女性であれば、くびれのある美しいからだを手に入れたいもの。そのために食事制限をしたりしてダイエットを始めるものの、ついつい我慢ができなくなって食べてしまい元どおり……なんていう経験をしている人もきっと多いはずです。実は、そんな制御できない食欲は、脳の感覚が衰えているから。
そこで、「太っている人の脳」と「やせている人の脳」の違いは何なのか、また太りグセがついた脳をリセットして「やせる脳」を手に入れるためにはどうしたらよいのか、その効果的な方法もご紹介していきます。
「太っている人の脳」と「やせている人の脳」の違い
太っている人のほとんどは、からだの変化に対して鈍感になっています。もっとも、誰でも中年以上になると、脳の“感覚”が鈍くなってきます。中でも、満腹・空腹の感覚がわかりにくいという人が少なくありません。そのため、必要以上に食べ過ぎて太ってしまうのです。また、空腹感を感じにくいということは、時間がきても食事をとらずにいることもあります。そして、フラフラになってからたくさん食べてしまうということも。その結果、太ったりやせたりを繰り返し、太りやすくやせにくい体質になってしまうのです。逆にやせる脳の人は、からだの感覚、特に胃腸の感覚を鋭敏に感じ取ることができます。「胃がぽっこり出て気持ち悪い」など、お腹の感覚を繊細に感じ取ることができる人は、ほとんどが太っていません。
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食べたい気持ちを抑える「やせる脳」はどうやってつくるのか
1日の摂取カロリーがその人の必要量以上であれば、必ず太ります。これは「食べたい」という自分の希望とは別物です。そして、「摂取カロリーと食べたい気持ちのギャップ」が少ないほど、やせる脳だといえます。やせる脳をつくるには、まずお腹の感覚に繊細にならなければいけません。食事をしたときにお腹が膨らむ“腹圧”を敏感に感じ取るようにしましょう。ただ、便秘気味でお腹がぽっこり膨らんでいる人は、腹圧を感じ取ることが難しいかもしれません。食物繊維を多く含んだ野菜を多くとるなど工夫して、便秘を解消することも必要です。
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ゴムの服だと腹圧を感じにくく、つい食べ過ぎてしまうものです。そこでおすすめするのが、どのような服装のときでも腹圧を感じるためにベルトを巻くということ。なぜなら、ベルトを巻き、ある程度の腹圧をかけておくことで満腹感を確認しやすくなるからです。そして、ベルトがきつくなったと感じたら、腹圧が上がっているということ。そこで食事をストップします。(ベルトは腰痛防止ベルトでもOK)
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教えてくれたのは……
脳内科医/医学博士 加藤 俊徳(かとう・としのり)さん
【Profile】
株式会社「脳の学校」代表、東京都港区加藤プラチナクリニック院長。昭和大学客員教授。子どもから高齢者まで幅広い層の脳を診断。薬に頼らない脳機能回復メソッドを確立。テレビ出演、講演活動のほか『脳の強化書』(あさ出版)、『イラスト図解 脳とココロのしくみ入門』(朝日新聞出版)など著書多数。
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