時計を知る
『MonoMaster』で連載中の「時計を知る」。今回は「ブルガリ アルミニウム」の腕時計を紹介する。時計ジャーナリストの菅原茂さんに注目のポイントをうかがった。
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BVLGARI ブルガリのブルガリ アルミニウム GMT
独特のラグが備わるケース、BVLGARIのロゴを刻むベゼル、メタルの芯で剛性を持たせたラバーブレスレットなどを継承しながら、新世代モデルは自動巻きムーブメントを搭載。GMTモデルは、海外では一般的にセンター針で現地のローカルタイム、先端が赤いGMT針でホームタイム表示に用いる。アルミニウム+チタン(ケースバック)、ケース直径40mm、100m防水。
新世代「アルミニウム」で世界を旅する
現在のような腕時計の原型が誕生したのは20世紀初頭である。それから1世紀を経た今もなお、形状や機械式の駆動原理と表示スタイルはほとんど変わっていないが、劇的に変化した点がある。それは素材だ。21世紀に入ってから腕時計のケースや外装にチタン、セラミック、カーボン、ラバーなどが盛んに用いられるようになり、こうした異素材による「素材革命」が高級時計の概念を根本から変えてしまったのである。21世紀を目前にした1998年に、その先駆者としてセンセーションを巻き起こした伝説のモデルがある。「ブルガリ アルミニウム」だ。
イタリアを代表するハイジュエラーで、時計の生産拠点をスイスに構えるブルガリが創作したのは、ケースにアルミニウム、ベゼルとブレスレットにラバーを用いたユニークかつスタイリッシュな腕時計。2020年には自動巻きムーブメントを搭載し、細部のデザインをブラッシュアップした新世代モデルが登場した。続く最新作は、初代「アルミニウム」がアリタリア航空のジャンボ機に描かれて大陸間を往復していたように、時差を超えて旅するトラベラーに役立つGMT機能を加えた秀逸なモデル。色分けした24時間表示や新色のブルーが世界を巡る旅へと誘うかのようだ。
【知るべき時計用語:ペプシカラー】
GMTウォッチの第二時間帯表示をレッドとブルーで2つにゾーン分けしたデザインの俗称で、有名な清涼飲料水に由来する。
注目すべき“価値”あるポイント
GMT針とペプシカラーの24時間スケールで第二時間帯も読み取りやすい。
機械式になっても全体のプロポーションや厚みを抑えたスリムなケースは変わらず。
芯材を入れた硬質なラバーブレスレットは耐久性とフィット感を巧みに両立。
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教えてくれたのは……時計ジャーナリスト 菅原 茂さん
【PROFILE】
1954年、神奈川県出身。四半世紀にわたりスイス時計のフェアを取材し、専門誌を中心に執筆。『ブレゲ 天才時計師の生涯と遺産』(アラン・ド・グルキュフ出版)など時計専門書の翻訳も手がける。
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撮影/小田昭二
文/菅原 茂
(MonoMaster 2021年12月号)
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WEB編集/FASHION BOX