[黒木華]ドラマ「イチケイのカラス」の役作りでヘアチェンジ! 映画や舞台のハシゴでリフレッシュ

[黒木華]ドラマ「イチケイのカラス」の役作りでヘアチェンジ! 映画や舞台のハシゴでリフレッシュ

[黒木 華]春を探しに、ちょっとそこまで。

春の空気に誘われて、ふらっと外へ。何気ない日常も、新しい服を着るだけで、なんだか景色が変わりそう。黒木華さんと、歩きながらいろんな話をしている気分で……。インタビューでは出演中のドラマ「イチケイのカラス」のことや、プライベートの過ごし方まで語ってくれました。

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映画や舞台でインプットする時間がいちばんの気分転換です

[黒木華]ドラマ「イチケイのカラス」の役作りでヘアチェンジ! 映画や舞台のハシゴでリフレッシュ
トップス¥10,780/オブレクト、コート¥57,200/コンテンポ、パンツ¥19,800/ヤエカ(ともにヤエカ アパートメント ストア)、その他/スタイリスト私物

髪を切って、フェミニンな服も選ぶようになりました

待ち望んでいた春が少しずつ近づいてきた、暖かなある日。春色をまとって街を歩く黒木華さんの撮影のイメージは、フランスの女優、シャルロット・ゲンズブール。黒木さんには、10代のシャルロットを収めた写真集を見てもらったうえで、ロケに挑んでもらいました。
「アンニュイというか、少女と大人の間のぐらぐらした感じ、というのが写真集の印象でした。映画の『なまいきシャルロット』も観たことがありますが、幼さも女性らしさもありつつ、ボーイッシュでもある。ひとつに決められない感じの色気が素敵ですよね」

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スエットトップス¥14,300、パンツ¥16,500/ともにネストローブ(ネストローブ 表参道店)、中に着たシャツ¥48,000/フランク リーダー(マッハ55リミテッド)、スニーカー¥14,080/ケッズ フォー スティーブン アラン(スティーブン アラン トーキョー)、サングラス¥28,600/プロポ(プロポデザイン)

“映画とファッション”のテーマで最近気になる作品は?とたずねると、黒木さんの口から出てきたのは、1950年代のアメリカを舞台にしたNetflixのドラマ「クイーンズ・ギャンビット」。
「レトロなファッションがめちゃくちゃかわいくて! 衣装も美術も、すべてが調和した総合芸術だな、と感じました。主人公がちょっとやんちゃになるときのサイケデリックなファッションもおもしろいですよね。私は映画の『シド・アンド・ナンシー』と、そのパンクファッションも好きなんです。映画にとって、衣装が時代や場所に合っているかどうかはとても大事な要素だと思うので、そこに注目しながら観ることもありますね」

前回リンネルに登場したときのボブスタイルから、がらりと髪型も変わった黒木さん。これは4月から放送のドラマ「イチケイのカラス」へ向けた役作りのひとつ。
「演じるときは髪やメイクや衣装に助けられることも多いので、髪型を変えることにはまったく抵抗はないし、むしろ変えていきたい。今回はヘアメイクの方と相談して『ジェンダーレスな感じでやりたいね』と。ドラマではきっちり固めつつ、たまに髪をはねさせて、抜けた部分も出して。エリート裁判官の役だけど、ただ堅いだけじゃなく、人間らしさも見えるようにしたいな、と思っています。オフのときは固めずに下ろしたり、軽く巻いたりするだけで雰囲気が変わるので気に入っています」

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コート¥79,200/ヤエカ(ヤエカ アパートメント ストア)、中に着たTシャツ¥15,400、シャツ¥37,400、ピンクジャケット¥57,200/すべてトゥジュー(トゥジュー 代官山ストア)デニムパンツ¥23,100/ネストローブ(ネストローブ 表参道店)

