ドラマの効果やハイボール人気から、ウイスキーブームが来ていますが、実はウイスキーをよく知らないという方も多いのではないでしょうか。ウイスキーの歴史とともに、初心者にもおすすめの入門ボトルをご紹介します。
教えてくれたのはこの方
土屋 守さん
作家、ジャーナリスト、ウイスキー評論家、ウイスキー文化研究所代表。NHK連続テレビ小説『マッサン』ではウイスキー考証を担当。『ウイスキー完全バイブル』(ナツメ社)などを監修。
文化や壮大な歴史が育んだ香味豊かなウイスキー
スコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアン、ジャパニーズ。“5大ウイスキー”と呼ばれるなかでも一番歴史が浅いジャパニーズウイスキーですが、近年では国際コンペティションで入賞する銘柄が増え、世界でも人気が上昇中! しかし、20年ほど前は需要が低迷し、原酒の生産量を減らしていたことから、最近は品薄状態にあるそう。
「ウイスキーは熟成に少なくとも3年はかかります。ただし、3年ではまろやかさや香りは楽しめず、スタンダードは12年。そのため、ジャパニーズウイスキーの供給が安定するのは2020年頃といわれています」
そこで、土屋さんがおすすめするのがスコッチのシングルモルト。もともとジャパニーズはスコッチをお手本に誕生したため、原点ともいえるお酒なのだそう。
「ウイスキーってアルコール度数が高くて飲みにくいというイメージがありますが、スウィートでフルーティな銘柄がたくさんあるんです。今からウイスキーを飲み始めるなら、スコッチのしっかり熟成されたものを試してほしいですね」
自宅で楽しむなら常温のウイスキーをチューリップグラスやワイングラスに注ぎ、ウイスキーの命ともいわれる香りを楽しんで。
「すするように口に含むとフルーティで、スウィートで、ラウンドで、あらゆるフレーバーが花開きます。特にシングルモルトは蒸留所によって味が驚くほど違うので、いろんな種類を飲み分けてみるといいですよ。好みのウイスキーと出合うまではバーでいろんな種類を試してみるという手も。ボトルを1本買うよりリーズナブルに楽しめると思います」
おすすめウイスキー はじめの一歩! [初級編]
初心者だからこそスタンダードなものを!
グレンモーレンジィ
オリジナル 10年
ハチミツ、バニラの甘い香りに、柑橘の爽やかな香りが続く。味わいはスウィートでスムーズ。後口はキレがよく、すっきり。食前酒としてもおすすめの一本。
¥5,300 /MHD モエ ヘネシー ディアジオ
ザ・マッカラン 12年
スパニッシュオークのシェリー樽を使用しており、濃厚なシェリー、ドライフルーツ以外にも杏子やナツメグ、干ししいたけなど複雑な香り。マッカランの代名詞ともいうべき逸品。
¥7,000 /サントリーお客様センター
ボウモア 12年
ドライなスモーキー感とフルーティ感の調和が見事。ソーダとの相性がよく、割るとボウモア特有の爽やかな潮の香りがいっそう際立つ。チョコレートのような温かみのあるコクが特徴。
¥4,400 /サントリーお客様センター
おすすめウイスキー もっと深く味わいたいなら [中級編]
ウイスキーの多様性を知った後はこちら!
アードベッグ 10年
麦芽を乾燥させるために使うピートの度合いは業界一。スモーキーでヨード香が漂い、加水で潮の香りが花開く。最初の口当たりはピリッとした刺激があり、スパイシー。
¥5,800 /MHD モエ ヘネシー ディアジオ
ザ・グレンリベット 12年
柑橘系のアロマがあり、軽快で上品。加水するといちごタルトのような香りに。ハチミツのような甘みの奥にビターオレンジが潜み、芳醇でマイルドな飲み心地。スコッチの代表格。
¥5,370 /ペルノ・リカール・ジャパン
ハイランドパーク 12年
ヴァイキング・オナー
深みのある甘い香りとスモーキーさのバランスが絶妙。ビターチョコレート、オレンジピールのようなスムーズなコクを味わえ、魚介のマリネやチーズなどとも好相性。
¥4,200 /レミー コアントロー ジャパン
(リンネル2019年2月号)
photograph:Yumi Furuya(SORANE)
text:Mai Takasaki
illustration:Kayo Yamaguchi
edit:FASHION BOX
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