う方法を、一緒に見つけてみましょう。
【Check!02】
体の輪郭をきれいに見せる工夫をプラス
1. パターンのいい服を選ぶ
ジャケット¥85,000/オールド イングランド(三喜商事)、ニット¥19,000/サリー スコット(ダイドーフォワード)、カットソー¥2,700/コーエン、パンツ¥25,800/ブラスバンド(リアルスタイル)
はおったときの美シルエットはもちろんのこと、袖ぐりのパターンが優れているから着心地も◎。
(右)パンツ¥15,000/ヒューマンウーマン、ニット¥1,990/ユニクロ、シューズ¥25,000/スペルタ(フラッパーズ)
(左)パンツ¥18,000/ニューヨーカー(ダイドーフォワード)、ニット¥1,990/ユニクロ、シューズ¥3,990/サマンサモスモス(キャン カスタマーセンター)
緻密に計算された立体感のあるパンツなら、どの角度から見ても脚がきれいに見えるはずです。
2. 美しいサイズ感の服を選ぶ
ニット¥1,990/ユニクロ、パンツ¥15,000/ヒューマンウーマン
上半身をコンパクトにしようと、むやみにタイトなニットを選ぶのはNG。チェックすべきは背中。肉感を拾っていないか、横ジワがなくゆとりがあるかどうかに意識をおいて。反対にゆったりしすぎるとルーズに見えるので注意して。
3. 錯覚効果を意識した組み合わせで着る
コート¥19,000/スーパーハッカ、シャツ¥1,990/ユニクロ、カットソー¥6,500/ティー、パンツ¥3,600/コーエン
目の錯覚ですっきり見せる方法も有効です。たとえば、水色のシャツとパンツの上には、それより濃いネイビーのコートをはおることで縦ラインが生まれ、引き締まって見えます。
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最後に……“似合う服”とは
☆ときめきを感じる好きな服
テイストや色、デザインが好みであったり“着たい!”と感じさせるもの。
☆自分の見た目の長所を活かしてくれる服
手首足首などの細い部分や華奢なデコルテが見える、顔色に合った色の服など。
(右)デニムシャツワンピース¥29,000/ティッカ、ワンピース¥17,000/スーパーハッカ、バッグ¥23,000/マラント(ニーム自由ヶ丘店)、タイツ¥400/チュチュアンナ、イヤリング¥44,000/ラナスワンズ(ススプレス)、シューズ¥17,500/マーガレット・ハウエル アイデア(モーダ・クレア)
(左)ジャケット¥27,000/ネストローブ(ネストローブ 表参道店)、ワンピース¥24,000/スカラー(フォーティーン ショールーム)、中に着たカットソー¥5,500/ハリウッド ランチ マーケット、スカート¥17,000/ソイル(ビューカリック & フロリック)、バッグ¥27,000/アンパサンド、ソックス3p¥1,000/チュチュアンナ、パンプス¥16,500/マーガレット・ハウエル アイデア(モーダ・クレア)
アウターの前ボタンを開けてIラインを作ったり、ストライプ柄のワンピースを取り入れたり。すらっと見えるテクニックを使うだけでも、“似合う”へ一歩近づくはず。
「“その服にときめくか”というのは大前提ですが、似合う服への第一歩は、体の輪郭を美しく見せること。まずは、前だけではなく後ろ姿もチェックして、自分と向き合ってみましょう」(輪湖さん)
教えてくれたのは……
輪湖(わこ)もなみさん プロフィール
大手アパレルに16年勤務後、ワードローブコンサルタント、リメイクデザイナーとして活躍。著書『「いつでもおしゃれ」を実現できる 幸せなクローゼットの育て方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
photograph_Yuta Seki
styling_Mio Kiyomiya
hair & make-up_Yoko Hirakawa[mod's hair]
model_Yurie Akutsu, Colliu
illustration_Romi Watanabe
text_Momoko Miyake
(リンネル 2020年3月号)
web edit_FASHION BOX, Satoko Ishikawa[vivace]
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