髪型を変えたことで、ファッションの傾向にも変化が。
「もともとはメンズライクな服が好きだけど、最近はフェミニンなものも着るように。甘くなりすぎないから、バランスが取りやすいんです。これからの季節は、今日の撮影で着たような明るい色や素材を選びたいですね」

同名コミックを原作にしたドラマは、東京地方裁判所第3支部第1刑事部=通称“イチケイ”のマイペースな裁判官・入間みちおと、彼に振り回されるイチケイメンバーの活躍を描いたもの。黒木さんは、新たにイチケイへ異動してきた優秀な裁判官、坂間千鶴を演じます。これまで刑事や検察を主役にした作品は数多く作られてきましたが、刑事裁判官にフォーカスしたドラマは今作が初めて。一般的にはあまりなじみのない裁判官の仕事や彼らの意外な内面について知ることができるのも、ドラマの魅力です。
「日本の刑事裁判は有罪率が99.9%といわれていますが、残り0.1%を疑ってえん罪をなくそうとする裁判官の姿が描かれています。ドラマを介して裁判官の仕事を知ることもあり、演じるほどにおもしろさを感じています。セリフに、聞き慣れない単語が出てきたときは、撮影現場に立ち会ってくださっている監修の方に、その都度確認するようにしています」

時間をかけてひとつの事件をじっくり深掘りしていく入間と、スピードや効率を重視する坂間は、正反対のキャラクター。最初は入間のスタイルを理解できず、反発していた坂間が、少しずつ変わっていく姿も見どころです。
「後半になると、自分が求めていた“正義”が本当に正しいものなのか、ちゃんと疑いを持てるようになってくる。そういう坂間の変化もおもしろいですね。入間を演じる竹野内豊さんは、とてもチャーミングな方。コミカルな役をすごく楽しんで演じられていて、皆さんの想像とは違った竹野内さんが見られると思います」

[黒木華]ドラマ「イチケイのカラス」の役作りでヘアチェンジ! 映画や舞台のハシゴでリフレッシュ

昨年のインタビューでは、「もっとプライベートな時間も大切にしていきたい」と語っていた黒木さん。久しぶりの連続ドラマを楽しみながらも、しっかりリフレッシュの時間も確保しているよう。
「いちばん気分転換になるのは、映画や舞台。最近も1日に4本ハシゴしました(笑)。やっぱり映画館だと、集中して観られますよね。見終わって数日経って、『私だったらどう演じようかな』『日本だったら誰がやるとおもしろいかな』と勝手に想像することはあるけど、鑑賞中は純粋に観客の目線で楽しんでいます。いろいろ観た中でもおもしろかったのは『藁にもすがる獣たち』。韓国映画ですが、原作は日本の小説なんですよね。ほかにも、『すばらしき世界』や『私は確信する』もとてもよかったです。私自身も、おもしろいな、素晴らしいな、と心から思える作品に出合えるようがんばりつつ、インプットを続けていきたいです」

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一般にはなじみの薄い裁判官と裁判官書記官の活躍に光を当てたリーガルドラマ。自由奔放な入間みちお(竹野内豊)と堅物でエリートの坂間千鶴(黒木華)。正反対な二人の裁判官が、難事件の隠された真実を明らかにしていく。毎週月曜・フジテレビ系・21時〜

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PROFILE/黒木 華(くろき・はる)

1990年生まれ、大阪府出身。2010年、NODA・MAP番外公演『表に出ろいっ!』のヒロインオーディションに合格し、本格的にデビュー。2013年、映画『シャニダールの花』で初主演を務める。2014年、山田洋次監督作品『小さいおうち』で第64回ベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀女優賞)を受賞。近年の出演作に映画『日々是好日』『甘いお酒でうがい』『浅田家!』『星の子』、ドラマ「凪のお暇」、舞台『ハムレット』などがある。

 

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photograph:Isao Hashinoki(nomadica)
styling:Maki Iwata
hair & make-up:Katsuhide Arai
text:Hanae Kudo
リンネル 2021年6月号

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web edit:FASHION BOX

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