脳のメモリをムダにしないタスクメモの方法を紹介します
仕事や勉強、家事に取り掛かる前に、“今日やるべきこと”を洗い出したTO DOリストをつくっているという方、結構多いのではないでしょうか? ですが、その習慣、本当に作業の効率化に役立っているのでしょうか?
ビジネス系YouTuberとしても活躍する脳科学者・上岡正明さんは「TO DOリストをつくると作業が遅くなる」と、その問題点を指摘します。上岡さんの著書『脳科学者が教える コスパ最強! 勉強法』の中から、TO DOリストに代わる課題の整理の仕方をご紹介しましょう。
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TO DOリストをやめてシングルタスクメモに
脳のメモリをムダにしないタスクメモの方法を紹介します。
TO DOリストはワーキングメモリの無駄
皆さんの中には、TO DOリストを作成して勉強や仕事をしている人も多いでしょう。
「TO DO」とは、「いつかしなければならないこと」を意味する言葉です。
ある作業をしないといけないのですが、「○月○日○時までに」という明確な期限が決まっていないものがTO DOです。
私は、ある時期からTO DOリストをつくるのをやめています。
なぜなら、TO DOリストをつくると作業が遅くなるからです。
たくさん書かれたTO DOリストの山を見て、こんなにやらなければいけないことがあるのかとうんざりして、勉強や仕事のやる気が失せてしまった……、という経験をしたことはないでしょうか?
確かにTO DOリストは、やるべきことを「見える化」して「整理」することで仕事の優先順位をつけるのには役立ちます。
しかしその半面、「こんなにやることがあるのか」「どれからやればいいのか」などと脳のワーキングメモリを無駄に消費して、集中力が削がれてしまいます。そのため私は、高速で作業を進めることに意識を集中しているときは、タスクの洗い出しをやめているのです。
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「今、この瞬間」に集中するシングルタスクメモ
日々タスクにフォーカスしていれば、わざわざTO DOリストに落とし込まなくても、優先順位はわかるはずです。目の前のもっとも優先すべき事柄にフォーカスして、高い集中力で仕事を片づけていけば、TO DOリストに書かれたタスクは、自然と処理されていきます。
そのことに気づいた私が考案したのが「シングルタスクメモ」です。やり方は、きわめてシンプルです。
シングルタスク勉強術
- 集中タイム開始前に、集中するタスクをひとつだけ書く
- シングルタスクを、やるべきミニタスクに分解する
- 全タスクにフォーカスして、集中タイム内に処理する
- メモに書かれたタスクに線を書いて消していく
なぜこんなことをするのかというと、最終的な目標に向けて、いくつもの小さなゴールを設定して成功体験を積み上げ、それを「見える化」して脳に刷り込ませるためです。やってみると、これが快感になり、次のシングルタスクへのモチベーションとなっていきます。
成功体験は自己肯定感につながる
行動科学の専門家である永谷研一氏が、延べ約1万2000人以上の行動実践データを分析したところ、小さな成功体験は、人にやる気や自信をもたらす大きな変化につながっていくことがわかったそうです。
こうした大きな変化は、やがて自己肯定感につながってくことでしょう。できる営業リーダー、うまくいっている経営者、交友関係が多い話し上手な人たちは、自分に自信を持った人たちです。自己肯定感は、自信を高めることによって、折れない心、心理学でいうところの「レジリエンス」を自分のものとすることに役立ちます。レジリエンスによって、ポジティブな思考そのものも、手にすることができるのです。
実のところ、ポジティブな思考は、世界的に見ても、とても大切なものです。
アメリカ人は自分に自信を持っている割合が高いといわれています。それに対し日本人は、自分に対する自信が低く、心が折れやすいといわれています。
シングルタスクメモは、自己肯定感を手に入れるための頼もしい味方になってくれるでしょう。また、シングルタスクメモは「今、この瞬間」にフォーカスするためのノウハウともいえます。
一方、TO DOリストは、やるべきノルマや処理しきれなかった未来のことなどを思い起こさせるので、小さな不安やストレスを脳に感じさせてしまいます。
不安は脳科学的には、ストレスの要素です。ストレスを抱えていると、老化の原因となる活性酸素を排出するため、メンタルだけでなく、フィジカルにもよくないのは、いうまでもありません。だから、やる気が削がれてしまうのです。
人間、好きなことをしているときには、未来のことなど気にせず、「今、この瞬間」を楽しんでいるはずです。
小さな成功体験を繰り返すと、脳のドーパミンの分泌が増え、モチベーションが上がります。シングルタスクメモは、意識を「今、この瞬間」に集中させてくれるため、あなたを未来への不安から解放してくれます。勉強もゲームをしているように楽しくなってくるでしょう。
≪POINT≫
膨大なTO DOリストを見ても、やる気が削がれるだけということも。シングルタスクメモを活用して、成功体験を重ね、自信を深めていこう。
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教えてくれたのは......上岡 正明(かみおか まさあき)先生
【PROFILE】
MBA(情報学博士前期課程)修了。2018~19年多摩大学客員講師。株式会社フロンティアコンサルティング代表取締役。これまで上場企業や外資系企業を中心に800社以上の広報PR支援、新規事業構築、外資系企業の国内外PRや海外プロモーションのコンサルティング、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。大学院にてMBA(情報学博士前期課程)修了。論文等を発表しながら多摩大学、成蹊大学、帝塚山大学などで客員講師等をとつめる。脳科学とヒトの行動心理に基づく研究セミナーは人気を博し、常に2ヶ月先まで満員。また、投資家としても活躍。上梓したビジネス書は累計13冊。中国、台湾でも翻訳本が出版されて55万部となる。「日経ヴェリタス」をはじめ「週刊ダイヤモンド」「東洋経済オンライン」「プレジデントオンライン」や関西テレビ局などでも取材される。約14万人のチャンネル登録者を誇るビジネス系の人気YouTuberでもある。所属学会として日本行動心理学学会、日本社会心理学学会、日本行動経済学会、一般社団日本心理行動分析学会、一般社団法人小児心身医学会、日本神経心理学学会の各学会員(入会順)。
*上岡正明の公式YouTubeチャンネル(ほぼ毎日更新)
https://www.youtube.com/channel/UC0gvn7xAe2wHtFZYPqsf6bA
(抜粋)
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[編集]株式会社G.B.
[執筆協力]有田ハンタ、村沢譲
[イラスト]まつむらあきひろ
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