【新型コロナで変わる暮らし】収束までにはまだ時間がかかりそうな新型コロナウイルス。生活スタイルの変化も現在進行形なのかもしれません。今回は、暮らし上手さんたちに、自粛期間中の生活について伺いました。『大人のおしゃれ手帖』でおなじみの暮らし上手さんたちは、どんなことをして、何を感じたのでしょうか。
≪目次≫●エッセイスト/設計事務所ディレクター 広瀬裕子さん
●生活研究家/消費生活アドバイザー/薬剤師 阿部絢子さん
●「hal」店主 後藤由紀子さん
●イラストレーター 網中いづるさん
●医師/文筆家/ジャズ歌手 海原純子さん
●料理研究家 野口真紀さん
エッセイスト/設計事務所ディレクター 広瀬裕子さん
“空間をととのえる”
物は減らしていたのですが「本当にこれから必要か」と自分に聞いていくとなくてもいいという物がいくつか。また、役目をちゃんと果たせるように置き場を変えたり、これからの自分が生きやすく過ごしやすくするため、空間をととのえることに時間をかけました。
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生活研究家/消費生活アドバイザー/薬剤師 阿部絢子さん
“時間ができたからこそ本読みは欠かさず”
私はもともと自分が過ごしやすいように生活を切り替えていたので、コロナのことがあっても変わらぬ日常でした。行きつけのお店が閉まっていたのは不便でしたが、そのおかげでコンビニのおもしろさを発見!
こんなときこそ、人との距離をほどほどにとり、心地よく、快適な暮らしをどうつくるか、自分で選び取るべきことです。そのためには「今日何を食べる?」といった日々の小さな決断を疎かにしないこと。
私は時間ができたので午前中、原稿書きに充てていた時間を読書に。こういうときこそ! とあえて難解な本を選んで生活学の知識を磨くことに費やしました。これもひとつの決断なんです。
自粛期間中に読んだ本。右より『明治女性史』『お母さんは忙しくなるばかり-家事労働とテクノロジーの社会史』『ナチスのキッチン』。今、自分が疑問に思ったことがあったら、そのテーマに合った本を選びます。
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「hal」店主 後藤由紀子さん
“きちんと暮らしに重きを置いて”
ゆっくり衣替えをしたり、天気がよい日に家じゅうのあらゆるものを洗濯したりしました。
またいつどんなことが起こるかわからない世の中。これからは、暮らしに重きを置くのがいいのかもしれません。家での時間を心地よく、家がいちばん!と思えるよう、変えていくのは自分しだいですね。
イラストレーター 網中いづるさん
“愛犬とともに運動不足解消!”
家にいる時間が増えて、料理や掃除に時間をかけられるようになりました。家族で分担して家の仕事をやるのは思いのほか楽しいことでしたね。
日中は運動不足解消のために犬の散歩コースのバリエーションを増やし、長く歩くようにしました。犬は大喜び!
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医師/文筆家/ジャズ歌手 海原純子さん
“朝日を浴びてストレッチを”
外出が制限され、生活環境が大きく変わったことで、適応障害予備軍といえる方が増えている実感があります。朝日を浴びるとその日一日精神的に活気が出ることがわかっているので、私も朝起きたらベランダに出てストレッチをする習慣をつけて、運動不足も解消しています。
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料理研究家 野口真紀さん
“片づけてから一日を始める”
時間があったので模様替えをしたり断捨離をしたりもしましたが、特に心がけたのは、毎朝とりあえず家をきちんと片づけて掃除して、すっきりした状態で心を落ち着けてから一日を始めること。極力、今までどおりのことをちゃんとすることを心がけて過ごしました。
リビングを模様替えして気分も一新。
家族の食生活を担う場であり、仕事場でもあるキッチンも毎日きれいにリセット。
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photograph_Yumi Furuya[SORANE]
(大人のおしゃれ手帖 2020年9月号)
web edit_FASHION BOX, Ayaki Ando[vivace]