梅雨の語源に「梅の実が熟す頃に降る雨」という説があるように、6月は梅の季節。そこで、薬膳料理家の山田奈美さんに、琺瑯(ホーロー)ケースで手軽にできる完熟梅での白梅干しの作り方を教わりました。
3回に分けて紹介する1回目の今回は、使用する道具と材料、梅の下ごしらえまでを紹介します。
【教えてくれたのは……】
山田奈美さん
薬膳料理家、食養研究家、国際中医薬膳師、「食べごと研究所」主宰。北京中医薬大学日本校卒。東京薬膳研究所の武鈴子氏に師事し、薬膳理論や食養法について学ぶ。雑誌などでレシピの提案・制作を行い、アトリエ「古家1681」ではワークショップも開催。最新刊は『旬を楽しむ梅しごと』(家の光協会)。
道具と材料
完熟梅(黄熟梅)...1kg
塩...120g(梅の12%)
琺瑯の保存容器...2~3L用(梅の重量の2~3倍)
重石(ここでは1Lのペットボトルに水を入れたものを使用)
竹串
干しざる
焼酎やホワイトリカー
ペーパータオル(容器消毒用)
厚手のビニール袋(ここでは縦273mm×横268mmの食品保存袋を利用)
白梅干しの作り方
1. 容器の消毒をする
未使用の袋に漬ければ、容器は消毒しなくてもいいのですが、袋が破れてしまったときなどの万一に備えて。アルコール度数35度以上の焼酎やホワイトリカーを含ませたペーパータオルで琺瑯ケースの内側を拭きます。
2. 洗って水気を拭く
傷や斑点、傷みのある梅は取り除き、きれいな梅だけを傷つけないようにやさしく洗ってざるにあげます。水気をふきんなどでそっと丁寧に拭き取ります。
3. へたを取り除く
梅の口に残っているへたを竹串などで取り除きます。このとき、果皮をやぶったり、実に穴をあけたりしないように気をつけること。
(vol.2へ続きます)
(大人のおしゃれ手帖編集部)
photograph: Aya Sunahana
text: Mizuki Sakaguchi
edit: FASHION BOX, P.M.A.Tryangle
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