洗いすぎもニオイの原因に! デリケートゾーンのニオイ解消にはアレを飲むだけ!?【皮膚科医 監修】

洗いすぎもニオイの原因に! デリケートゾーンのニオイ解消にはアレを飲むだけ!?【皮膚科医 監修】

デリケートゾーンの悩みを抱えている女性は多く、ある調査によると、20〜50代の女性の約5人に1人ともいわれています。

とくに「デリケートゾーンのニオイが気になる」という悩みが多いです。しかし、このような悩みは周囲の人に話しにくいため、誰にも相談できずに悩んでいる人も少なくありません。

今回は、デリケートゾーンのニオイの原因と毎日の生活のなかでできる対策について解説します。

 

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デリケートゾーンのニオイ、原因は大きく3つ!

デリケートゾーンのニオイ、原因は大きく3つ!

デリケートゾーンのニオイの原因はさまざまありますが、主な原因となるものを3つあげます。

(1)デリケートゾーンの ムレ

常に下着と衣服でおおわれているデリケートゾーンは、汗や分泌物、尿、生理による血液などで非常にムレやすい部位です。ムレると雑菌が繁殖しやすくなり、ニオイの原因になります。

(2)デリケートゾーンの汚れ

デリケートゾーンには、ムレの原因になる汗、分泌物、尿、血液や、生理用ナプキンなどが長時間付着していることが多いです。これらの汚れには雑菌が繁殖しやすくなるため、ニオイの原因になります。

(3)デリケートゾーンの過度な洗浄

膣内には多くの常在菌が生息しており、膣内の自浄作用のために働いています。しかし、デリケートゾーンを洗いすぎると膣内の常在菌まで洗い流されてしまい、ニオイの原因となる雑菌が繁殖しやすくなります。

上記に示したように、デリケートゾーンのニオイの主な原因はムレや汚れ、洗いすぎの3つです。なお、デリケートゾーンのニオイの原因として、以下のような病気が隠れていることもあるため注意しましょう。

【デリケートゾーンにニオイの生じる病気】

・毛嚢炎(毛穴の細菌感染)
・粉瘤(良性の皮膚腫瘍)
・バルトリン腺膿瘍(腟の左右にある分泌腺「バルトリン腺」の細菌感染)
・細菌性膣炎(膣の細菌感染)
・膣カンジダ(膣のカンジダ感染)

デリケートゾーンのニオイに加えて、おりものの異常、膿が出る、できものがあるなどの症状が伴う場合は、病院で相談するようにしましょう。

 

デリケートゾーンを健康・清潔に保つニオイ対策方法は?

デリケートゾーンを健康・清潔に保つニオイ対策方法は?

デリケートゾーンのニオイ対策として、毎日の生活のなかでできることをご紹介します。

ムレの予防

下着や衣服は、通気性・吸水性のよいものを選びましょう。綿やシルクなどの天然素材がおすすめです。また、ストッキングやガードルなどの密着する衣服を長時間着用することは、避けたほうがいいでしょう。

汚れ対策

デリケートゾーンは1日1回は洗いましょう。洗うときは強くこすることは避け、石鹸をよく泡立てて丁寧に洗いましょう。また、生理用ナプキンをこまめに交換することも、雑菌の繁殖とニオイの予防につながります。

正しい洗浄

デリケートゾーンを洗うときに、膣の内部まで石鹸で洗うのは避けましょう。膣内まで石鹸で洗ってしまうと、膣内の常在菌に影響を与えてしまいます。膣内は自浄作用が働いているため、シャワーで洗い流す程度で問題ありません。

とくに、夏の暑い時季は上記のようなニオイ対策が効果的です。毎日の生活のなかで、ぜひ取り入れてみてください。

 

女性のデリケートゾーンの悩みには「漢方」

女性のデリケートゾーンの悩みには「漢方」

デリケートゾーンの悩みを根本的に解決したい。そのような方には、漢方薬がおすすめです。

漢方では「おりもの」のことを帯下(こしけ)といいます。体質的な歪みが原因で「おりもの」の量が異常に多かったり、ニオイがきつかったりする場合、漢方薬によって体質を変えることで、根本的な症状の改善につながります。

漢方薬は自然の生薬を組み合わせているため、一般的には西洋薬よりも副作用が少ないといわれます。そのため、ニオイなどのマイナートラブルにも安心して使用できます。

漢方薬が得意なのは、もともとからだに備わっている「内なる治癒力」を高めること。体質そのものにはたらきかけるとともに、気の流れを整えて自律神経を安定させ、心もからだも健やかな状態を目指します。

また、「健康のために規則正しい生活や運動を毎日続けるのは大変……」という方でも、漢方薬なら自分の症状や体質に合うものを毎日飲み続けるだけなので、継続しやすい健康法といえます。

女性のデリケートゾーンの悩みには「漢方」

<デリケートゾーンのニオイが気になる方におすすめの漢方薬>

・竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)
体内の熱と水をとることで炎症を改善させる漢方薬で、とくに下腹部の熱と水をとるはたらきがあります。排尿痛、残尿感、尿の濁り、おりものの異常にも効果的です。

・知柏地黄丸(ちばくじおうがん)
腎臓のはたらきと内分泌、泌尿生殖器系のはたらきを含む「腎(じん)」のはたらきの低下を改善させる補腎薬を中心とした漢方薬です。更年期の症状にも効果的です。

 

ただし、効果が認められている漢方薬でも、その人に合っているか否かが重要なポイントです。合わないものを服用すると、効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。服用前に、漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

最近では、オンライン上で症状と体質に合った漢方薬を選んでもらえる「あんしん漢方(オンラインAI漢方)」というサービスも登場しています。漢方薬局よりも手軽に相談できるので、利用してみるのもいいでしょう。
スマホから、漢方に精通した薬剤師への個別相談を気軽に申し込むことができますよ。

「あんしん漢方」はコチラ

 

デリケートゾーンのニオイを解消して快適な夏を!

デリケートゾーンのニオイの主な原因は、ムレ、汚れ、洗いすぎの3つ。デリケートゾーンのニオイが気になる方は、通気性のよい素材を選ぶ、こまめに下着を変える、洗いすぎずに泡で優しく洗うなどの対策を行いましょう。
また、デリケートゾーンに関わる漢方薬もご紹介しています。今回ご紹介したニオイ対策を、ぜひ毎日の生活のなかで試してみてください。
デリケートゾーンの悩みを解消して、快適な夏を過ごしましょう!

 

教えてくれたのは……あんしん漢方 金城 里美

あんしん漢方 金城 里美
医師 金城 里美

【Profile】
皮膚科医 金城 里美
医師/薬剤師
東京大学薬学部卒業後、医師を目指して、東京医科歯科大学医学部に入学。からだ、精神とも関わって多様に現れる皮膚の病態に興味を持ち、皮膚科医の道を選ぶ。卒業後、大学病院、総合病院、クリニックでの皮膚科勤務を経て、一般皮膚科から美容皮膚科まで皮膚科領域の診療を幅広く行う。現在、総合病院の皮膚科常勤医として勤務。3児の母。皮膚がよりよくなることで、その人の毎日がより明るくなることを目指して日々診療を行う。

あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/

 

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